こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
事例問題
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Dさん( 70歳、女性)は、統合失調症で精神科病院に長期入院をしていたが、10年前に退院に向けた支援を受けながら地域に戻った。その後、定期的な通院を続け、「障害者総合支援法」に基づくY機関に通所しながらアパートで一人暮らしを続けている。Dさんには妹がおり、アパートの近くに住んでいて関係は良好である。Dさんは週3回通所しているY機関で、公園の清掃活動とお菓子の箱折等の作業を行い、月1万円程度の工賃を得ている。DさんはY機関と雇用契約を結んでいない。(問題78)
Dさんは、Y機関での工賃と障害年金を受給しながら生計を立てている。Dさんは安定した地域生活を送っていたが、最近になって日常の複雑な動作が難しくなり、運動能力の低下も顕著になってきた。Dさん自身もそのことを自覚し、Y機関のE職員(精神保健福祉士)に、健康面での不安を抱いていること、日常生活においても調理や家事も少しずつ大変になってきていることの相談をした。そこでE職員はZ相談支援事業所のF職員(精神保健福祉士)に担当者会議の開催を依頼した。Y機関ではDさんの作業内容の見直しを検討した。その結果、公園の清掃活動を中止し軽作業のみ行うこととなり、通所回数を週2回にすることにした。E職員は「障害者総合支援法」に基づき個別支援計画の変更を行った。(問題79)
F職員はDさんと面接を行い、Dさんの生活状況を確認した。元々Dさんは整理整頓ができていたが最近では体が思うように動かず、ごみ出しができなくなっていたことや、一人で調理をすることが難しくなっていたことが分かった。また、日常生活のサポートは妹に頼っていたことも分かった。F職員が介護保険サービスの利用を提案したところ、Dさんも妹も利用に前向きな回答をした。そこで、F職員はDさんの介護保険サービスの利用に向けて調整を行った。その後、Dさんは介護保険サービスの利用申請を行い、認定調査の結果、要介護1の判定が出た。(問題80)
問題79 次の記述のうち、E職員が行った個別支援計画の変更に関する説明として、適切なものを2つ選びなさい。
- 変更後、12か月に1回モニタリングをしなければならない。
- 変更にはDさんの妹の同意が必須である。
- 変更に当たっては、障害者職業カウンセラーが最終的な責任を持つ。
- 変更後の個別支援計画を、Dさんに交付しなければならない。
- 変更に当たっては、E職員はDさんと面接を行う。
設問について
障害福祉サービス提供事業所における個別支援計画についての理解が問われる問題。
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準
各選択肢について
選択肢1:変更後、12か月に1回モニタリングをしなければならない。
×
就労継続支援B型事業所におけるサービス等利用計画や個別支援計画のモニタリング実施標準期間は6か月。
ちなみに、就労移行支援・定着支援、自立訓練などはモニタリング実施標準期間は3か月。
選択肢2:変更にはDさんの妹の同意が必須である。
×
家族の意見は、重要な情報ではあるが、必須ではない。
本人の同意が必須。
選択肢3:変更に当たっては、障害者職業カウンセラーが最終的な責任を持つ。
×
B型の個別支援計画の変更に、障害者職業カウンセラーは関係ない。
障害者職業カウンセラーとは、障害者に対する職業リハビリテーションに従事する、高齢・障害・求職者雇用支援機構の専門職員。
選択肢4:変更後の個別支援計画を、Dさんに交付しなければならない。
〇
最初の作成時と同様、変更後も本人に交付しなければならない。
選択肢5:変更に当たっては、E職員はDさんと面接を行う。
〇
個別支援計画を変更する時も利用者本人と面接を行う。
正答
4(変更後の個別支援計画を、Dさんに交付しなければならない。)
5(変更に当たっては、E職員はDさんと面接を行う。)