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ケア会議の準備(他機関・他職種との連携、多職種連携チームケアのために)

カエル先生のイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

福祉で連携が大事なのはわかるけど、実際に何をするのが連携なのかわかりにくい・・という状態が長く続いていました。

自分が一つの事業所を任されるようになってから、少しずつわかるようになってきているとは思うのですが。

近々、ある利用者さんのケア会議に参加するのですが、私の勤務先でのサービス利用期間と目標がはっきり決まっていて支援の過程がかなり重要なのと、役所や病院の人も多く参加するので(しかも大ベテランが多い・・)、それなりに準備しておこうと思います。

目次

参考資料(最低限これだけは読んでおく!)

色々な研修に参加する中で紹介されていた書籍をいくつか読んできました。

この分野でまず挙がるのは、まだまだ野中猛さんだなぁという印象です。

多職種連携の技術: 地域生活支援のための理論と実践

ケア会議の技術

準備の方針を決める

近々参加予定のケア会議の感じから、今回の準備の方針を決めます。

配付資料は作らない、自分用の資料のみ作る

前回の会議ではメモ用のようなざっくりした資料が配られただけでした。
各機関からの資料配布はなかったので、それに倣います。

資料がっつりタイプのケア会議だったら、それなりの資料を作ります。

ケア会議で意識しておきたいことピックアップ

とりあえず、「私にとって」意識しておきたいことです。
もしかしたら、他の人にとっても同様かもしれませんが、福祉の経験が浅いので、これが一般化できることなのか、ややわからないところがあり。

  • 利用者の目標
  • 支援目標
  • 前回までの課題、今回の会議の目的
  • 時間
  • 報告・連絡・確認事項
  • 他の専門職の機能、役割

発言の準備をする

頭の中に膨大な情報はあるのですが、それを聴く人にわかりやすい形でアウトプットするのは、多分あまり得意ではありません。
いつも理路整然と話せていてすごいと言ってくれる人もいるのですが、自分ではそんな感覚は皆無。
また、必要な時に必要な引き出しをさっと開けられないなぁ・・と感じることもしばしば。
頭が悪いと言われればそれまでだけど・・

会議では、私の勤務先事業所での利用者さんの様子や状態について、資料なしに、他機関の支援者にわかりやすく伝えなければなりません。
そのための準備をします。

聴く

  • 他の人の話を集中して聴く
  • 聴きながら、相手の話を整理する
  • 不明点や疑問点を抽出し、必要なら質問する

発言する前に押さえるべき3つの原則

  1. 結論から言う
  2. 整理して話す
  3. 時間を守る

全体像がわかりやすい話し方

5W1H。

どこにでも出てくる例のアレです。

  • いつ
  • どこで
  • だれが
  • なにを
  • どうして
  • どのように

抽象性を具体的に

  • 重さ
  • 頻度
  • 印象
  • 時間帯
  • 天候
  • 温度(気温)
  • 気持ち(感情)

詳細情報を具体的に。

  • 本人の言動
  • 本人の表情、身体行動、生活行動
  • 本人の身体状況、疾患、治療、障害
  • 住環境(屋内環境、屋外環境)
    居室・寝室、ダイニング・キッチン、バスルーム、洗面所、トイレ、玄関
    買い物する店、医療機関

発言の種類を意識する

主張としての意見

実際の手立て、支援の方向性を決めていくために必要。

・専門職や事業所としての発言
・チームケアのメンバーとしての発言
発言前に前置きして、明確にするとよい。

広げる意見、深める意見

集中的に多面的な視野から意見を出す。
専門職や事業所としての発言ばかりでなく、時には個人的な意見を述べてもよい。

広げる意見・・多様な角度からの見立て
深める意見・・掘り下げる見立て

補足する発言(訂正、追加)

自分の発言が説明不足や誤った表現であったと思ったら、早めに訂正・追加する。
自分の発言の後に、参加している利用者に「補足や訂正はありませんか?」等の確認をとる。

コミュニケーション

  • 日常生活上の具体的な事実を情報として交換する
  • アセスメント:映画を観るように当事者を描く
  • プランニング:具体的で実現可能なサービスについて、誰が・いつ・どのように提供を分担するか

必要な技術
・関係の器が壊れないように丁寧に話す
・相手の話を聴いて保留する技能
・他者の体験を自分のもののように感じる技術

推論のはしごは外す

確信に基づいた行動
世界に対する確信
引き出した結論
意味に基づく推測(仮説)
文化的・個人的に付け加えられた意味(解釈)
選択された事実
観察可能な事実・経験

人とコミュニケーションをとる際、経験や事実のレベルで情報を交換することから始める。
上の方の、一方的な確信や結論で議論すると、空中戦の水掛け論になり、話が噛み合わなくなる。

私の勤務先にいるおばあさんと、話がかみあわなくなることが多いなぁと思っていたのですが、その人は一気にこの梯子のてっぺんに上り詰めて、しかもそのことに無自覚だからだと、思い至りました。

(つづく)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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