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小論文対策 過去問2019年度第2問(3)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

大学院入試の小論文対策も、
福祉士養成講座のレポートの時みたいに記事にしちゃえ!
と、ふと思いつきました。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2019年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(3)に取り組みます。

(福祉領域)
貧困をめぐるいくつかの言説について簡単に整理し、現代日本における政策的または実践的課題について、述べなさい。

これを800字以内で書けと。

5年前でやや古いですが、取り組む意味はあると思います。

課題の意図把握

第一次選考(筆記試験)で見られるのは、与えられた課題に対する理解力および論述能力。

自分が専攻しようとしている領域についての基本的な理解。
現代社会の課題に対する視点。

そんなところを書き表せるといいはずなのですが。

専攻する領域ではない問題なので、どうしようかなと・・

知識の整理

課題に関する知識を整理して、問題提起を行います。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのようにしたか)を意識しつつ、できるだけ深く掘り下げます。

ChatGPTに聞いてみた

まず、貧困の言説について。

貧困に関する言説や観点は多岐にわたりますが、いくつか代表的なものを紹介します。

個人責任説:

この観点では、貧困は主に個人の選択や行動に起因するとされます。たとえば、教育を受けないことや働かないことが貧困を引き起こす原因だとされることがあります。
構造的貧困説:

貧困は社会の構造的な問題によって生じるとする考え方です。経済的な不平等や社会制度、労働市場の不均衡などが原因とされ、個人の努力だけでは解決できないとされます。
文化的貧困説:

この説では、貧困が文化や価値観によって perpetuate(永続化)されるとされます。たとえば、特定の文化が貧困状態を維持するために社会的な期待や行動規範を形成することがあります。
制度的貧困説:

社会の制度や政策が貧困を助長しているとする見方です。たとえば、最低賃金が低い、社会保障が不十分であるなど、制度的な欠陥が貧困を引き起こすとされます。
相対的貧困説:

絶対的貧困ではなく、社会の中で相対的に貧困を経験しているという考え方です。つまり、絶対的な収入や生活水準が基準ではなく、社会全体の中での位置づけや比較が重要とされます。
貧困のサイクル:

貧困は一度始まると、教育の機会の不足、健康問題、就業機会の限界などにより、次の世代にも引き継がれるとする考え方です。これにより、貧困が持続的な問題となります。
これらの言説や観点は、貧困を理解し、対策を講じるためのさまざまな視点を提供しています。各々の状況や地域によって、どの視点が適用されるかは異なるかもしれません。

次に、貧困に関する政策的または実践的な課題について。

現代日本における貧困に関する政策的または実践的な課題はいくつかあります。これらの課題は、社会的な不平等や経済的な問題に深く関連しています。以下に、主な課題をいくつか挙げてみます。

  1. 相対的貧困の拡大
    課題: 日本では、貧困の指標として「相対的貧困率」が用いられています。相対的貧困率は、家庭の所得が中央値の半分未満であることを基準としています。このため、全体の所得分布が広がる中で貧困層が相対的に増加しています。
    政策的対応: 貧困層の生活を改善するための支援策が求められていますが、支援の内容や範囲が限られているため、さらなる改善が必要です。
  2. 非正規雇用の増加と労働市場の不安定化
    課題: 非正規雇用の増加により、安定した収入を得ることが難しくなり、生活の安定性が損なわれています。非正規雇用は一般的に賃金が低く、雇用の安定性も欠けていることが多いです。
    政策的対応: 労働市場の改善や、非正規雇用の労働条件の向上、正規雇用の促進が課題です。例えば、最低賃金の引き上げや労働契約の見直しが検討されています。
  3. 子どもの貧困
    課題: 子どもの貧困率が高く、教育や健康などに悪影響を与えています。貧困家庭の子どもたちは、教育の機会や健康面でのサポートが不足していることが多いです。
    政策的対応: 教育支援や福祉サービスの強化が必要です。たとえば、無償の教育や給食、学用品の支援などが検討されています。
  4. 高齢者の貧困
    課題: 高齢者の貧困率も高く、年金制度の不足や老後の生活資金の準備が不十分なことが原因です。年金だけでは生活が困難な高齢者が増加しています。
    政策的対応: 年金制度の見直しや高齢者向けの支援サービスの充実が求められています。例えば、年金額の引き上げや高齢者向けの生活支援サービスの充実が挙げられます。
  5. 地域間の格差
    課題: 都市と地方の間で経済的な格差が広がっており、地方に住む人々は都市部に比べて経済的な機会が限られています。
    政策的対応: 地域間の格差を縮小するための地方創生政策や地域振興策が重要です。例えば、地方への投資促進や地方産業の支援が必要です。
  6. 社会保障制度の不備
    課題: 社会保障制度が十分でない場合、生活に困窮する人々が支援を受けられないことがあります。特に、自営業やフリーランス、非正規労働者などが支援の対象外になりがちです。
    政策的対応: 社会保障制度の改革や、より包括的な支援策の導入が求められています。例えば、所得保障制度や医療・福祉サービスの拡充が必要です。
    これらの課題に対処するためには、政策の見直しや新たな支援策の導入が必要です。また、政府や民間団体、地域社会などが連携して取り組むことが重要です。

貧困をめぐる言説について、Geminiに聞いてみた

貧困をめぐる言説は、時代や社会状況によって大きく変化し、多様な側面を持っています。ここでは、代表的なものや近年注目されているものをいくつかご紹介します。

古典的な貧困論

  • 自己責任論: 貧困は個人の努力不足や怠けが原因であり、社会的な責任は少ないとする考え方です。
  • 構造論: 経済システムや社会構造の不平等が貧困を生み出すとする考え方です。
  • 文化論: 貧困は特定の文化や価値観によって引き起こされるとする考え方です。

現代の貧困論

  • 多面的貧困: 収入だけでなく、健康、教育、社会参加など、様々な側面からの貧困を捉える考え方です。
  • 相対的貧困: 平均的な生活水準との比較で、相対的に低い生活水準にある状態を指します。
  • 子どもの貧困: 子どもは自分では状況を変えることが難しいため、特に深刻な問題として捉えられています。
  • 働く貧困: フルタイムで働いているにも関わらず、生活が苦しい状態を指します。
  • 女性と貧困: 女性は男性に比べて貧困に陥りやすく、その原因や対策が議論されています。

現代における貧困論の特徴

  • 多様性: 貧困の原因や形態は多様化しており、一括りに語ることは困難になっています。
  • 複合性: 貧困は経済的な問題だけでなく、社会、文化、心理的な問題とも深く結びついています。
  • ダイナミズム: 貧困は固定的なものではなく、社会の変化に伴ってその姿を変えています。

貧困をめぐる議論のポイント

  • 貧困の定義: 貧困をどのように定義するかによって、対策も変わってきます。
  • 原因の究明: 貧困の原因を多角的に分析し、その背景にある構造的な問題を明らかにすることが重要です。
  • 対策の多様化: 貧困対策は、経済的な支援だけでなく、教育、雇用、福祉などの多岐にわたる政策が必要です。
  • 当事者の視点: 貧困経験者の声を聞き、彼らが主体的に社会参加できるような環境づくりが求められます。

貧困に関する情報源

  • 学術論文: 貧困研究に関する最新の知見を得るには、学術論文が最も信頼できる情報源です。
  • 政府統計: 国勢調査や家計調査などのデータは、貧困の実態を把握する上で重要な資料となります。
  • NGO/NPOの報告書: 現場で活動する団体が作成した報告書は、生の声を伝える貴重な資料です。
  • メディア報道: 新聞、テレビ、インターネットなど、様々なメディアで貧困に関する報道がされています。

より詳しく知りたい場合

貧困に関するより詳しい情報を知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • 貧困論
  • 相対的貧困
  • 子どもの貧困
  • 働く貧困
  • 多面的貧困
  • 貧困対策

また、具体的なテーマや国、地域を指定して検索すると、より絞り込んだ情報を得ることができます。

注意: 貧困は非常に複雑な問題であり、一概にこう断言できるものではありません。様々な角度から情報収集し、ご自身で考えてみてください。

解答例

 まず、貧困の言説について整理する。
 貧困をめぐる言説には、貧困は主に個人の選択や行動に起因するとする個人責任論、貧困は社会の構造的な問題によって生じるとする構造的貧困論、社会の制度や政策が貧困を助長しているとする制度的貧困論等がある。
 次に、現代日本における貧困に関する政策的課題について述べる。
 近年の日本において貧困率の高い層として、子ども、高齢者、女性、単身、非正規労働者、障害者が挙げられる。これらの層に重複して属する人は、貧困となるリスクがより高いと考えられる。貧困の原因は人により様々であり、問題は1つではなく複合的である場合が多い。これらの人々に支援が届くよう、仕組みを整えていくことは大きな課題である。
 仕組みを整える中で、既存の制度を現状に合わせて変えていくことも必要である。例えば、厚生年金保険制度は、「40年間サラリーマンの男性労働者と40年間専業主婦の妻」という世帯をモデルとしているが、このいわゆる標準世帯は今では少数派である。離婚の増加、生涯を単身で過ごす人の増加、少子化の進行等、家族をめぐる状況はこの40年の間に大きく変わった。年金で暮らす高齢者の間での格差は広がっており、高齢女性の貧困が深刻な社会問題となっている。年金制度の見直しは必須であると考えられる。
 厚生年金保険制度における標準世帯モデルは、公的年金だけではなく、人々の意識に深く根付いている。正社員として働く男性を中心とする様々な仕組みが長年の間に当たり前となっていて、そうではない人が制度の隙間からこぼれ落ちてしまう状況があるといえる。
 社会保障制度は複雑で、現代の貧困に対応する制度を変えることには多くの困難が伴う。利害関係者の調整、財源の確保、社会的な合意形成、制度の公平性、長期的視点の確保等の課題がある。これらの課題に対処し、国民の理解を広く得ながら、進めていくことが求められる。

終わりに

出来はいまいちなんだけど、とりあえず公開。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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