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小論文対策 過去問2021年度第2問(2)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

大学院入試の小論文対策も、
福祉士養成講座のレポートの時みたいに記事にしちゃえ!
と、ふと思いつきました。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2021年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(2)に取り組みます。

(健康領域)
感染症患者に対する差別・偏見の問題について、具体例を挙げ、解決策とともに論じなさい。

これを800字程度で書けと。

課題の意図把握

コロナウィルス感染症にまつわる問題を書く人が多いかもしれません。
が、感染症患者に対する差別・偏見の問題と言われてまず浮かぶのは、ハンセン病の問題。この問題について復習をかねて過去のレポートを引っ張りだしてみたりしました。

でも出題の領域が健康領域なので、HIVやコロナのような感染症を取り上げて書いた方がいいのかもしれません。

本当のところは知らないよ

知識の整理

課題に関する知識を整理して、問題提起を行います。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのようにしたか)を意識しつつ、できるだけ深く掘り下げます。

解答例

 感染症患者に対する差別・偏見の問題の例としてハンセン病を挙げ、その解決策として考えられる教育・啓発について述べる。
 日本では明治から昭和にかけて、ハンセン病の人は強制隔離され、療養所での生活を強いられた。隔離政策は、昭和20年代に治療法が確立されて、ハンセン病が治る病気になってからも続けられ、1996年にらい予防法が廃止されるまで続いた経緯がある。
 その後の国家賠償請求訴訟を経て国は賠償責任を認めたが、長い間療養所に隔離され数々の人権侵害を受けた人たちの、何十年ものに奪われた命や尊厳、人生を取り戻すことはできない。また、現在でも国立ハンセン病療養所に住んでいる人がいる。社会の無理解や偏見が残っている中での、地域への移行が当事者の希望通りに進まず、療養所での生活を余儀なくされている、温泉で断られる等の現状がある。ハンセン病問題は、決して解決済みではないのである。
 解決策としては前述の通り、当該問題についての教育・啓発が考えられる。一つは、こうした問題が二度と起きないようにしなければならないと国民一人一人が認識できるようにすることであり、そのために教育は重要な要素である。ハンセン病問題を人権教育や歴史教育、福祉教育の中に位置付けて、義務教育から高校までの期間中に国が犯した過ちについて繰り返し学び考えさせることは有効と考えられる。また、ハンセン病問題について、正確に知り学ぶ機会がないまま大人になってしまった人に対する啓発を続けていくことも重要だろう。
 ハンセン病問題で、国は重大な過ちを犯した。専門医、専門家もいたのに、なぜこのような大きな過ちを犯したのか。どのような力が働いたのか。福祉、人権の専門家はどのように役割・責任を果たしたのか。国策の過ちが忘れられることがないようにするには、二度とこのような過ちが犯されないようにするにはどうすればいいのか。教育・啓発を通して国民一人一人がこの問題について深く認識し向き合えるようにすることで、解決への道が見えてくると考えられる。

以上、846文字

ChatGPTの解答例

 感染症患者に対する差別・偏見の問題は、社会的に深刻な影響を及ぼす。特に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは、感染症患者に対する差別や偏見の問題を顕著に浮き彫りにした。
 具体例として、COVID-19の初期段階で見られた「感染者の社会的孤立」を挙げることができる。例えば、感染者が住む地域で、感染者が発覚したとたんにその家庭や居住地に対して誹謗中傷が広がることがあった。特に、感染者の家族が地域社会で排除されたり、差別的な扱いを受けることが多く見られた。これにより、感染者本人のみならず、その家族や近しい人々が精神的な苦痛を味わうこととなった。
 このような差別や偏見の背景には、感染症に対する無知や恐怖がある。感染症が広がると、社会はしばしば恐怖や不安から過剰な反応を示し、その結果として感染者やその周囲の人々に対する不当な扱いが生じる。また、メディアやSNSでの誤情報や偏った報道も、偏見を助長する一因となっている。これにより、感染症に対する理解が深まらず、社会全体での誤解や不安が増幅される。
 解決策としては、以下の二つのアプローチが考えられる。まず、教育と啓発活動の強化が挙げられる。感染症に対する正確な知識を普及させることが、差別や偏見を減少させる第一歩である。政府や医療機関は、感染症に関する科学的な情報を分かりやすく提供し、感染症がどのように広がるのか、またどのように防げるのかについての教育を行う必要がある。学校やコミュニティセンターでの啓発活動も重要であり、正しい情報を広めることで、誤解や恐怖を和らげることができる。
 次に、サポートネットワークの整備も重要である。感染症患者やその家族が差別や偏見に直面した際に、心理的な支援や法的な支援を受けられるようなネットワークを構築することが必要である。地域社会での支援グループやカウンセリングサービスを充実させることで、感染症患者が孤立することなく、安心して治療や回復に専念できる環境を提供することができる。また、差別や偏見に関する相談窓口を設け、問題が発生した際には迅速に対応することも効果的である。
 総じて、感染症患者に対する差別や偏見は、無知や恐怖から生じることが多い。教育と啓発活動を通じて正確な情報を普及させ、サポートネットワークを整備することで、差別や偏見を減少させることができる。感染症に対する理解を深めるとともに、社会全体での協力と支援が求められる。

以上、1025文字

終わりに

試験対策とは関係のないところで所感。

ハンセン病問題と聞いて、どれだけの人が歴史的な経緯も含めて認識しているのかな。疑問です。
SDGsのバッジを付けている人ですら、人権問題にはあまり興味なさそうな人が多い印象。

誰一人取り残さない

って、まさに人権問題が関わる部分だと思うのですが。
まぁ、SDGsのバッジを付けている人も、一時期より減ってる気もするし。
流行でやるものじゃないと思うけど。
所詮その程度の興味関心だったのかな。
それにしても軽薄すぎないか?

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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