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小論文対策 過去問2015年度第2問(1)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

この記事では、大学院入試対策の取り組みについて書いています。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2015年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(1)に取り組みます。

(生活領域)
現代における人々の生活と人生の特徴、および生活者に求められることについて、以下のキーワードをすべて用いて論じなさい。なお、使ったキーワードがわかるように、回答文中のキーワードには下線を施すこと。

キーワード:個人化、社会化、主体性、ガバナンス

これを800字以内で書けと。

こんな古い問題まで、しかも専攻する領域ではないものまでやった方がいいのか迷いつつ。

課題の意図把握

第一次選考(筆記試験)で見られるのは、与えられた課題に対する理解力および論述能力。

この小論文では、生活ガバナンスについての理解を端的に、書き表せるといいかと思うのですが。

専攻する領域ではない問題なので、どうしようかなと・・

知識の整理

課題に関する知識を整理して、問題提起を行います。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのようにしたか)を意識しつつ、できるだけ深く掘り下げます。

解答例

 社会化と個人化が高度に進んだ現代において、生活者には主体性を持って生活を営むこと(ガバナンス)が求められていると考えられる。
 まず、現代における人々の生活と人生の特徴について述べる。
 現代の生活において、生活資源やサービスとその供給体制は高度に社会化・商品化が進んでいる。一方で個人化も進み、生活の単位は限りなく個人に近づき、生活は個人の選択に委ねられている。また、個人化が進み、伝統社会から解放される中ではライフコース・モデルが失われる。その中で結婚や子どもを産み育てること、生活水準の向上が自明の目標ではなくなり、人々は自分の人生で何をなすべきか、自分の自己実現は何か、といった曖昧な目標を自身で模索することとなる。
 次に、生活者に求められることについて述べる。
 社会化・個人化の進んだ現代において、人々の生活の中で生じる課題は、個人や家族の中で解決することが難しいものが増えた。福祉・環境・医療・教育など、自己責任で対処できないものが増えている。そのため、生活課題が個人や家族の範囲を超えて、公共のテーマとなり、政治の対象となる。一方で、生活者が自分の生活・人生を主体的に組み立てようとするとき、国家や市場に翻弄されるのではなく、能動的・主体的に生活環境をコントロールしようとする志向・活動が生まれ、組織化される。生活者には、必要に応じてこうした組織や活動に参加することが求められる。参加するためには、家庭内の経営とは異なる新たな知識やスキル、他者と円滑にやりとりするスキルや、交渉・調整する力が重要となってくる。
 以上のように、生活が高度に社会化し、個人化も進んだ現代においては、生活者が主体的に他者と共に考え、参加・連携・協働による相互作用を通して意思決定し、生活環境に影響を及ぼしながら生活を営んでいくことが求められていると考えられる。

ChatGPTの解答例

 現代における人々の生活と人生の特徴、および生活者に求められることについて考察すると、いくつかの重要な要素が浮かび上がる。まず、現代社会における生活の大きな特徴として「個人化」が挙げられる。個人化とは、社会全体が多様化し、個々の価値観やライフスタイルが重視される傾向を指す。情報技術の発展やグローバル化により、個々人が自分の興味やニーズに合わせた生活を選択することが容易になった。これにより、従来の集団的な価値観や規範が相対化され、多様な選択肢が存在することが当たり前となっている。
 一方で、個人化の進展には「社会化」のプロセスが不可欠である。社会化とは、個人が社会の一員としての役割や価値観を学び取る過程を指す。現代社会では、情報の拡散速度が速く、オンラインコミュニティやSNSの影響で、より多くの人々と繋がる機会が増えた。これにより、個人が社会との接点を持ち続けることができる一方で、社会全体の価値観や文化が薄れてしまう危険もある。このため、社会化の過程は、個人化とバランスを取りながら進める必要がある。
 現代の生活者には「主体性」が求められる。主体性とは、自らの意志で行動し、責任を持つ姿勢を指す。個人化が進む現代においては、他者の期待や社会的な規範に縛られることなく、自分の価値観や目標に基づいて行動することが重要である。しかし、主体性を持つことは容易ではなく、自分自身の意思を明確にし、それに従った行動を取るためには、自己理解や自己管理が必要となる。
 さらに、現代社会における「ガバナンス」の重要性も見逃せない。ガバナンスとは、社会や組織の運営を指導し、調整する仕組みやプロセスを意味する。個人化と主体性の進展に伴い、従来の中央集権的なガバナンスモデルは限界が見えてきた。現代では、より分散型のガバナンスが求められ、地域コミュニティやネットワークを活用した新しい形の調整や協力が必要とされている。個人が主体的に行動する一方で、社会全体の調和や効率を保つためには、適切なガバナンスが欠かせない。
 以上のように、現代の生活は個人化と社会化のバランス、主体性の発揮、そして適切なガバナンスが求められる複雑な状況にある。個人が自分の価値観を大切にしながらも、社会との調和を図り、自己管理と社会貢献の両立を目指すことが、現代における理想的な生活者像となるだろう。

私の勝ち!
と思った。

終わりに

以前、生活ガバナンスについて学んだことがありました。
10年くらい前か。
当時使ったテキストを引っ張り出して(よく手元に残してあったものだ)、一部読み直してみました。
当時よりはるかに、著者の言わんとすることが脳に染み込む気がしました。

10年で私の頭が良くなったのか?
10年前私はそんなに頭が悪かったのか?
色々思うところがあるのでした。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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