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小論文対策 過去問2012年度第2問(1)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

この記事では、大学院入試対策の取り組みについて書いています。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2012年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(1)に取り組みます。

(生活領域)
著しい人口減少と少子高齢化により地域共同体が弱体化する恐れが指摘されているが、具体的にどのような社会経済現象として現れるかをできるだけ総体的に論じなさい。

これを800字以内で書けと。

出題から10年以上経っていますが、取り組む意味のある課題だと思いました。

課題の意図把握

第一次選考(筆記試験)で見られるのは、与えられた課題に対する理解力および論述能力。

この問題では、
・今の日本の少子高齢化と人口減少に関する問題について基本的な知識があること
・上記と社会現象の関連についての視点・理解のし方
を適切に書き表せると良いのではと考えました。

と、仮定しました。
本当のところは知らないよ。

知識の整理

内閣府:人口急減・超高齢化の問題点

労働人口の減少
 経済規模の縮小
 労働力人口減少
 働き手と支えられる人のアンバランス
 経済活動の不活発化
 イノベーション不発
 投資減
 成長力の低下
 労働環境悪化ー一層の少子化
縮小スパイラル

国土交通省:人口減少が地方のまち・生活に与える影響

  1. 生活関連サービスの縮小(小売・飲食・娯楽・医療機関等)
  2. 税収減、行政サービス水準低下、生活利便性低下、インフラ維持困難
  3. 公共交通の撤退・縮小
  4. 空き家、空き店舗、工場跡地、耕作放棄地等の増加ー地域の景観の悪化、治安の悪化、倒壊や火災のリスク上昇
  5. 地域コミュニティの機能低下

解答例

 人口減少と少子高齢化により、地域共同体が弱体化することで現れる社会経済現象について、4つに分けて論じる。
 まず、生活関連サービスや地域公共交通が撤退・縮小する。例えば、小売・飲食・娯楽・医療機関といった各種サービスや、バス・電車といった交通サービスは、一定の人口規模の上に成り立っている。人口減少によって、こうしたサービスの立地に必要な人口を割り込む場合、サービスが地域から撤退し、生活の利便性低下、雇用機会減少へとつながり、さらなる人口減少へとつながりかねない。
 2つ目は、税収減による行政サービス水準の低下である。人口減少・労働力減少とそれに伴う経済活動の縮小により地方自治体の税収入は減少し、一方高齢化の進行により社会保障費は増加して、地方財政はますます厳しくなる。インフラの維持管理の困難、一部の行政サービスの廃止や有料化等が考えられ、生活利便性が低下する。
 3つ目は、空き家等の増加による様々な影響である。空き家だけでなく、空き店舗、工場跡地、耕作放棄地等の増加し、地域の景観や治安の悪化、倒壊や火災といった防災上のリスクが高まり、地域の魅力が低下、さらなる人口減少へとつながりかねない。
 4つ目は、地域共同体の機能低下である。自治会等の住民組織の担い手が不足し、地域の共助機能や防災力が低下する。若年層の減少により、地域の歴史や伝統文化の継承は困難となる。住民の地域活動が縮小することにより、住民同士の交流の機会も減少し、地域の賑わいや地域への愛着は失われる。 
 以上の現象は、全ての地域に必ず起こるわけではないが、人口減少と少子高齢化による地域共同体の弱体化は総体的に生活の利便性低下、さらなる人口減少を招くと言えよう。豊かな暮らしに必要なことは、住民一人一人が現代社会の課題を自分ごととして捉え、地域全体として問題に取り組む姿勢が必要であると考える。

以上、784文字

Geminiの解答例

著しい人口減少と少子高齢化は、地域社会に多岐にわたる影響を与え、地域共同体を弱体化させています。具体的にどのような社会経済現象として現れるのか、以下に総体的に説明します。

1. 経済活動の縮小

  • 生産年齢人口の減少: 生産年齢人口の減少は、労働力不足を引き起こし、地域の産業活動の縮小や企業の撤退につながります。
  • 消費の低迷: 高齢化が進み、消費意欲が低下すると、地域経済の活性化が難しくなり、商店の閉店やサービスの縮小を招きます。
  • 税収の減少: 人口減少による税収の減少は、地域公共サービスの維持を困難にし、さらなる人口減少を加速させる悪循環が生じます。

2. 地域サービスの低下

  • 医療・福祉サービスの逼迫: 高齢者の増加に伴い、医療・福祉サービスの需要が急増しますが、人口減少により提供できるサービスが限られ、待機が発生したり、サービスの質が低下する可能性があります。
  • 教育環境の悪化: 少子化により生徒数が減少し、小規模校の統合や学校の閉校が進むことで、教育環境の悪化や地域コミュニティの活性化の阻害につながります。
  • 公共交通機関の減便・廃止: 利用者が減少すると、公共交通機関の減便や廃止が進むことで、高齢者や移動手段に制限のある人々の生活が不便になります。

3. 社会資本整備の遅延

  • 財源不足: 人口減少による税収の減少は、道路、上下水道などの社会資本整備に必要な財源不足を引き起こし、地域のインフラが老朽化します。
  • 維持管理費の負担増: 人口が減少し、税収が減少する一方で、既存の社会資本の維持管理費は増加し、財政状況を悪化させます。

4. コミュニティの希薄化

  • 住民同士の交流減少: 人口減少により、地域住民同士の交流が減少し、地域コミュニティが希薄化します。
  • ボランティア活動の停滞: ボランティア活動の中心となる中高年の減少は、地域のボランティア活動を停滞させ、地域貢献の機会が減少します。
  • 防犯力の低下: 地域住民の目が行き届かなくなり、防犯意識が低下することで、犯罪発生率が増加する可能性があります。

5. 行政サービスの効率化の難しさ

  • 行政コストの増大: 人口減少に伴い、一人当たりの行政コストが増加し、行政サービスの効率化が求められます。
  • 行政サービスの均一性の維持: 広域化や合併など、行政サービスの効率化のための取り組みが進む一方で、地域住民のニーズに合わせたきめ細やかなサービスの提供が難しくなる場合があります。

これらの社会経済現象は、互いに影響し合い、地域社会の衰退を加速させる可能性があります。地域社会の持続的な発展のためには、これらの問題に対して早急な対策を講じることが求められます。

対策例

  • 地域住民が主体的に参加できるようなまちづくり
  • 移住促進策の強化
  • 高齢者や子育て世代が安心して暮らせる環境整備
  • 地域産業の振興
  • 地域資源の活用

これらの対策は、地域の実情に合わせて、多角的に検討していく必要があります。

以上、1198文字

Geminiも文字数調整が苦手みたい。

終わりに

試験日がだんだん近づいてきた。
でも、突然ぶっこまれる課題やら作業やらがなんだかまた増えてきて・・
これは何かのバチなのか??
試験対策に全力を注ぎたいのに・・

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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