こんにちは、ブジカエルです。
大学院に入学するのは4月からなのですが、自分で進められるところは進めておこうと思って、毎日それなりに進めています。
とはいえ、最後に論文を書いてから25年。
早速つまづいています。
入学すれば、指導担当教員の先生に尋ねることもできますが。
自分でできる範囲でどんどん進めておきたいので。
つまづき1:先行研究調べの迷路から抜けられない
2025年3月24日。
下記書籍で阿部さんも「先行研究を精査する作業が自己目的化してしまうというパターンが頻繁に、きわめて頻繁に見られるのである」「わたしたちの目的は『勉強』ではなく『研究なのだ』」と書いています。
上記書籍にも、引用するという目的をもって資料を読むという技術論にフォーカスした解説はあります。
が、他の研究者のノウハウもチェックしておきたい。
松永正樹さんのnoteの記事から
【研究のススメかた】先行研究レビューの実作業のやりかた
【研究のススメかた】 早く、確実に論文を書き進めるコツ
「知のフロンティア」を見極めるために、これまでに明らかにされたことをまとめ、今後の研究の方向性を見出す。先行研究レビューでやることを一文でまとめると、コレに尽きます。実にシンプル。
先行研究の渉猟というのは、わりと職人芸的な、複雑な工程を経ることになります。
「知のフロンティア」は、「「研究」と「勉強」の違い」(井庭崇のConcept Walk)から。
松永正樹さんのnote記事「先行研究レビューの実作業のやりかた」から、「先行研究レビュー」10のステップを以下にまとめました。
① 目指す方向性とタイムリミットを決める
まず、その日はどんな情報を探すのか、目指す方向性を書き出し、目につきやすい場所にキープ。同時に、先行文献読み込み作業にかける時間(=何時になったら切り上げるか)を決めてこれも書き出す。
② Google Scholar等で検索
③ 検索でヒットした論文をスクリーニング
タイトルでアタリをつけつつ、各文献の発行年、引用数、掲載ジャーナルをチェック。発行から数年しか経っていないのに数百以上の引用数があるものが良筋。プラス、名の通った、いわゆるAジャーナル(※)に掲載されているものから優先して読む。ハゲタカジャーナルも要注意。
④ アブストラクト(抄録)をチェック
Abstract(アブストラクト)と呼ばれます――に目を通し、①で書き出していた方向性とマッチしていたら⑤へ進み、NOなら②に戻る。
⑤ 論文の中身に目を通す――第一段階:Hypo/RQ
ここまで進んだら、論文本体をダウンロードして、まずHypothesisまたはResearch Questionを探す。パス図などがあればそれも最優先でチェック。
①で書き出していた方向性とズレていれば②に戻る。
⑥ 論文の中身に目を通す――第二段階:着想、意義、論旨
HypothesisまたはResearch Questionが方向性とマッチしているなら、論文巻頭に戻り、研究の着想理由、意義を押さえていく。
さらに、Literature ReviewまたはTheory and Hypothesesといった大見出しがつけられているセクションを流し読みして、どんなロジックでそれまでの研究体系に「穴」を見出し、仮説を導出しているかをチェック。
「それまでの研究では何が分かっているのか。そこから転じて、何については未検証で、かつ、なぜその未検証のテーマを検証する必要があるのか。そうすることの意義は何か」、ダウンロードした論文からそのあたりのお手本をいただく。
先行研究レビューから仮説を導出するまでのロジックの組み立て方もみていく。
⑦ 論文の中身に目を通す――第三段階:方法(Method)
Methodセクションに目を通し、仮説で焦点があてられている概念/変数をどのようにして測定したのか、どんな手法でデータを収集してあるのかをチェックします。
このとき、自分の研究でも使いそうな概念/変数の測定指標については、別途出典をメモする。
⑧ 論文の中身に目を通す――第四段階:結果(Results)
今度は、Resultsセクションを流し読みして、どんな統計手法ないし定性研究手法で仮説またはResearch Questionを検証したか、仮説は支持されたのか棄却されたのか、各種の係数値・効果量はどれだけあったのかを確認します。
ここで合わせて、自分の研究でも使いそうな変数については、サンプルの大まかな特徴(国籍/文化、ジェンダー、年齢、学生か社会人か、etc.)とともに平均値と標準偏差をメモするようにしておく。
⑨ 論文の中身に目を通す――第五段階:考察(Discussion)
考察のセクションを流し読みして、その論文で得られた結果がなぜ生じたかについての解釈とその妥当性、納得感をチェックします。
このとき、合わせてその結果及び考察がどんな理論とつながりそうかも考えること。それによって、過去の研究ではあまり結びつけられて論じられてこなかった理論の間に何らかの関連性を指摘することができれば、それだけでも研究としては一つの大きな成果となる。
そして、必ず「研究の限界及び将来への示唆(Limitations and Future Directions)」の項を丁寧に読み込み、自分の研究に取り込めそうな示唆がないか探す。自分が研究を設計するうえでの貴重なヒントとなる。
⑩ 振り返り/リフレクション
最後に、論文を読み終えるごとに、過去に書き出したメモを見返す。
以上の先行研究レビュー作業を日々進めていくと、その都度書き留めるメモが手元に積み上がっていくことになる。
一つの論文を読み終えたら、これらのメモを読み返すことを習慣にする。
おまけ
以上は、あくまで「情報」として先行文献をチェックし、効率的にあなたの研究の先行研究レビューを充実させるためのやりかた。
着眼点の鋭さ、筆致の豊かさ、分析の鮮やかさ、考察の伸びやかさなど、何かしら深く感銘を受けた論文については、別途時間をとって「味わう」時間をとるとよい。
読んだ論文をリスト化し、それぞれの概要をまとめるのは、Endnoteなどのツールを使ってもいいし、Google Spreadsheet等にまとめていってもいい。
今井悠資さんのnoteの記事から
ちょっと長いですが、以下に引用します。
迷路を抜けるカギ
先行研究の整理はパズルのようなものです。隣り合ってつながる研究もあれば、繋がりそうでそうならないものもあります。そうやってぱちぱち嵌めていくとどう見てもピースが足りない部分が出てきます。その領域こそが研究すべき問いなのですが、それが小さすぎたら「やる意味はあるんかね?」と問われますし、大きすぎれば「それは本当にまとまるんかね?」と聞かれます。先行研究の整理とは、このピースの空白を適切なサイズまで絞り込み、その上で「ここを埋めるのが大事でしょ」と読み手を説得するためのものです。
そこで重要なのは、いったん無心で研究を読むという事です。今どんな研究がされてきたのかを、きちんと「知る」というフェーズを設ける事です。自分が持っている問いがそれらの先人の知とどのように交わるかは、後から考えるべきことで、1つ1つの研究を見て「すでに研究されてるかどうか」と答え合わせする事ではありません。まずは広げたピースの形を知ることが重要です。
そして次にそれらを「繋げる」。研究の面白いところは、ピースの嵌合が合っている、つまり論理的につながってさえいればどんなピースでも自由に持ってこられるところです。だからこそ類似概念どころか、一見関係ないような領域でさえも取り入れることで自分にしか作れないパズルになり、それが研究の独自性になるのです。
先行研究を読み進められない時に迷い込んでいる迷路の正体
今の私に難しいのは、上記引用が述べるところの、「ピースの空白を適切なサイズまで絞り込」むところ。
「いったん無心で研究を読」み、「どんな研究がされてきたのかを、きちんと『知る』というフェーズを設ける」ということが、今の私には重要らしい・・
つまづき2:各セクションに書き込む要素が不明瞭
2025年3月30日
(つづく)