こんにちは、ブジカエルです。
大学院の筆記試験対策が全く停止していたことを思い出し、やや慌て気味です。
さすがに多少手を付けておいた方がいいかと思い、準備することにしました。
小論文の作法確認
前置き
放送大学大学院修士課程文化科学研究科文化科学専攻生活健康プログラムの筆記試験の第2問では、3つの問いうち1つを選んで、800字程度で回答を述べます。
学生募集要項によれば、第一次選考(筆記試験)では、「与えられた課題に対する理解力および論述能力」、第2次選考(面接試問)では、「研究遂行能力や意欲など」を判定するんだそうです。
当該プログラムで出される問いは、専門領域の語句説明等ではありません。
どちらかといえば日頃から新聞やニュースで話題となるような一般的なテーマに関する物と言えるでしょう。時事的なテーマは毎年含まれているようです。
とはいえ、というかだからこそ、選んだテーマ(生活・健康・福祉領域のどれか)の基本的な知識や、自分なりの問題意識を持っていることを、しっかり示したいものです。
日頃の姿勢
日頃から新聞記事や行政の発表などを気に留めて、自分の問題意識や専門領域と関連づけて論じるテクニックを身につける。
800文字の構成
さて、800文字をどのような構成にするか。
検索してさらっと調べて、やっぱり「序論→本論→結論」かな。
と安易に決めず、一応、論文・レポートのハウツー本を確認しておきます。
社会福祉士の養成講座以来、大活躍の本です。
やはり、
論文の構成
1.序論
2.本論ー意見表明・展開
3.結論
でした。
時間配分
試験全体は2時間。
英語に1時間、この小論文に1時間と想定して、時間配分も予め決めておきたいと思います。
1. 課題確認、選択・・・・2分
2. 課題の意図把握・・・・10分
3. 知識の整理・・・・・・10分
4. 要旨・構成の作成・・・13分
5. 執筆・・・・・・・・・20分
6. 読み直し・・・・・・・5分
それぞれの時間に行うことは、下記の通り。
- 課題確認、選択
自分が書きやすい課題を、素早く判断! - 課題の意図把握
出題意図を把握して、論点を定める。 - 知識の整理
課題に関する知識を整理して、問題提起を行う。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのようにしたか)に基づき、できるだけ深く掘り下げる。 - 要旨・構成の作成
3までに書き出したメモの中から、自分なりに最も鋭い/光る/よくできた意見や主張、提言を「結論」にする。
その上で、順序立てて再構成し、レジュメ(簡潔に要点を表現する短い言葉)を作る。
このレジュメに沿って箇条書きにする。 - 執筆・・・・・・・・・20分
- 読み直し・・・・・・・5分
序論・本論・結論それぞれの割合&書くこと
- 序論:課題のねらい、論点を明らかにして、問題提起する。
全体の10%程度(80文字) - 本論
意見表明:自分の立場明示。全体の20%程度(160文字)
展開:最も力を入れる。概念、原因・背景、歴史的経過、現状、課題について。全体の50%程度(400文字) - 結論:意見、主張、提言
全体の20%程度(160文字)
小論文が書きやすくなるフレームワーク
上記の手順のうち、
- 知識の整理・・・・・・10分
- 要旨・構成の作成・・・13分
の部分で、フレームワークを使うと書きやすくなることに、試験の3週間前に気が付きました。
なんでずっと気付かなかったんだろう。
福祉士養成コースのレポートでも使っていたらもっと楽だったよ。
意見・見解・考えを述べよ系で使える1
- 意見の提示
- 抽象的根拠の提示
- 具体例の提示
- 予想される反論に対する再反論 and/or 予想される反論を踏まえた修正
- それらを踏まえた善後策の提示
- 結論
意見・見解・考えを述べよ系で使える2
- 意見の提示
- 理由・根拠の提示
- 具体例の提示
- 結論
問題点・課題を論じよ系で使える
- 課題の指摘
- 原因の分析
- 改善の方向性の指摘
- 具体策の指摘
減点されないポイントから考える、受かる小論文のポイント
減点されないために気を付けるポイントをまとめた本があります。
少し前の本ですが、今でも全然通用すると思います。
この本が挙げている、失敗答案2000本の統計調査でわかったという、全試験共通の「減点基準」ランキング12から、受かる答案を書くポイントをまとめました。
- 問題文の指示に正しく答える
- 「具体的な言葉」で書く
- 「資料」を正しく扱う
- 要約が「本文の切り貼り」ではなくきちんと書き直す
- 課題文に即して書く
- 課題文から出題の趣旨を読み取って書く
- ムダな言葉は使わず、簡潔に書く
- 内容をバランス良く配分する
- 積極的な印象を与える
- 流れを整理してから書く
- 問題の型に応じた書き方にする
- 事前の準備にこだわらず、臨機応変に対応する
おわりに:試験日までやること
小論文対策としては、そんなに多くのことをやる必要はないかと。
ただ、書く訓練をしておくのは必須。
- 過去問を解く
- 過去問に似た問題を自分で作って解く
- 過去問・自作の問題を調べて解く
- 良い論文を読む
こんなところかな。
後悔先に立たず。
可能なことはやっておこう、と思うのでした。