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小論文対策 過去問2011年度第2問(2)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

この記事では、大学院入試対策の取り組みについて書いています。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2011年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(2)に取り組みます。

手元にある過去問で一番古いもの。

(健康領域)
 うつ病は自殺の危険を伴う精神疾患であり、自殺予防の観点からも、うつ病対策が重要であるとの指摘がある。わが国では19998年以来、毎年3万人を超える自殺者があり、これは国際的に見ても大きな数字である。一方でわが国のうつ病の有病率は国際的には低い水準にあり、精神疾患に関する限り状況は決して悪くないと考えられている。
 このようにわが国において、うつ病などの精神疾患が多くないにも関わらず、自殺者が多いのはなぜか。その理由を論じなさい。

これを800字以内で書けと。

出題から10年以上経ち、自殺者は2万人ちょっとまで減りましたが、これは取り組んでおく価値が(私にとっては)大きいかと。

課題の意図把握

第一次選考(筆記試験)で見られるのは、与えられた課題に対する理解力および論述能力。

この問題では、
・自殺の状況とうつ病について基本的な知識があること
・自殺、うつ病、精神疾患というテーマに対する問題意識、視点
を適切に書き表せると良いのではと考えました。

と、仮定しました。
本当のところは知らないよ。

知識の整理

自殺者は、20年前と比べて本当に減りました。
関係者の尽力に拍手です。
が、依然として年間2万人以上の人が自ら命を絶つ状況。
少しずつでいいので、誰も自殺しないで済む世の中にしたいものです。

そんなことを考えつつ、自殺がらみの精神保健福祉の課題を復習しました。

解答例

 日本において、うつ病などの精神疾患が多くないにも関わらず、自殺者が多い理由の一つに、自殺リスクの高い状態の人たちが、精神科や心療内科を受診しておらず、診断を下されていないことが挙げられる。
 では、なぜ自殺リスクの高い状態の人が、精神科や心療内科を受診しないのか。考えられる主な理由を2つ挙げる。
 まず、精神科や心療内科を受診することのハードルの高さが挙げられる。日本では、精神疾患や精神障害に対する偏見がまだ根強く残っている。精神科や心療内科の受診に対して否定的な考えを持っている場合、精神状態に問題があっても、専門家に支援を求めたり、積極的に治療を受けようとすることになりにくい。
 もう一つは、精神疾患についての正しい知識がまだ十分に社会に行きわたっていないことである。うつ病では、疲れやすい・悲しい・集中できない・不安・焦燥感・睡眠障害・身体のさまざまな部分の疼痛といった症状が出る。しかし多くの人はしばしば、これをうつ病によるものと思わず、一般医を受診してしまう。一般医が、その患者の訴えの背後にあるうつ病に気付かなければ、当該患者はその後メンタル面での適切な治療を受けられず、自殺に至ってしまうことが考えられる。
 これらの問題に対して、世の中は少しずつ変化してきており、対策も進みつつある。
 近年、学校教育の中で、精神疾患に関する内容を扱うようになった。公教育の中で、精神疾患の特徴や対処方法について正しい知識を得られるようになることで、個々の対処力の向上をはじめ、精神疾患に対するスティグマの軽減にもつながることが期待される。
 また、精神科医師を主人公としたドラマをNHKが放送するなど、生活者一人一人が精神疾患をより身近なこととして感じる機会も増えてきた。
 誰もが生きやすい、自殺の発生しにくい社会の構築が望まれる。

以上、769文字

Geminiの解答例

日本の自殺率が高い背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。

  • 社会構造的な要因:
    • 長時間労働: 過度な長時間労働は、心身に大きな負担をかけ、うつ病や burnout などの精神的な問題を引き起こす可能性を高めます。
    • 人間関係のストレス: 会社や学校などでの人間関係の悩みは、自殺の大きな要因の一つです。
    • 孤立感: 近年、核家族化や地域コミュニティの希薄化が進み、孤独感を抱える人が増えています。
    • 完璧主義: 日本社会では、完璧主義や成功志向が強く、これらに達することができない場合、大きな挫折感や無力感を感じてしまう人がいます。
  • 文化的な要因:
    • 恥の文化: 精神疾患や悩みを周囲に相談することが難しく、一人で抱え込んでしまう傾向があります。
    • 自殺に対する考え方の多様性: 自殺を美化したり、個人の問題として捉えがちであったり、といった文化的な背景も影響している可能性があります。
  • 医療体制の課題:
    • 精神科医の不足: 精神科医の数が不足しており、十分な治療を受けられない人がいるという問題があります。
    • 早期発見・早期治療の遅れ: 精神疾患の早期発見・早期治療が進んでいないため、症状が悪化してから初めて医療機関を受診するケースが多いです。

精神疾患と自殺の関係

精神疾患、特にうつ病は自殺の大きなリスクファクターの一つです。しかし、すべての自殺が精神疾患が原因というわけではありません。経済的な問題、人間関係の悩み、身体疾患など、様々な要因が複合的に絡み合って自殺に至るケースがほとんどです。

なぜうつ病患者が多いわけではないのに自殺者が多いのか

うつ病などの精神疾患の有病率は、必ずしも自殺率と一致しません。これは、以下の理由が考えられます。

  • 未診断・未治療の患者が多い: 精神疾患を抱えていても、診断を受けていない人や、治療を受けていない人が多くいます。
  • 自殺の原因は多様: 精神疾患以外にも、様々な要因が自殺に結びつく可能性があります。
  • 自殺の決断は複雑: 自殺は、個人の様々な背景や状況が複雑に絡み合った結果として起こる行為であり、単純に精神疾患の有無だけで説明できるものではありません。

まとめ

日本の自殺率が高い背景には、社会構造、文化、医療体制など、様々な要因が複雑に絡み合っています。精神疾患は自殺の大きなリスクファクターの一つですが、自殺の原因は多様であり、個々のケースによって異なります。自殺を防ぐためには、精神疾患に対する理解を深め、早期発見・早期治療を進めるだけでなく、社会全体で自殺についてオープンに話し合い、多角的な対策を講じることが重要です。

以上、1067文字

なるほど・・
でも、自殺に様々な要因が複雑に絡むのは、日本に限った事情ではないわけで。
そこを踏まえた説明にはなっていないと思われ。

終わりに

テーマに関する復習はしているものの。
アウトプットの時間、構成にかける時間は、フレームワークを使うことで、やや短縮できているような、いないような。

次の問いが、手持ちの過去問で最後の問題。
これを終えたら、時間内でまとめる練習の回数を重ねて、本番に備えようかな。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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