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小論文対策 過去問2014年度第2問(2)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

この記事では、大学院入試対策の取り組みについて書いています。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2014年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(2)に取り組みます。

(健康領域)
近年、医療者と患者との関係に変化がみられてきている。たとえば、慢性疾患の治療では、かつては、患者は治療へのコンプライアンスが強要されたが、近年ではアドヒアランスが強調されるようになった。また、治療方針の決定場面では、かつてはパターナリズム的に医師主導で決定していたが、近年では医療者と患者とが協同で治療方針を決定する機会が増えている。このような、いわば医療提供者側中心から患者中心へと、医療者と患者との関係に生じてきている変化の背景にある要因を論じなさい。

これを800字以内で書けと。

こんな古い問題の、しかも自分の専攻する領域ではない問題までやった方がいいのかという問題はありますが、この点は把握しておきたいことの一つだと思いました。

課題の意図把握

第一次選考(筆記試験)で見られるのは、与えられた課題に対する理解力および論述能力。

この問題では、
・現代の医療をめぐる状況について基礎的な知識があること
・現代の医療をめぐる状況を見る視点・理解のし方
を適切に書き表せると良いのではと考えました。

と、仮定しました。
本当のところは知らないよ。

知識の整理

アドヒアランス等については10年以上前にわりと勉強したような気がします。
でも10年以上経てば私の知識も随分干からびているはず。
最近の状況について見てみます。

ChatGPTに教えてもらった

医療提供者中心から患者中心へと医療者と患者との関係が変化してきた背景には、いくつかの要因が影響しています。以下は主な要因です:

  1. 医療の進歩と情報の普及:
    • 医療技術や知識の進歩により、治療法や医療の選択肢が増え、患者がより多くの情報を得ることができるようになりました。インターネットやメディアを通じて、患者は自らの健康について学び、選択肢を比較検討することが可能になりました。
  2. 患者の権利意識の向上:
    • 患者の権利に関する意識が高まり、医療においても患者が自分の意志を尊重されるべきだという考えが広まりました。患者の自己決定権やインフォームドコンセント(十分な説明に基づく同意)の重要性が認識されるようになっています。
  3. 医療の個別化と個人化:
    • 患者一人ひとりの状況やニーズに応じた個別化医療が進展しています。これにより、患者中心のアプローチが必要とされ、医療提供者は患者の価値観やライフスタイルを考慮することが求められています。
  4. 患者満足度の向上:
    • 医療サービスの質を向上させるために、患者満足度の向上が重要視されています。患者中心のアプローチは、患者の満足度や治療結果の改善に寄与するとされています。
  5. 医療経済の変化:
    • 医療のコストが増大する中で、効率的で効果的な医療提供が求められています。患者中心のアプローチは、医療の質を高め、無駄な医療行為を減らすことで、全体的な医療経済の効率性向上にも寄与するとされています。
  6. 医療チームの多様化:
    • 医療提供者の役割が変化し、多職種連携が進む中で、患者の意見や希望を尊重しながらチーム全体で最適なケアを提供することが重要視されています。

これらの要因が相まって、医療のアプローチは医療提供者中心から患者中心へとシフトしてきています。

Geminiに教えてもらった

医療提供者中心から患者中心への医療の変化は、現代医療において重要な流れです。この変化の背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。

主な要因

  • 患者の意識の変化:
    • 情報へのアクセス: インターネットの普及により、患者自身が病気について積極的に情報を収集し、医療者と対等な立場で議論できるようになりました。
    • 権利意識の向上: 患者は、自分の治療に関わる権利を主張し、医療者に対してより多くの説明を求めるようになりました。
    • 多様な価値観: 患者一人ひとりが異なる価値観を持っているため、画一的な医療ではなく、個々の患者に合わせたオーダーメイドの医療が求められるようになりました。
  • 医療技術の進歩:
    • 選択肢の増加: 医療技術の進歩により、治療法の選択肢が増え、患者が治療法を選択できる機会が増えました。
    • 副作用の軽減: 医療技術の進歩により、副作用の少ない治療法が開発され、患者にとってより負担の少ない医療が可能になりました。
  • 社会環境の変化:
    • 高齢化社会: 高齢者の割合が増加し、慢性疾患を持つ患者が増加しました。慢性疾患の治療には、患者の主体的な取り組みが不可欠であり、患者中心の医療が求められます。
    • 多様化する家族形態: 核家族化や単身世帯の増加により、家族のサポートが得られない患者も増えています。そのため、医療機関は患者一人ひとりの状況に合わせた支援を提供する必要があります。
  • 医療費の高騰:
    • 医療費抑制: 医療費の高騰が問題となり、医療機関は効率的な医療を提供するために、患者との連携を強化する必要が出てきました。
  • 医療訴訟の増加:
    • 説明責任の強化: 医療訴訟が増加し、医療者は患者に対して十分な説明を行うことが求められるようになりました。

患者中心の医療のメリット

  • 医療の質の向上: 患者が治療に関わることで、より適切な治療法を選択できる可能性が高まります。
  • 患者の満足度の向上: 患者が尊重され、自分の意見が反映されることで、治療に対する満足度が向上します。
  • 医療費の抑制: 患者が積極的に治療に関わることで、医療費が抑制される可能性があります。

課題

  • 医療者の意識改革: 患者中心の医療を実践するためには、医療者の意識改革が不可欠です。
  • 医療システムの整備: 患者中心の医療を推進するためには、医療システムの整備が必要です。
  • 患者のヘルスリテラシーの向上: 患者が医療に関わるためには、ある程度の知識が必要となります。

まとめ

医療提供者中心から患者中心への医療の変化は、患者、医療者、社会全体の利益につながる重要な流れです。この変化をさらに進めるためには、患者、医療者、そして社会全体が協力していく必要があります。

より詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • 患者中心医療
  • 共通意思決定
  • ヘルスリテラシー
  • 医療の質向上

今回はGeminiの勝ちかな。

解答例

 医療提供者中心から患者中心へという医療の変化は、患者、医療者、社会全体の利益につながる重要な流れである。その背景を大きく3つに分けて以下に論じる。
 まず一つ目に、患者の意識の変化が挙げられる。患者の権利意識が高まり、医療訴訟の増加にもつながっている。そのため医療者は患者に対して十分な説明を行うことが求められるようになった。また、インターネットの普及により患者による病気に関する情報へのアクセスが容易となったことも、患者の意識の変化を後押ししていると考えられる。
 2つ目は、社会の変化である。高齢化の進行等により、慢性疾患を持つ患者が増加している、慢性疾患の治療には、患者の主体的な取り組みが不可欠であり、患者中心の医療が求められる。また、核家族化や単身世帯の増加、価値観の多様化は一層進んでいる。画一的な医療ではなく、患者一人一人の背景や価値観に合わせた医療が求められていると言えよう。
 3つ目に、医療経済を巡る状況が挙げられる。医療技術の進歩により、治療の選択肢が増え、より副作用が少ない治療法も増えている。同時に、医療費は高騰し続けて問題となっている。医療者は医療をより効率的に提供するために、患者と連携する必要がある。
 最後に、患者中心の医療のメリットと今後の課題について述べる。
 メリットとして、患者が治療に積極的に関わることでより適切な医療を受けられる可能性が高まることや、それにより患者の満足度が向上し、医療費が抑制されることが考えらえる。
 今後の課題として、患者中心の医療を実践するためには、医療者のさらなる意識改革が必要であること、患者側がヘルスリテラシーを持つこと、医療DXによる患者へのカルテ開示等が考えられる。
 患者中心への医療の流れをさらに進めるために、患者、医療者、社会全体が意識を高め、協力していくことが望まれる。

以上、773文字

終わりに

今回のテーマに関する自分の知識は、最初に思ったほど干からびてはいませんでした。

十数年前の情報が最先端だったからか、この十数年間の動きは案外ゆっくりだったのかはわかりませんが・・

試験でもGeminiやChatGPTが使えたらなあ・・

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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