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小論文対策 過去問2021年度第2問(1)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

大学院入試の小論文対策も、
福祉士養成講座のレポートの時みたいに記事にしちゃえ!
と、ふと思いつきました。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2021年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(1)に取り組みます。

(生活領域)
リスクコミュニケーションの具体的な事例を1つあげ、その特徴と課題について、あなたの見解を述べなさい。その際、「信頼」というキーワードを用いること。

これを800字程度で書けと。

「リスクコミュニケーション」についての知識が現時点でほぼ抜けてしまっていたので(以前勉強したのに・・残念すぎるこの記憶力)、もしこの年に試験を受けていたらまず選ばなかったと思いますが、練習として取り組みます。

課題の意図把握

生活リスク、リスクマネジメント、リスクコミュニケーション、といったことについての基本的な知識があることを示せるといいのかな、とは思ったのですが。

その辺についてちゃんと勉強したのが昔すぎてよく覚えていないので、私の関心領域に無理やり引っ張って書いてしまいました。

知識の整理

課題に関する知識を整理して、問題提起を行います。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのようにしたか)を意識しつつ、できるだけ深く掘り下げます。

本番ではできないことですが。
インターネットで検索して調べつつ。
10年以上前に受けたリスクマネジメントの授業の教科書も引っ張り出して。

「リスクコミュニケーション」とは消費者、事業者、行政担当者などの関係者の間で情報や意見をお互いに交換しようというものです。

関係者が会場などに集まって行う意見交換会、新たな規制の設定などの際に行う意見聴取(いわゆるパブリック・コメント)が双方向性のあるものですが、ホームページを通じた情報発信などの一方向的なものも広い意味でのリスクコミュニケーションに関する取組に含まれています。

厚生労働省

リスクコミュニケーションの定義
 リスク分析の全過程において、リスク評価者、リスク管理者、消費者、事業者、研究者、その他の関係者の間で、情報および意見を相互に交換することです。
 リスク評価の結果およびリスク管理の決定事項の説明を含みます。

厚生労働省

リスクコミュニケーションとは何か?

あるリスクについて関係者間(ステークホルダー)で情報を共有し、対話や意見交換を行い、意思の疎通をすることです1)。

それによって、リスクの相互理解を深め、信頼関係を構築します。私たちは日常的にリスク情報の受信者でもあり、発信者でもあります1)。リスクコミュニケーションは1.情報の伝達から始まり、2.意見の交換、3.相互の理解、4.責任の共有を経て、5.信頼の構築へ至ります1)。

国立成育医療研究センター

解答例

序論・本論・結論の構成がはっきりしない感じになってしまいました。

 リスクコミュニケーションの具体的な事例として、精神障害者施設の設置を取り上げ、この特徴と課題について以下に述べる。
 精神障害者施設は、いわゆる「迷惑施設」と言えるだろう。設置予定地の周辺住民が反対運動を展開することもしばしばある。そのため、リスクコミュニケーションの理念に基づいて、行政や設置主体が周辺住民等の関係者と丁寧にやり取りを重ね、相互に信頼関係を築いていく必要がある場合が少なくない。
 精神障害者施設設置をめぐるリスクコミュニケーションの特徴の1つとして、精神障害者施設の設置に反対する周辺住民の感情の根に、精神障害者に対する根深い偏見や差別があることを想定する必要があることが挙げられる。そのため、リスクコミュニケーションを通して精神障害者に対する偏見や差別を減らしていく必要があるが、それには恐らく相当に困難を伴う可能性があるということが課題として考えられる。
 精神障害者施設設置に対する反対運動を起こす最大の理由は、地域の治安低下と地価下落への不安があり、その不安のもとには「精神障害者は怖い」「何をするかわからない」という思いがあることがしばしば挙げられる。しかし、そうした不安を抱く人の多くは、精神障害者と実際に交流したことがない。国の施策により精神障害者は一般社会から隔離される状況が長く続いた。精神障害者施設についても具体的に知る機会もないまま過ごしてきた人が多くいる。知らないゆえの不安や偏見・差別に、真摯に向き合う議論が必要となるだろう。
 主観的にリスクがあると認知する場合に、そのリスクを許容するかしないか判断する際、「信頼」は重要な要素である。当該事例では、施設の設置主体や行政が発信する情報が信頼するに足るものであると、周辺住民等が受け止められるようになるように、丁寧なリスクコミュニケーションを通して、信頼関係を築きその関係が続くことを目指す必要があると考えられる。

以上、802文字

ChatGPTの解答例

 リスクコミュニケーションの具体的な事例として、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期対応における情報発信」を取り上げたい。この事例は、リスクコミュニケーションの特徴と課題を明確に示している。
 新型コロナウイルスの拡大初期において、政府や保健機関は感染症のリスクを国民に適切に伝えるために様々な情報発信を行った。例えば、毎日の記者会見や、ウェブサイトを通じた最新の感染状況、対策に関する情報が提供された。これにより、国民は自身や家族を守るために必要な情報を得ることができた。
 このリスクコミュニケーションの特徴として、まず「透明性」が挙げられる。情報はできるだけ正確に、最新の状態で提供されるべきであるとされ、多くの公衆衛生機関が努力を重ねた。しかし、情報の透明性が確保されていても、リスクコミュニケーションの効果が十分でない場合がある。その理由として「信頼」の欠如が大きな要因となる。
 具体的な課題の一つは、情報の一貫性の欠如である。新型コロナウイルスの感染症に関する知見は日々変化しており、初期の段階では政府や保健機関からの情報が時折矛盾していた。例えば、マスクの有効性についての見解が変わることで、国民の間に混乱が生じた。このような場合、信頼性が損なわれると、国民は情報を疑い、指示に従わなくなる可能性が高い。
 もう一つの課題は、情報の過剰または不足である。大量の情報が発信される中で、重要なポイントが埋もれてしまったり、逆に重要な情報が不足してしまったりすることがある。これにより、受け手はどの情報を信じるべきか混乱することがある。信頼を築くためには、情報が分かりやすく、必要な情報が適切に伝えられることが重要である。
 リスクコミュニケーションにおける「信頼」は、情報の透明性や一貫性、正確性と密接に関連している。国民が情報を信じ、適切に対応するためには、信頼を得るための努力が不可欠である。信頼は時間と共に築かれるものであり、一度損なわれると回復が難しい。このため、リスクコミュニケーションでは、情報の正確性を保つと同時に、受け手の信頼を維持するための戦略が必要である。
 総じて、新型コロナウイルス感染症の初期対応における情報発信は、リスクコミュニケーションの重要な事例であり、その特徴として情報の透明性が挙げられる一方で、情報の一貫性や適切な量、信頼の維持という課題が浮き彫りになった。これらの課題に対応することで、より効果的なリスクコミュニケーションが実現できるだろう。

以上、1049文字

ChatGPTは文字数の調整がちょっと苦手だな。
それにしても、どこかの専門家が書いた言っても通用するレベルなのではないか。
ウェブライターは、ChatGPTを上手く使うか、仕事を失うか、色々迫られる時代だな。

おわりに

昔履修した科目の教科書までひっぱり出して取り組んでみました。
試験本番ではそんなことできないけれども、過去に出題されたテーマに関する基本的なことを学んでおくことも試験対策と考えて。
もっとも、そのわりに大したことは書けないのですが。

書いているとあっという間に800字に達するので、いかに要点をつまみ出し、余分なことを書かないか、ということを意識しようと思いました。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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