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小論文対策 過去問2013年度第2問(3)|放送大学大学院修士課程入学筆記試験対策

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

この記事では、大学院入試対策の取り組みについて書いています。

本当に色々なことを忘れてしまうので、取り組みの痕跡を残しておこうという意図もあり。(来年は物忘れ外来に行こう・・)

目次

小論文の書き方

小論文を書く際に踏まえておきたいことは下記記事にまとめたので、これを参考に進めます。

問題

この記事では、2013年度 放送大学大学院修士課程 生活健康科学プログラム 筆記試験問題、第2問(3)に取り組みます。

(福祉領域)
「高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査」(内閣府、平成21年実施)では、単身世帯の高齢者の64.7%が、孤独死(誰に看取られることなく、亡くなったあとに発見される死)を身近に感じている。
 急速に注目され始めている高齢者の孤独死ないし孤立死に対する地域福祉の具体的方策について、各自の見解を述べなさい。

これを800字以内で書けと。

出題から10年以上経っていますが、孤立死に対する地域福祉の方策はまだ考える意味のある課題だと思いました。

課題の意図把握

第一次選考(筆記試験)で見られるのは、与えられた課題に対する理解力および論述能力。

この問題では、
・今の日本の孤立死、地域福祉に関する問題について基本的な知識があること
・今の日本の地域福祉についての視点・理解のし方
を適切に書き表せると良いのではと考えました。

と、仮定しました。
本当のところは知らないよ。

知識の整理

今年施行された、内閣府:孤独・孤立対策推進法は押さえておきたい。
出題当時はもちろん存在しないけど。

「地域福祉」の概念についても復習。
社会福祉士国試の前に勉強したけど、頭の中で整理されているわけでもないので。
本当は岡村重夫『地域福祉論』とか右田さん『自治型地域福祉の展開』とか、三浦さん・永田さんの本とか読んでおいた方がいいんだろうなぁ。

Geminiに聞いてみた

高齢者の孤独死・孤立死に対する地域福祉の具体的方策について、Geminiに聞いてみました。

高齢者の孤独死・孤立死は、深刻な社会問題として注目されています。地域社会全体で取り組むべき課題であり、様々な地域福祉の具体的な方策が考えられます。

1. コミュニティの活性化

  • 地域活動への参加促進:
    • 地域の祭りやイベントへの参加を呼びかける
    • 地域のボランティア活動への参加を促す
    • コミュニティセンターや公民館での講座やサークル活動の充実
  • 世代間交流の促進:
    • 小中学校との交流活動
    • 子育て世代との交流会
    • ボランティア活動を通じた世代間交流
  • 近隣住民同士のつながり強化:
    • 防犯パトロールや見守り活動
    • 町内会活動の活性化
    • 共働作業の実施

2. 見守り体制の強化

  • 民生委員・児童委員の活用:
    • 定期的な訪問による安否確認
    • 相談対応
  • 地域包括支援センターの機能強化:
    • ケアマネジャーによる包括的な支援
    • 訪問看護・介護サービスとの連携
  • ITを活用した見守りシステムの導入:
    • 見守り機器の貸出
    • スマートフォンアプリによる安否確認

3. 孤立防止のための支援サービス

  • 配食サービス:
    • 定期的な弁当配達
    • 食を通じてのコミュニケーション
  • 訪問介護サービス:
    • 日常生活の支援
    • 居宅での生活継続をサポート
  • 電話相談サービス:
    • 悩みや不安の相談
    • 孤立感の軽減
  • 認知症カフェ:
    • 認知症の人とその家族の交流の場
    • 情報提供

4. 意識啓発と情報提供

  • 地域住民への啓発活動:
    • 講演会やセミナーの実施
    • パンフレットやポスターの配布
  • 高齢者への情報提供:
    • 地域の支援サービスに関する情報提供
    • 健康に関する情報提供
  • 関係機関との連携:
    • 医療機関、介護施設、福祉施設との連携
    • 地域のボランティア団体との連携

5. 行政の役割

  • 制度の整備:
    • 孤独死防止に関する条例の制定
    • 支援サービスの拡充
  • 財政支援:
    • 地域の取り組みへの財政支援
    • 人材育成のための支援
  • 情報収集・分析:
    • 孤独死の実態把握
    • 効果的な対策の検討

その他

  • 精神的なケア:
    • 精神科医や臨床心理士による相談
    • 認知行動療法
  • 経済的な支援:
    • 生活支援費の支給
  • 住環境の改善:
    • バリアフリー化
    • 住宅改修

これらの取り組みを効果的に行うためには、地域住民、行政、医療・介護関係者、ボランティアなど、様々な主体が連携し、一体となって取り組むことが重要です。

具体的な取り組み事例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 地域の見守りネットワークの構築:
    • 近隣住民、民生委員、地域包括支援センターなどが連携し、地域全体で高齢者を見守る
  • 孤立防止のための地域活動の企画:
    • 高齢者が気軽に参加できるような、お茶会やゲーム大会などのイベントを開催
  • 高齢者向けのIT講座の開催:
    • スマートフォンやパソコンの使い方を学ぶことで、孤立を防ぎ、社会とのつながりを維持できるよう支援

高齢者の孤独死・孤立死は、個人だけの問題ではなく、地域社会全体で解決していくべき課題です。一人ひとりが関心を持ち、行動することで、より住みやすい地域づくりに貢献することができます。

解答例

 本論では孤独・孤立対策推進法の理念を踏まえ、孤独死・孤立死はないほうが良いという前提で、高齢者の孤独死・孤立死に対する地域福祉の方策について、孤立の予防、孤立の早期発見・早期対応・孤立した人の地域への包摂の3つに分けて、以下に具体的に述べる。
 まず孤立予防の具体的方策として、誰もが誰かとつながっている地域社会の構築が上げられる。民生委員や児童委員、地区社協によるものだけでなく、ご近所同士の緩やかなつながり、自治会や地域活動を通したつながり、生命保険会社や宅配、電力やガス会社等の民間事業者による見守り等により、住民の一人一人が誰かとつながっている地域社会を構築することで、一人も孤立しない、孤独を感じない社会とすることが考えられる。
 次に、孤立の早期発見・早期対応を可能とするための方策として、人の集まる場を意図的に設けることが考えられる。お茶会、夕食会、地域のイベント準備会、地域福祉に関する啓発や情報提供等、テーマは様々なものが考えられる。そうした機会において、近隣住民についてのちょっとした気付きや発見した課題・問題の共有を継続することで、孤立し始めている人等に早めに対応することが可能となるだろう。
 最後に、孤立していると思われる人を地域へ包摂するための方策として、地域福祉の専門職や行政と連携しながら進めることが考えられる。孤立の背景には様々な事情があることが想定され、場合によっては精神科の受診が必要であることもある。そのようなケースに対応するための連携のモデルを、地域社会で事前に共有しておけると良い。
 孤独や孤立は、高齢者になって初めて出現する問題ではない。働き盛りの世代も含めた全世代を通じて、つながりを大切にする地域社会の構築が必要であり、そのために上記のような方策の継続的実践が望まれる。その結果として、高齢者の孤立が減り、孤独死・孤立死が減っていくと考える。

以上、794文字

Geminiの解答例

1. 地域住民による見守り体制の強化

  • 民生委員・児童委員の活用: 民生委員・児童委員が中心となり、地域の高齢者世帯を定期的に訪問し、安否確認や生活状況の把握を行う。
  • 地域住民による見守りネットワークの構築: 近隣住民同士が互いに見守り合う体制を構築し、異変に気づいた場合は速やかに関係機関に連絡する。
  • ボランティアの育成: 高齢者とのふれあいを目的としたボランティア活動を推進し、地域住民の関心を高める。

2. 地域包括支援センターの機能強化

  • 相談窓口の拡充: 高齢者や家族からの相談に柔軟に対応するため、相談窓口の拡充や多様な相談に対応できる体制を整備する。
  • 訪問支援の強化: 訪問支援員による定期的な訪問を通じて、高齢者の生活状況を把握し、必要なサービスにつなげる。
  • 地域連携の強化: 医療機関、介護サービス事業者、福祉施設などとの連携を強化し、切れ目のない支援体制を構築する。

3. 高齢者向けのコミュニティづくり

  • 高齢者クラブの活性化: 高齢者クラブの活動内容を多様化し、高齢者が積極的に参加できるような環境づくりを進める。
  • 世代間交流の促進: 子育て世代や若者との交流の場を設け、高齢者が社会参加できる機会を増やす。
  • 地域イベントへの参加促進: 地域で行われるイベントに積極的に参加し、高齢者の社会参加を促す。

4. 情報提供の充実

  • 高齢者向けの広報活動: 高齢者向けの広報誌やウェブサイトを通じて、地域で利用できるサービスや支援について情報を提供する。
  • 多言語対応: 外国籍の高齢者に対しても、母国語での情報提供や相談窓口の設置を行う。

5. 住宅環境の改善

  • バリアフリー化の推進: 住宅のバリアフリー化を推進し、高齢者が安心して暮らせる環境を整える。
  • 住宅改修支援: 住宅改修費用の補助制度などを活用し、高齢者の住宅改修を支援する。

6. 経済的な支援

  • 生活支援給付の拡充: 生活が困難な高齢者に対する生活支援給付の拡充を図る。
  • 就労支援: 就労意欲のある高齢者に対して、就労支援を行う。

これらの施策を総合的に実施することで、高齢者の孤独死・孤立死を予防し、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現を目指していく必要があります。

より効果的な取り組みのために

  • 地域の実情に合わせたきめ細かい対応
  • 多様な主体の連携と協力
  • 高齢者本人の意思を尊重した支援

これらの点を踏まえ、地域全体で高齢者を見守る体制を構築していくことが重要です。

以上、995文字

終わりに

頭の体操になった・・

福祉士資格取得の勉強中に色々学んだことを、このような形で出すのは、意外となかなか骨が折れるもので・・

書きあがってみると、さほど大したことは書けていないにも関わらず。
当たり前のことしか書けていないのになぁ。
小論文の形に整えるための練習がもっと必要なのかなぁ。
フレームワークというものを、もっと自然に活用できると良いかもしれないなぁ。

でも、Geminiに負けた気はしない。

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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