こんにちは、ブジカエル(@buji_kaeru)です。
昨年は「リカレント教育元年」と呼ばれる年となり、最近、社会人の学び直しに注目が集まっているようです。
リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット『LIFE SHIFT ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』がベストセラーとなったことや、人生100年時代という言葉がこれまでになく頻繁にメディア上に登場するようになったことと相俟って、このような現象が起きているのだろうと推測しています。
そんな状況になるずっと前から、ブロガーさんたちは勉強熱心だったことと思いますが、学ぶ意欲の高い社会人に私がおすすめするのは、放送大学をはじめとする通信制の大学です。
ブロガーは勉強熱心?
ブロガーさん&アフィリエイターさんたちには、勉強熱心な人が多い印象です。
収益を大きく上げているプロブロガーさんは言うまでもありませんが、副業でアフィリエイトをしている方でも、本を読んだり、セミナーや勉強会に参加したりはかなりの人が当然のようにやっている雰囲気。
他にも、HTMLやCSS、SEO、プログラムといったウェブ周りの技術を独学なりスクールなりで学んだり。
アウトプットするためには何かしらインプットする必要があるから、ということかもしれないし、Webサイトで収益を上げるのに必要なノウハウを集めているのかもしれませんが、自主的な学びを何もしていない人よりも、はるかに自己の成長を実感しているのではないでしょうか。
自主的な学びで得られるのは、スキルアップだけではないので。
社会人の学びの実態 ―半数は何もしていない
では社会人の学び、一般的な実態はどうでしょう。
パーソル総合研究所が行った調査(正社員として働く20~50代の約4500人)によると、約半分の人が自主的な学びを何もしていないと答えています。
資格取得の勉強も含めてです。
読書すらしない人が、47.5%もいるんだそうです。
大学や専門学校などの教育機関で学ぶレベルになると、たったの2.6%。欧米とはだいぶん事情が異なりますね。
参考
リカレント教育はイノベーション欠乏症の処方箋たりうるか
まずは「社会人の学び」のアップデートから
パーソル総合研究所 >コラム・レポート > 2018年12月3日のコラム
ちなみに放送大学の学生は、今年度は8万人ちょっとくらい。
また、これは3年前の調査に基づくものですが、社会人が学習・自己啓発・訓練に費やす時間は、平均して週に12分。
出典:平成28年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要のPDF、2ページ
↓このページに掲載されています。
総務省統計局 平成28年社会生活基本調査の結果
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/kekka.html
注意ポイント
この社会生活基本調査は5年おきに実施されるので、平成28年の調査が現時点で最新となります。
社会人の勉強時間が6分、という記事を昨年末複数のサイトで見かけたのですが、1日6分なのか、週に6分なのか、あるいは年6分なのかわからなかったので調べてみたところ、そもそも、社会人の勉強時間が「6分」であるとする資料を見つけられませんでした。
私が見つけた総務省統計局の資料では、社会人が学習・自己啓発・訓練に費やす時間は、平均して週に12分、としているようなので、それを信じておきます。間違っていたらすみません。
「社会人の勉強時間6分」について
もしかしたら、上記に転載した表の掲載されていた「平成28年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」に、40代の人たちが学習・自己啓発・訓練に費やす時間が平均して週に6分と出ていたので、そこを切り取って誇張して「社会人の勉強時間6分」という表現をしたのかな、とも思いました。
影響力の大きい人がそういう表現で発信したのを、色んな人が見て、データの出所を調べることなく記事が次々に作られたのではないかと想像します。
根拠の不確かなデマツイートが拡散されていくのと類似のパターンです。
まぁこの程度は別にいいんですけどね、、。
40代って、仕事では中間管理職、家では子供が思春期だったり受験だったり親が要介護だったりで、公私ともに多忙なんですよね。自己啓発どころではない人が多いのでは。
とはいえ、情報社会となって、moocなんてものまで登場して、自ら学ぶのがこれほど容易な時代ななかったのではないかと思われるような状況なので、もったいないことです。
ブロガーさんに知ってほしい《放送大学 情報コース》
何をする気もない人には何もすすめませんが、そもそも学ぶ意欲の高い人たちには放送大学をおすすめします。
ブログ運営を通して、情報学や情報社会といった大きなテーマに興味を持つようになる人も、少なくないと思います。
そういう人たちにおすすめなのが、放送大学教養学部の情報コースです。
情報化された現代において必須とも言える情報リテラシーやICTリテラシーを学べる科目もあります。今更感のある人もいるかもしれませんね。でも私にとっては、経験で会得してきたことを系統立てて改めて学べたことの意義は大きかったです。
高校までの間に情報系の授業がなかった年代に人のは、特におすすめです。
情報コースの必須科目は、以下のカテゴリに分けられます。
- 数理系
- ソフトウェア系
- マルチメディア系
- ヒューマン系
- 情報基盤系
今の自分に必要なカテゴリ、今後の運営に役立ちそうなカテゴリから授業を選んで履修してみてはいかがでしょうか。もちろん、興味の向くままでも十分に価値があると思います。
放送大学 情報コース以外もおすすめ
放送大学では、情報コース以外にも、面白い授業が山ほどあります。
また、各授業を受け持つ先生方の層が厚いことといったら!
各分野の第一線で活躍中の先生や、大御所レベルの高名な先生方ばかりです。
20代の頃に学会で拝顔するだけでもありがたかった先生の授業を、この年になって受けられるようになるとは、思っていませんでした。
イスラム教の絡む国際問題が起こると必ずと言っていいほどテレビに出てくる高橋先生、彼も放送大学教授です。高橋先生の授業も面白いですよー!
私は2013年に放送大学の大学院で学び始めたのですが、結局2017年に学部に入学して、通算今年で6年目。今のところ、死ぬまで在籍して学び続ける気でいます。放送大学で学ぶのがそれくらい楽しくて仕方がありません。
念のため書いておきますが私は放送大学の回し者ではありません。
私は放送大学の一学生であり、決して放送大学の回し者ではありません。
またこの記事はアフィリエイトプログラムによる宣伝ではありません。
最後にもう一度、しつこくてすみませんが。
放送大学、おすすめです。
放送大学以外の通信制大学もたくさんある
通信制大学は放送大学以外にもあり、私も過去に検討したことがあります。
放送大学は教養学部の1学部だけ。6コースありますが、学びたいことがこの中にない場合もあるでしょう。
大学を卒業して学位は欲しいけれども、何学部がいいのか迷うということもあると思います。
そういう方には、複数の通信制大学の資料を一度に請求できるサービスがおすすめ。
学びには色々ありますが、通信制大学ならではのメリットがあります。
通信制大学のメリット
- 正規の大学教育課程なので、卒業すれば学位が取得できる
- 一般教養を高めることもできるし、一つの分野を専門的にじっくり学ぶこともできる
- 入学は春と秋の年2回、書類審査のみの場合がほとんど
- 単位認定はレポートが中心
- 在籍期間は通学制よりも長めにとれる
- 夏季休暇や週末・夜間を利用してのスクーリング制度もあるので仕事や家庭と両立しやすい
- 大卒資格や教員免許、その他の資格取得が可能
大学を何らかの事情で諦めていた人、大学時代遊び惚けていたことを後悔している人、大学を出たけど学び直したい人、仕事をしながら新たな分野を学びたい人に、通信制大学はとってもおすすめです!