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問題25|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題25 次の記述のうち、精神保健福祉士のバーンアウトを表す状況として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 初めてクライエントの家を訪問し、その生活実態を目の当たりにして、仕事を続けていく自信が揺らいだ。
  2. 就職後、デスクワークが多く、思っていたほどクライエントと向き合う時間を確保することができなかった。
  3. 同期の精神保健福祉士がクライエントとすぐに打ち解けている姿を見て、自信を失った。
  4. 入職1年目の精神保健福祉士が、アルコール依存症のクライエントの再飲酒、再入院に直面し、無力感を抱いた。
  5. 長期間、複数のクライエントの困難な状況に対応していたが、相次ぐクライエントの入院によって疲労困憊(こんぱい)になった。

設問について

精神保健福祉士がその業務上陥りやすい状態、特にバーンアウトについての理解が問われる問題。

中央法規当該科目テキスト第2版p163, 246等。

バーンアウトシンドローム

それまで意欲を持ってひとつのことに没頭していた人が、あたかも燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態のことをいいます。

絶え間ない過度のストレスにより発生し、うつ病の一種とも考えられています。朝起きられない・職場に行きたくない・アルコールの量が増える・イライラが募るなどの症状がみられ、仕事が手につかなくなったり対人関係を避けるようになります。病気に対する抵抗力も低下し、人生に対して悲観的になることから、家庭生活の崩壊や最悪の場合には自殺や過労死に至ることもあります。

「バーンアウトシンドローム」は精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが1974年代に初めて用いた造語で、日本語では「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。その後、社会心理学者クリスティーナ・マスラークが「情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下」から重傷度を判定する(MBI: Maslach Burnout Inventory)を考案しました。

元々は医療や福祉・教師などの対人サービス業に従事する人に多いとされてきましたが、現在ではさまざまな職種・業種に見られます。またスポーツの分野でもオーバートレーニング症候群などの慢性疲労状態と密接な関係があると考えられています。

厚生労働省 e-ヘルスネット

孫希叔「ソーシャルワーク実践におけるネガティブな経験の意味づけ方の変化過程」(『社会福祉学』第58巻第4号 62‒74 2018年)が結構面白かったのでメモ。

各選択肢について

選択肢1:初めてクライエントの家を訪問し、その生活実態を目の当たりにして、仕事を続けていく自信が揺らいだ。

×

ちなみに。
孫論文掲載の、期待と異なる現実に対面した時に生じる《浅い経験による戸惑い》は,自分の技術の未熟さゆえに仕事を抱え込んでしまい,戸惑いを感じている状態。「自己の弱みに気づく」「周囲の状況に流されやすい」「認識のずれ」の三つのコードから生成される。

選択肢2:就職後、デスクワークが多く、思っていたほどクライエントと向き合う時間を確保することができなかった。

×

孫論文掲載の、【期待とは異なる現実に対面】カテゴリの、《組織を基盤とするジレンマ》に該当。「組織体制による不適応」,「意思決定過程への違和感」,「求められる役割の不一致による葛藤」の三つのコードから生成される。

就職前に思っていたほどクライエントと向き合う時間が持てず、「求められる役割の不一致による葛藤」がありそう。

選択肢3:同期の精神保健福祉士がクライエントとすぐに打ち解けている姿を見て、自信を失った。

×

孫論文掲載の、【期待とは異なる現実に対面】カテゴリの、《援助関係における葛藤》に該当すると思われる。「援助者としての混乱」,「予期せぬ状況との遭遇」,「あるべき論に囚われる」の三つのコードからなる。

クライエントとすぐに打ち解ける同僚と自分を比較して、同僚のようにできなければならないという「あるべき論に囚われている」と考えられる。

選択肢4:入職1年目の精神保健福祉士が、アルコール依存症のクライエントの再飲酒、再入院に直面し、無力感を抱いた。

×

孫論文掲載の、【目指す方向性を失う】カテゴリの、《情緒的な不安定》に該当すると思われる。「情緒的な混乱」,「無力感」の二つのコードから生成される。

選択肢5:長期間、複数のクライエントの困難な状況に対応していたが、相次ぐクライエントの入院によって疲労困憊(こんぱい)になった。

×

これが正にバーンアウト。

正答

5(長期間、複数のクライエントの困難な状況に対応していたが、相次ぐクライエントの入院によって疲労困憊(こんぱい)になった。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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