こんにちは、ブジカエルです。
エミリー・ワプニックさんという人の『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』という本がなかなか良かったので、この数日はこの本の内容に沿って自分の今後の人生について考えてきました。
この記事では「マルチ・ポテンシャライトとは何か」について改めてまとめました。
やりたいことがありすぎて1つに絞れないあなた、必見です!?
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マルチ・ポテンシャライトの特性
新しい分野に飛び込み、どっぷりはまり、多量の情報を吸収し、プロジェクトをいくつも完遂。数か月~何年か経ち、それなりの域に達すると興味が薄れ始め、別の分野に移行する。移行した先でまた同じパターンを繰り返す。
傍から見ても、自分でも、「長続きしない」「飽きっぽい」「最後までやり通せない」「大成できない」「天職なんて見つかるのか?」「根性なし」「器用貧乏」「変人」
自分は何者で、自分の人生にどんな意味があるのか。アイデンティティをめぐる悩みが生涯続きかねない。
いくつものテーマに興味津々で、やりたいことがたくさんある。一つの仕事に絞れない、絞りたくない。一つのことを永遠にやり続けるなんて無理!
いくつもの事柄を行き来し、新しい知識や経験をむさぼるように吸収し、新たなアイデンティティを試す。
これが「マルチ・ボテンシャライト」(=様々なことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探求する人)だと、エミリー・ワプニックさんが書いています。
マルチ・ポテンシャライトの類義語
マルチ・ボテンシャライト=マルチ(多くの)+ポテンシャル(潜在能力をもつ)+アイト(人)。つまり、多くの潜在能力(ポテンシャル)を持っている人。
類義語がいくつかあります。
- ポリマス:様々な事柄についてよく知っている人。博学者。百科事典並みに博学な人。
- ルネサンス人:(ルネサンス時代のレオナルドダヴィンチのように)多くのことに興味を持ち、豊富な知識を持つ人。
- 何でも屋:様々な仕事を無難にこなせる人。器用で多才な人。
- ゼネラリスト:多様な、あるいは専門的でないスキルや興味、習慣を持つ人。
- スキャナー:関連性のない多くのテーマに強い好奇心を抱く人(米キャリア・カウンセラーのバーバラ・シェアがつくった言葉)。
- パティライク(形容詞):(パテのように自在に)いくつかのアイデンティティを体現し、様々な作業を優雅にこなせる。
マルチ・ポテンシャライトのタイプ
プロジェクトを同時に5つ、6つと進行させるような、一度にたくさんのテーマに興味を持つことが多い「同時発生」タイプ。
1つのテーマに何か月、何年と没頭し取り組んだ後に、新たな分野に移る「順次発生」タイプ。
あるいはこの混合型など、マルチ・ポテンシャライトのタイプも種類があります。
過去に興味を持ったもの、携わったプロジェクトや仕事を振り返ってみると、自分のパターンを見出せるかもしれません。
ちなみに私は混合型です。
エミリーさんの本にそういう書き方はなかったので勝手に作りました。
マルチ・ポテンシャライトのスーパーパワー
1つのことに絞り集中し続けることの難しいマルチ・ポテンシャライトな私たちはしばしば、自分たちが何者でもないような、どんなに頑張っても一流にはなれないような、漠然とした不安や虚しさに苛まれます。
しかし、マルチ・ポテンシャライトである私たちならではのスーパーパワーがあると、エミリーさんは書いています。
- アイデアを統合できる
- 学習速度が速い
- 適応能力が高い
- 大局的な視点を持っている
- 様々な分野をつなぐ通訳になれる
マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きる秘訣
世の中にはキャリアや人生、生き方について書かれた本がたくさんあるけれど、マルチ・ポテンシャライト向けの人生の教科書はないに等しい。
そこでエミリーさんはマルチ・ポテンシャライトの人生設計について指針を示してくれています。それは・・
- お金
- 意義
- 多様性
満たされ幸せに生きるマルチ・ポテンシャライトの人たちは、これら3つの要素を満たす人生を設計しているとのこと。その3つが、自分に必要な分だけもたらせる人生を。
私たちマルチ・ポテンシャライトは、
- 自分はどれだけのお金が必要か
- 自分がどんなことに意義を見出すのか
- 自分にはどれくらいの多様性が必要か
を理解して、生活や人生を設計することで、幸福度が増すようです。
マルチ・ポテンシャライトの働き方
幸せなマルチ・ポテンシャライトの大半が、次の4つの働き方(ワークモデル)のどれかを採用しているそうです。
- グループハグ・アプローチ
- スラッシュ・アプローチ
- アインシュタイン・アプローチ
- フェニックス・アプローチ
マルチ・ポテンシャライトが抱く不安
マルチ・ポテンシャライトな私たちが抱きがちな不安は以下の3つ。
- キャリア、アイデンティティ
- 何度も初心者を経験すること
- 一流になれないという不安
- 自信不足、詐欺師症候群
これらに苛まれるようになったら、本書の第9章を読んで不安を解消しましょう。
以下、対処を簡単に記しておきます。
キャリア、アイデンティティ
- マルチ・ポテンシャライトだから方向転換はあたりまえと考える
- さらなるわくわくに出会えると考える
- 「仕事=自分」ではない
- 期待値を上げ過ぎない
何度も初心者を経験すること
- うまくできないのは必要な第一歩、と考える
- ささやかな成功を記録する
- 短めに、頻繁に取り組む
- 自分に優しくする
何度も初心者を経験すること
- 大事なのは、一流になることより、現場で役に立つこと
- 実際に一流になるのは無理
- ブランド戦略の問題かもしれない
- 誰かが「違う」と言わない限りエキスパート
自信不足、詐欺師症候群
- 本当に詐欺師なら、詐欺師症候群にはならない
- 仕事そのものに改めて専念する
- みんな、こんな気持ちになることがある
マルチ・ポテンシャライトとして生きていく
マルチ・ポテンシャライトであることを肯定的に受け止め、そんな自分を受け入れたとしても、やりたいことがたくさんあって一つに絞れないマルチ・ポテンシャライトの特性に「困ったなぁ」と思う瞬間は、今後もないとは限りません。
そんな時はここに挙げた記事か、エミリーさんの著書に立ち戻って、ポジティブな気分を取り戻せればと思います。
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