こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題6 次のうち、強迫性障害に最もよくみられる症状として、正しいものを1つ選びなさい。
- 対人恐怖
- 解離
- 儀式行為
- 幻嗅
- パニック発作
設問について
強迫性障害に見られる症状についての理解が問われる問題。
強迫性障害については中央法規当該科目テキスト第2版p155~。
正答以外の選択肢についても理解しておきたい。
各選択肢について
選択肢1:対人恐怖
×
他人を意識しすぎることが基板にある。
他者から拒絶されることにびんかんで、社交場面で傷つきやすい病態。
強迫性障害との直接の関連はない。
選択肢2:解離
×
解離は、自分自身のこと(個人史や人間関係)をすっかり忘れてしまう、あるいは忘れたような行動が他人から観察される、または他人(の個人史)とすっかり入れ替わり、まるで別人のような行動が、他人から観察される現象をいう。脳の生理学機構の障害としては説明ができず、ストレスとの関連が想定されているが、なぜこうした現象が生じるのか、あるいは本人がこの現象をどう受け止めているのか(内省)はよくわかっていない。中核は自我意識の障害にあるとされる。
中央法規当該科目テキスト第2版p51。
選択肢3:儀式行為
〇
強迫症/強迫性障害でしばしば見られる。
儀式行為
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 強迫性障害|こころの情報サイト
自分の決めた手順でものごとを行わないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。
儀式行為を行うことによって不安が多少緩和される傾向がある。
強迫症については中央法規当該科目テキスト第2版p155~。
選択肢4:幻嗅
×
幻臭とも。
実際にはない異臭を感じること。
幻覚の一つ。
幻覚とは、実在していない物体、人、感覚としてとらえられるものなどを、それらが実在しているかのように信じる病態。感覚様式によって、幻視・幻聴・幻嗅、幻触・幻味・体感幻覚等に区分される。
統合失調症、精神作用物質の使用、てんかんの複雑部分発作などでみられることがある。
強迫性障害との直接の関連はない。
選択肢5:パニック発作
×
特段の理由なく突然、急激に不安が高まる病態。
動悸、頻脈、胸部苦悶、発汗、めまいなどを覚えて、「死んでしまうのではないか」と困惑するが、数分から1時間程度までで治まることが多い。
パニック発作を繰り返し起こすのがパニック障害。
強迫性障害との直接の関連はない。
正答
3(儀式行為)