MENU

問題2|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題2 次の記述のうち、脳の各部位の働きとして、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 大脳皮質は情動をつかさどる。
  2. 延髄は呼吸をつかさどる。
  3. 小脳は体温調節をつかさどる。
  4. 視床は食欲をつかさどる。
  5. 視床下部は平衡感覚をつかさどる。

設問について

中枢神経系の機能についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第2版p9~。

各選択肢について

選択肢1:大脳皮質は情動をつかさどる。

×

情動を司るのは、間脳のうち視床下部。
扁桃体は特に恐怖や不安といったネガティブな情動に深く関わる。

情動とは、恐怖・怒り・悲しみ・喜びといった、感情の中でも自律神経系の活動(心拍数の上昇)や他の身体活動(顔の表情、筋の緊張)や行動を通して客観的に観察できる変化を指し、情動の表出は他の動物と共通らしい。

大脳の働きは概ね以下の通り。

  • 前頭葉:随意運動、意欲、意志
  • 頭頂葉:感覚情報の統合、空間や体の認知、高次行為
  • 側頭葉:情動、記憶および視覚認知に関係する統合
  • 後頭葉:資格情報の処理

選択肢2:延髄は呼吸をつかさどる。

中脳・橋・延髄で脳幹が脳幹を形成する。
脳幹は生命維持に重要な自立機能を調節する役割を担う。

中でも延髄には呼吸中枢や心臓中枢などがあり、生命の維持に不可欠な自律機能の統合を行っている。意識の保持にも関わる。

選択肢3:小脳は体温調節をつかさどる。

×

体温調節を司るのは視床下部。

小脳は脳幹の背側にあり、その主な役割は、運動の制御。
視覚や触覚などのさまざまな感覚情報と、脳から筋肉に向かう運動指令を統合してスムーズな運動を実現している(筋の共同運動、筋緊張、平衡感覚)。
小脳が障害されると運動失調、断続性言語や平衡機能の障害が起こる。
最近は認知機能への関与についても注目されている。

選択肢4:視床は食欲をつかさどる。

×

食欲を司るのは、視床下部。

視床は間脳の一部。
間脳は多数の部位から構成されるが、視床が5分の4ほどを占める。

視床には嗅覚を除くすべての感覚神経線維が入力し、そこで中継されて大脳皮質に至っており、全身の感覚の中継核として機能する。意識の保持にも関与する。

選択肢5:視床下部は平衡感覚をつかさどる。

×

平衡感覚に関与するのは、小脳や延髄のオリーブ核。

視床下部は視床の下方にある、自律神経の統合中枢として重要な機能を担っており、生命活動に欠かせない。
摂食、飲水、体温の調節、睡眠覚醒リズム、情動行動、下垂体機能調整などにかかわっている。

正答

2(延髄は呼吸をつかさどる。)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
プロフィール詳細はこちら

目次
閉じる