こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題20 WHO(世界保健機関)の取組に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 国際疾病分類の改訂版では、DSM-5を採用している。
- オタワ憲章は、障害を3次元で分類している。
- メンタルヘルスアトラスプロジェクトは、構造化面接法を用いて世界各国における精神疾患の罹患(りかん)率を調査した研究事業である。
- 「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」は、世界の酒類の製造又は販売を行う事業者に向けた警告のための広告戦略である。
- メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)は、特に中低所得国における精神・神経・物質使用の障害へのケアを拡充することを目的にしている。
設問について
世界の精神保健について、特にWHOの取り組みについての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第3版p344~。
各選択肢について
選択肢1:国際疾病分類の改訂版では、DSM-5を採用している。
×
国際疾病分類=ICD
ICD=International Classification of Diseases
2018年6月18日(月)、WHO(世界保健機関)は、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)を公表。
https://icd.who.int/en
DSM-5はアメリカ精神医学会による精神疾患の分類と診断の手引。
DSM=Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
選択肢2:オタワ憲章は、障害を3次元で分類している。
×
障害を3次元で分類しているのは、国際生活機能分類。
オタワ憲章は、中央法規当該科目テキスト第3版p12等。
1986年にカナダのオタワで開催された第1回ヘルスプロモーション国際会議(First International Conference on Health Promotion)で採択された憲章。ヘルスプロモーションの定義や、基本戦略、ヘルスプロモーション活動の方法などについてまとめている。
選択肢3:メンタルヘルスアトラスプロジェクトは、構造化面接法を用いて世界各国における精神疾患の罹患(りかん)率を調査した研究事業である。
×
中央法規当該科目テキスト第3版p344~。
メンタルヘルスアトラスプロジェクトは、世界のメンタルヘルス資源を地図にするプロジェクト。WHOのすべての加盟国と地域に調査票を送付し、世界各国・地域の精神保健システムの現状を把握するために、精神保健医療に関する政策や計画、予算、精神医療体制等に関する情報についてのデータを収集、公開する取り組み。
選択肢4:「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」は、世界の酒類の製造又は販売を行う事業者に向けた警告のための広告戦略である。
×
「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」は、アルコールの有害な使用を減少させる目的で、2010年に指針としてWHOで採択された。
「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」は、2010年5月の第63回WHO総会において全会一致で採択されました。
広告規制や、安売りや飲み放題の禁止や制限、課税や最低価格制による酒の価格引き上げなどを含む、幅広い対策を求めています。「たばこ規制枠組み条約」と違ってWHO加盟国への法的拘束力は持ちませんが、各国は地域性や宗教、文化などに合わせて対策を選び積極的に取り組むこと、その進展について定期的に報告することが求められています。
アル法ネット
選択肢5:メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)は、特に中低所得国における精神・神経・物質使用の障害へのケアを拡充することを目的にしている。
〇
メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)については中央法規当該科目テキスト第3版p348等。
メンタルヘルスギャップアクションプログラム (mhGAP)は、中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としているのは、。
参考
・WHOのメンタルヘルスギャップアクションプログラム (mhGAP)のページ
・精神保健専門家のいない保健医療の場における精神・神経・物質使用障害のためのmhGAP介入ガイド
正答
5(メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)は、特に中低所得国における精神・神経・物質使用の障害へのケアを拡充することを目的にしている。)