こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題4 次の記述のうち、特に誘因なく発症したうつ病の患者への、急性期における家族からの声かけとして、適切なものを1つ選びなさい。
- 「早く治ってくれないと困る」
- 「仕事は辞めた方がよい」
- 「あなたはうつ病ではないと思う」
- 「旅行をして気分転換しましょう」
- 「大切なことを決めるのは後にしましょう」
設問について
うつ病の急性期についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第2版p136~。
急性期(診断~3カ月程度)
すまいるナビゲーター
うつ病の診断を受けてから、十分な休養をとりながら適切な薬物治療を開始することで、1~3カ月ほどで症状が軽快(症状が軽くなること)するのが一般的ですが、人によっては半年以上かかるケースもあります。抗うつ薬による治療は少量から様子をみながら開始し、徐々に増量して治療に必要な量を処方することになります。効果が現れるまでには時間がかかりますから、焦らないで薬物治療を継続してください。急性期は休養がなによりも大切ですので、主治医の指示に従って、できるだけストレスの原因から離れて休養に専念しましょう。
各選択肢について
選択肢1:「早く治ってくれないと困る」
×
うつ病による不安、焦燥、イライラ感を憎悪させる可能性があり不適切。
選択肢2:「仕事は辞めた方がよい」
×
休息、休業の勧めは〇。
退職は、よほどひどい職場であれば必要かもしれないが、この事例では特に誘因なく発症しており、このような重大な決断を急性期に迫ることは不適切。
選択肢3:「あなたはうつ病ではないと思う」
×
うつ病の治療薬は飲んですぐに効果が現れるものではなく、焦らずに服薬を継続する必要がある。そこへ、本人の服薬意欲を減退させかねない声かけは不適切。
選択肢4:「旅行をして気分転換しましょう」
×
言われた本人は、気分転換自体を義務的に行おうとしてさらに追い込まれかねず、不適切。
選択肢5:「大切なことを決めるのは後にしましょう」
〇
大切なことは症状が改善されてからという促しは適切。
正答
5(「大切なことを決めるのは後にしましょう」)