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問題51|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題1

次の事例を読んで、答えなさい。
〔事例〕
P市に住むKさん(30歳、女性)は、学生時代に通院していた精神科病院をL君(5歳、男児)と共に受診した。診察に際してM精神保健福祉士がインテーク面接を行った。Kさんは、「5年前に結婚し、すぐにLを出産したが、2年半前に離婚した。働きながらLを育ててきたが、3か月程前から不眠が続き、仕事に行けなくなり、先月、突然解雇を言い渡された。もう生きていてもしょうがない」とうつろな表情で話した。M精神保健福祉士は、Kさんの来院をねぎらい、傾聴した。同時に、Kさんの手首に巻かれたハンカチから血がにじんでいることや、L君は5歳児にしては小さく痩せていること、不衛生な身なりで表情が乏しいことが気になった。(問題49)
診察の結果、Kさんには自傷行為が認められ、希死念慮が強く、入院治療が必要と判断された。当初Kさんは、「身寄りもなく、Lを残して入院できないしお金もない」と入院に同意しなかった。しかし、主治医より入院の必要性について説明され、M精神保健福祉士がL君への支援と、経済的な支援について説明すると、ほっとした表情を浮かべ入院に同意した。Kさんの入院と同時に、L君は一時保護となった。入院後、KさんはM精神保健福祉士との面談で、「酒飲みの父親は私に頻繁に暴力を振るったが、母親は助けてくれなかった」「離婚した夫も、酒を飲むと私とLに暴力を振るった」「離婚後、Lを厳しく叱り、世話をできないことが続いた。気付くとリストカットを繰り返していた」と語った。M精神保健福祉士は、誰にも相談できずに苦しんできたKさんに寄り添い、傾聴した。(問題50)
一時保護所のA児童福祉司(精神保健福祉士)は、L君が声かけにほとんど反応せず、言語発達の遅れがみられるため、P市と連携してL君の養育環境の整備を開始した。M精神保健福祉士は、Kさん及び主治医、A児童福祉司と共にKさんの退院後の生活について話し合う場を設けた。A児童福祉司が、母親と暮らすことを希望するL君の意向を伝えると、Kさんは、「退院してLと一緒に暮らしたいが自信がない」と語った。(問題51)

目次

問題51 次の記述のうち、この話合いの場で提案されたKさん及びL君への支援の方針として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. L君の発達支援のために、居宅訪問型児童発達支援を利用する。
  2. L君の安全確保のために、里親制度を活用する。
  3. Kさん親子の経済的安定のために、就職活動を開始する。
  4. Kさん親子をいつでも支援できるように、関係機関との連携体制を構築する。
  5. Kさんが過去の体験に向き合えるように、入院治療の継続を調整する。

設問について

クライエントの退院後における、クライエントとその家族の支援についての理解が問われる問題。

Kさんの退院後は、Kさんとその子どもL君の双方をクライエントとして支援する必要があり、関係法令や関係機関、連携についておさえておきたい。

各選択肢について

選択肢1:L君の発達支援のために、居宅訪問型児童発達支援を利用する。

×

L君は、言語発達の遅れは見られるが、重度の障害で外出することが著しく困難という状況にはない。

第六条の二の二 (中略)

⑤ この法律で、居宅訪問型児童発達支援とは、重度の障害の状態その他これに準ずるものとして内閣府令で定める状態にある障害児であつて、児童発達支援、医療型児童発達支援又は放課後等デイサービスを受けるために外出することが著しく困難なものにつき、当該障害児の居宅を訪問し、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、生活能力の向上のために必要な訓練その他の内閣府令で定める便宜を供与することをいう。

児童福祉法

選択肢2:L君の安全確保のために、里親制度を活用する。

×

L君はKさんとの生活を希望しており、不適切。

里親制度とは、親の病気や離婚、虐待などの様々な事情により家庭で生活できなくなった子どものために、里親の家庭を提供し、温かい愛情と理解をもって育てていただき、子どもの福祉を保障しようという制度です。

神奈川県ホームページ

選択肢3:Kさん親子の経済的安定のために、就職活動を開始する。

×

Kさん親子の経済的安定のための支援は必要だが、「Lと一緒に暮らしたいが自信がない」と語るKさんが退院後すぐに就職活動ができる状況にあるとは考えにくい。

選択肢4:Kさん親子をいつでも支援できるように、関係機関との連携体制を構築する。

「Lと一緒に暮らしたいが自信がない」と語るKさんが、退院後すぐに一人で子育てを安定して行える状況にあるとは考えにくい。医療機関・児相・市保健所・民生委員・児童委員等、Kさん親子が困った時にSOSを出せる環境を整える必要がある。

選択肢5:Kさんが過去の体験に向き合えるように、入院治療の継続を調整する。

×

Kさんの精神的不調のベースには父親や夫からの暴力によるトラウマがあり、離婚や突然の解雇で自傷行為や希死念慮が認められ今回救急的に入院した。今後は地域でL君と生活しながら、トラウマのケアも含めた治療を受けていくのが適切。

正答

4(Kさん親子をいつでも支援できるように、関係機関との連携体制を構築する。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学11年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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