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問題61|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ⑤精神保健福祉に関する制度とサービス

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題61 精神医療審査会に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 医療保護入院者は審査の対象外である。
  2. 精神科病院の管理者に入院中の者の退院を命じることができる。
  3. 委員には精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者が含まれる。
  4. 委員の任期は5年である。
  5. 入院中の者の電話での退院請求を審査することができる。

設問について

精神医療審査会についての理解が問われる問題。

精神医療審査会については、精神保健福祉法第3章に規定あり。
精神医療審査会が新設されたあたりの経緯については、中央法規当該科目テキスト第6版p33~。

1987年(昭和62)精神衛生法等の一部を改正する法律が施行され、法律の名称が精神保健及び精神障害者福祉に関する法律へと変わった。精神医療審査会の新設は改正点の目玉の1つで、役割は入院の必要性や処遇の妥当性を審査すること。

参考:厚生労働省 ○精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第一二条に規定する精神医療審査会について

以下引用は精神保健福祉法から。

第三章 地方精神保健福祉審議会及び精神医療審査会
(中略)
(精神医療審査会)
第十二条 第三十八条の三第二項(同条第六項において準用する場合を含む。)及び第三十八条の五第二項の規定による審査を行わせるため、都道府県に、精神医療審査会を置く。
(委員)
第十三条 精神医療審査会の委員は、精神障害者の医療に関し学識経験を有する者(第十八条第一項に規定する精神保健指定医である者に限る。)、精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者及び法律に関し学識経験を有する者のうちから、都道府県知事が任命する。
2 委員の任期は、二年(委員の任期を二年を超え三年以下の期間で都道府県が条例で定める場合にあつては、当該条例で定める期間)とする。
(審査の案件の取扱い)
第十四条 精神医療審査会は、その指名する委員五人をもつて構成する合議体で、審査の案件を取り扱う。
2 合議体を構成する委員は、次の各号に掲げる者とし、その員数は、当該各号に定める員数以上とする。
一 精神障害者の医療に関し学識経験を有する者 二
二 精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者 一
三 法律に関し学識経験を有する者 一
(政令への委任)
第十五条 この法律で定めるもののほか、精神医療審査会に関し必要な事項は、政令で定める。
第十六条及び第十七条 削除

精神保健福祉法

各選択肢について

選択肢1:医療保護入院者は審査の対象外である。

×

精神医療審査会の審査内容は、

  • 定期の報告等の審査
    病院管理者から都道府県に提出された医療保護入院者の入院届、医療保護入院者や措置入院者の定期病状報告書について、その入院の必要があるか、またその処遇が適当であるかの審査
  • 退院等の請求の審査
    精神科病院に入院中の人またはその家族等から、退院の請求または処遇改善の請求を受け、その入院の必要があるか、またその処遇が適当であるかの審査

選択肢2:精神科病院の管理者に入院中の者の退院を命じることができる。

×

精神医療審査会は、精神科病院に入院中の人またはその家族等からの退院の請求を受け、その入院の必要があるか審査を行い、審査結果を都道府県知事/指定都市の長に報告する。

都道府県知事/指定都市の長はその報告に基づき、必要があれば退院命令等を出す。

選択肢3:委員には精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者が含まれる。

第十四条 精神医療審査会は、その指名する委員五人をもつて構成する合議体で、審査の案件を取り扱う。
2 合議体を構成する委員は、次の各号に掲げる者とし、その員数は、当該各号に定める員数以上とする。
一 精神障害者の医療に関し学識経験を有する者 二
二 精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者 一
三 法律に関し学識経験を有する者 一

精神保健福祉法

選択肢4:委員の任期は5年である。

×

(委員)
第十三条 精神医療審査会の委員は、精神障害者の医療に関し学識経験を有する者(第十八条第一項に規定する精神保健指定医である者に限る。)、精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者及び法律に関し学識経験を有する者のうちから、都道府県知事が任命する。
2 委員の任期は、二年(委員の任期を二年を超え三年以下の期間で都道府県が条例で定める場合にあつては、当該条例で定める期間)とする。

精神保健福祉法

選択肢5:入院中の者の電話での退院請求を審査することができる。

退院請求の方法(口頭か書面か等)については過去にも出題あり。
退院請求は、原則書面、口頭(電話含め)も認められる。

Ⅳ 退院等の請求の処理について
1 退院等の請求受理について
(中略)
(2) 請求方法
書面を原則とする。ただし、精神病院に入院中の患者が請求する場合で、当該患者が口頭(電話を含む。)による請求の受理を求めるときはそれを認めるものとする。

厚生労働省:○精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第一二条に規定する精神医療審査会について

正答

3(委員には精神障害者の保健又は福祉に関し学識経験を有する者が含まれる。)
5(入院中の者の電話での退院請求を審査することができる。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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