こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題66 次のうち、仮釈放の許否決定の権限を有する機関として、正しいものを1つ選びなさい。
- 地方裁判所
- 地方検察庁
- 保護観察所
- 地方更生保護委員会
- 刑務所
設問について
刑事司法と更生保護についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第6版p272~。
各選択肢について
選択肢1:地方裁判所
×
警察が検挙して検察に送致し、
検察が捜査等を行い起訴・不起訴を決定し、
裁判所に起訴された事件の手続きが行われ、有罪・無罪等の判断が下される。
選択肢2:地方検察庁
×
前述の通り。
選択肢3:保護観察所
×
保護観察所
法務省>更生保護の組織
各地方裁判所の管轄区域ごとに全国50か所に置かれ,更生保護の第一線の実施機関として,
(1) 保護観察
(2) 生活環境の調整
(3) 更生緊急保護
(4) 恩赦の上申
(5) 犯罪予防活動
などの事務を行っています。
また,医療観察制度による処遇の実施機関として,心神喪失等の状態で重大な他害行為をした人の
(1) 生活環境の調査
(2) 生活環境の調整
(3) 精神保健観察
などの事務も行っています。
選択肢4:地方更生保護委員会
〇
地方更生保護委員会
法務省>更生保護の組織
各高等裁判所の管轄区域ごとに全国8か所に設置されています。
(1) 仮釈放及び仮出場の許可並びに仮釈放の取消し
(2) 少年院からの仮退院及び退院の許可
(3) 不定期刑の終了
(4) その他法律に定められた事務
に関する権限を有する合議機関で,3人以上15人以下の委員で構成されています。
選択肢5:刑務所
×
矯正局は、犯罪や非行をした人たちを収容する矯正施設(刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)、少年院、少年鑑別所、婦人補導院をまとめて『矯正施設』といいます。)における業務がよりよく運用されていくように、計画や提案をしたり、指導・監督をしています。
多職種からなる矯正職員が協力して、収容を確保(逃走等を防止)し、犯罪や非行をした人たちが科された刑罰や処分を受け止め、矯正施設の中でしっかりと取り組むよう導くことで、その人たちに自らの罪を反省させ、償わせることは重要な目的です。また、それだけでなく、その人たちがきちんと社会復帰できるようにして、再犯・再非行を防止することも必要です。
それにより、国民の皆さまが犯罪被害を受けることのない、安全で安心して暮らせる社会の実現に役立ちたいと考えています。また、そうした目的の実現に向けて、新しい指導や処遇方法などの調査・研究も行っています。独立した組織として置かれた矯正研修所では、職員へのさまざまな研修や、処遇方法の効果検証などを行っています。
法務省>矯正局
正答
4(地方更生保護委員会)