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問題7|第21回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題7 次のうち、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用でみられることが多いものを2つ選びなさい。

  1. 運動失調
  2. 体重減少
  3. 消化性潰瘍
  4. 眠気
  5. 嘔気

設問について

精神科薬剤の副作用に関する理解が問われる問題。
過去問解説本によると、標準的なレベル。

精神科薬物療法については、中央法規の当該科目テキスト(第2版)p214-224。
SSRIについては同上書p220。

各選択肢について

選択肢1:運動失調

×

精神科の薬で運動失調を疑わせる副作用が出るのは、主に抗精神病薬。
ドーパミン受容体遮断作用によって、錐体外路症状(パーキンソニズム、アカシジア、ジストニア、遅発性ジスキネジア)が発現する。

SSRIでは原則的に見られない。

選択肢2:体重減少

×

SSRIの副作用としては、服用初期に特にみられる嘔気・悪心・嘔吐などの胃腸障害が代表的。ただし、一時的なので体重減少がSSRIの副作用とまでは言えない。

選択肢3:消化性潰瘍

×

消化性潰瘍は、非ステロイド系抗炎症薬、副腎皮質ステロイド薬、骨粗鬆症治療薬などの使用時に念頭に置くべき副作用。

向精神薬においては発現頻度は高くなく、SSRIでも同様。

選択肢4:眠気

SSRIの主な副作用に眠気、めまい、ふらつき、頭痛、不随意運動などの症状があらわれる場合があり、自動車の運転など危険を伴う機械の作業は控えるべきとされる。

参考 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の解説|日経メディカル処方薬事典

選択肢5:嘔気

SSRIの主な副作用に消化器症状があり、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、口渇などの症状があらわれる場合があるとされる。服用初期にあらわれることが多いが、2〜3週間前後で軽減、消失する傾向にあるとされる。

参考 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の解説|日経メディカル処方薬事典

正答

4(眠気)
5(嘔気)

第21回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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