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問題1|第23回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題 1 次のうち,摂食,体温,情動の調節に関わっている中枢神経の部位として,正しいものを 1 つ選びなさい。

  1. 中脳
  2. 小脳
  3. 視床
  4. 視床下部

設問について

中枢神経系の機能についての理解が問われる問題。
中枢神経系については、中央法規当該科目テキスト第2版p9~14。

各選択肢について

選択肢1:橋

×

橋は脳幹の一部(脳幹は中脳・橋・延髄からなる)で、左右の小脳半球からの神経が交連している場所。脳幹は生命維持に重要な自律機能を調節する役割を担う。

橋上部にある青斑核は脳内ノルアドレナリン系神経の起始核の一つ。
橋下部にある縫線核は脳内セロトニン系神経の起始核のひとつ。

ノルアドレナリンとは、激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに、交感神経の情報伝達物質として放出されたり、副腎髄質からホルモンとして放出される。 ノルアドレナリンが交感神経の情報伝達物質として放出されると、交感神経の活動が高まる。

セロトニンは、脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする。 必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつ

選択肢2:中脳

×

中脳は脳幹の一部(脳幹は中脳・橋・延髄からなる)で、中脳から出ている神経は目を動かす筋肉に接続、視覚反射、瞳孔反射、眼球運動を担う。

選択肢3:小脳

×

小脳の主な役割は運動の制御。
視覚や触覚などのさまざまな感覚情報と、脳から筋肉に向かう運動指令を統合してスムーズな運動を実現している(筋の共同運動、筋緊張、平衡感覚)。
小脳が障害されると運動失調、断続性言語や平衡機能の障害が起こる。
最近は認知機能への関与についても注目されている。

選択肢4:視床

×

視床は間脳の一部。
間脳は多数の部位から構成されるが、視床が大部分を占める。
視床にはすべての感覚神経線維が入力し、そこで中継されて大脳皮質に至っており、全身の感覚の中継核として機能する。

選択肢5:視床下部

視床下部は視床の下方にある、自律神経の統合中枢として重要な機能を担う。
摂食、飲水、体温の調節、睡眠覚醒リズム、情動行動、下垂体機能調整などにかかわっている。

おまけ
下垂体は、脳の底部にあるエンドウマメ大の腺で、複数のホルモンをつくっている(成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチン、パソプレシン、オキシトシン、等)。これらのホルモンは、それぞれ体の特定部位(標的器官または標的組織)に影響を及ぼす。下垂体は体内の様々な内分泌腺機能を制御するため、しばしば内分泌中枢と呼ばれます。

正答

5(視床下部)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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