こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題4 次のうち,うつ病でみられることがある症状として,適切なものを 2 つ選びなさい。
- 過眠
- せん妄
- 誇大妄想
- 食欲亢進
- 知能低下
設問について
うつ病についての理解が問われる問題。
うつ病については、中央法規当該科目テキスト第2版p136~。
各選択肢について
選択肢1:過眠
〇
うつ病の身体の症状としては、通常、食欲低下と睡眠障害が典型的。
睡眠障害としては、熟睡感がない、中途覚醒、早朝覚醒等。
例外的な症状として、睡眠過多がある。この場合でも熟眠感の欠如は見られる。
選択肢2:せん妄
×
うつ病の場合、反応に乏しく意識障害があるように疑われるときも、実際には多くの場合意識は清明で、遅れて行われる反応は正確。
意識の障害には、
・昏睡(意識を完全に消失)
・意識混濁(意識の清明度が大部分低下している)
・意識変容(意識清明度の低下に加えて、幻覚、妄想などの清明症状が合併)
がある。
せん妄は、意識の障害に不安、錯覚、幻覚、妄想などが伴って、精神運動興奮を呈する病態。
選択肢3:誇大妄想
×
自分で何でもできるといった万能感、根拠のない自身に裏打ちされ、実現不可能なことを実現できると考え、自分は高い地位や立場にふさわしい者だと確信し、訂正が不能となる誇大妄想は、躁病エピソードで見られる状態。
うつ病の思考の障害では逆に微小妄想が見られ、自己評価が低下し、自分に関する事柄を極端に悲観的に捉え、貧困妄想・罪業妄想・心気妄想がしばしば訂正不能で持続する。
選択肢4:食欲亢進
〇
うつ病では通常、食欲低下の方が典型的だが、例外的に食欲増進を呈する場合もある。
選択肢5:知能低下
×
知識の多寡の他、課題の分析、洞察、解決する思考能力を含む知能。
うつ病の場合、反応に乏しく知能の低下があるように疑われることもあるが、実際には多くの場合で知能は正常。
正答
1(過眠)
2(食欲亢進)