こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題24 次の記述のうち、精神保健福祉士が行う自立支援として、適切なものを1つ選びなさい。
- サービス担当者会議では、クライエントの混乱を避けるため、必要なサービスの利用に関する説明は最小限で行う。
- 福祉制度の活用を希望しているクライエントには、その理由について聞くとともに、申請の手続の説明を行う。
- 地域で生活をしているクライエントには、フォーマルネットワークよりインフォーマルネットワークを優先した支援を行う。
- 非自発的入院となったクライエントには、任意入院に切り替わってから退院支援を行う。
- セルフヘルプグループの活動では、グループワークの技法を積極的に使用して、援助を行う。
設問について
ソーシャルワークの究極的な実践的価値として位置付けられる「自立支援とその促進」についての理解が問われる問題。
ソーシャルワークの理念や価値が凝縮されたもので、ソーシャルワークの実践を方向付け、その果たすべき役割を象徴する考え方。
各選択肢について
選択肢1:サービス担当者会議では、クライエントの混乱を避けるため、必要なサービスの利用に関する説明は最小限で行う。
×
クライエントが理解できるように伝える必要はあるが、必要なサービスの利用に関する説明を省略するべきではない。
選択肢2:福祉制度の活用を希望しているクライエントには、その理由について聞くとともに、申請の手続の説明を行う。
〇
申請手続きについて説明する前に、本人のニーズを聞き取る必要がある。
理由によっては、福祉サービスではない制度が適切である可能性もある。
選択肢3:地域で生活をしているクライエントには、フォーマルネットワークよりインフォーマルネットワークを優先した支援を行う。
×
フォーマルネットワークとインフォーマルネットワークに、優先度の違いはない。
選択肢4:非自発的入院となったクライエントには、任意入院に切り替わってから退院支援を行う。
×
医療保護入院者1人につき1人の退院後生活環境相談員を入院後7日以内に選任することとなっている。
厚生労働省:医療保護入院者の退院促進に関する措置について
選択肢5:セルフヘルプグループの活動では、グループワークの技法を積極的に使用して、援助を行う。
×
グループワークの定義として、ソーシャルワークの専門的技術であること、メンバー相互の関係やプログラムを活用すること、ワーカーが意図的に介入することがあげられる。
当事者同士が援助し合うセルフヘルプグループの活動に対する援助として、グループワークの技法を積極的に使用することが自立支援として適切とは言えない。
正答
2(福祉制度の活用を希望しているクライエントには、その理由について聞くとともに、申請の手続の説明を行う。)