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問題45|第23回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題45 事例を読んで、次の記述のうち、精神保健福祉士が面接場面でKさんの母親に提案したこととして、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕
Kさん( 28歳、男性)は、大学在学中に統合失調症と診断され、卒業後は就職せずに自宅療養が続いていた。半年前から精神科デイケアを利用している。Kさんはデイケア担当の精神保健福祉士との面接で、「やっとデイケアに慣れたところなのに、父にも母にも『世間体が悪いので、早く働け』と毎日言われ、まいっている」と話した。精神保健福祉士は、Kさんの了解を得て母親と面接することになった。面接で母親は、「Kはデイケアに行く以外は寝てばかり。近所の目も気になり、ついイライラして小言を言ってしまう。もう28歳にもなるのに仕事もせず、親戚の集まりで肩身が狭い。父親はもうすぐ60歳になるし、早く働いてほしい」と畳み掛けるように話していた。

  1. 「病気の経過や治療方針について主治医から改めて説明してもらってはどうでしょうか」
  2. 「世間の人はあまり見ていないので、気にしないようにしてください」
  3. 「心配事を話せる場として家族教室に参加してはどうでしょうか」
  4. 「Kさんを毎朝起こし、生活リズムを管理しましょう」
  5. 「Kさんにはデイケアをやめて就労移行支援事業所に通所してもらいましょう」

設問について

精神保健福祉士が行う相談援助についての理解が問われる問題。
特に、精神障害者と家族の関係について。中央法規当該科目IIテキスト第2版p92~等。

各選択肢について

選択肢1:「病気の経過や治療方針について主治医から改めて説明してもらってはどうでしょうか」

Kさんの状態と思い、両親の思いとKさんの状態についての理解が嚙み合わず、不具合が生じている。その状態の改善に役立つ。

選択肢2:「世間の人はあまり見ていないので、気にしないようにしてください」

×

その場しのぎ的で安易な声かけ。
まずは母親の思いを受容し、その言動の背景にある不安や焦りに寄り添う。

選択肢3:「心配事を話せる場として家族教室に参加してはどうでしょうか」

家族会は家族にとって親の気持ちを受け止めてもらえる社会資源。
社会資源を増やす、資源につなげる支援はこの状況で適切。

選択肢4:「Kさんを毎朝起こし、生活リズムを管理しましょう」

×

Kさんは半年前から精神科デイケアを利用し始め、現在Kさんなりのペースでデイケア利用に慣れてきたところ。そのペースを尊重する必要がある。

選択肢5:「Kさんにはデイケアをやめて就労移行支援事業所に通所してもらいましょう」

×

Kさんの意向ではなく、『世間体が悪いので、早く働け』という親の意向に沿う支援は×。

正答

1(「病気の経過や治療方針について主治医から改めて説明してもらってはどうでしょうか」)
3(「心配事を話せる場として家族教室に参加してはどうでしょうか」)

第23回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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