こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
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問題75 次の記述のうち、厚生労働省が発表した障害者の雇用の状況等について、正しいものを1つ選びなさい。
- 「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、2018年度(平成30年度)のハローワークを通じた障害者の就職率は20%未満である。
- 「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、2018年度(平成30年度)の障害者雇用の就職件数において精神障害者の割合は30%未満である。
- 「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業における実雇用率は企業の規模が大きいほど高い。
- 「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業において雇用されている精神障害者の数は、ここ5年間で横ばいである。
- 「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業において雇用されている障害者の数では、精神障害者が知的障害者よりも多い。
設問について
障害者の雇用の状況等についての理解が問われる問題。
時事的に、最新の状況を把握しておきたい。
厚生労働省資料
・障害者の職業紹介状況等の集計結果について
・障害者雇用状況報告の集計結果について
各選択肢について
選択肢1:「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、2018年度(平成30年度)のハローワークを通じた障害者の就職率は20%未満である。
×
就職率=就職件数÷新規求職申込件数
ハローワークを通じた障害者の就職件数は 102,318 件で、対前年度比 4.6%の増となりました。また、就職率については 48.4%で、前年度と同じ水準となりました。
平成30年度 障害者の職業紹介状況等
ちなみに、令和4年度版では、就職率は43.9%で、対前年度差1.0ポイント増。
新規求職申込件数は233,434件(対前年度比4.2%増)、就職件数は102,537件(対前年度比6.6%増)となり、いずれも前年度を上回った。
選択肢2:「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、2018年度(平成30年度)の障害者雇用の就職件数において精神障害者の割合は30%未満である。
×
「平成30年度障害者の職業紹介状況等」によれば、精神障害者の就職件数は48,040件で、障害者雇用の就職件数102,318件の47.0%を占める。
令和4年度版では、精神障害者の就職件数は54,074件で、障害者雇用の就職件数102,537件の52.7%を占める。
選択肢3:「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業における実雇用率は企業の規模が大きいほど高い。
〇
■令和元年の集計結果による実雇用率
- 45.5~100人未満:1.71%(前年は1.68%)
- 100~300人未満:1.97%(同1.91%)
- 300~500人未満:1.98%(同1.90%)
- 500~1,000人未満:2.11%(同2.05%)
- 1,000人以上で2.31%(同2.25%)
なお、民間企業全体の実雇用率2.11%(同2.05%)と比較すると、500~1,000人未満及び1,000人以上規模企業が実雇用率を上回っている。
■令和4年の集計結果による実雇用率
- 43.5~100人未満:1.84%(前年は1.81%)
- 100~300人未満:2.08%(同2.02%)
- 300~500人未満:2.11%(同2.08%)
- 500~1,000人未満:2.26%(同2.20%)
- 1,000人以上:2.48%(同2.42%)
なお、1,000人以上規模企業が法定雇用率を上回っている。
選択肢4:「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業において雇用されている精神障害者の数は、ここ5年間で横ばいである。
×
・ 雇用者のうち、身体障害者は354,134.0人(対前年比2.3%増)、知的障害者は128,383.0人(同6.0%増)、精神障害者は78,091.5人(同15.9%増)と、いずれも前年より増加し、特に精神障害者の伸び率が大きかった。
令和元年の集計結果
・ 雇用者のうち、身体障害者は357,767.5人(対前年比0.4%減)、知的障害者は146,426.0人(同4.1%増)、精神障害者は109,764.5人(同11.9%増)と、知的障害者、精神障害者が前年より増加し、特に精神障害者の伸び率が大きかった。
令和4年の集計結果
選択肢5:「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業において雇用されている障害者の数では、精神障害者が知的障害者よりも多い。
×
障害の種別では精神が最も少ない。
令和4年度の集計結果でも同様。
1 民間企業における雇用状況
○ 雇用されている障害者の数、実雇用率、法定雇用率達成企業の割合
・ 民間企業(43.5人以上規模の企業:法定雇用率2.3%)に雇用されている障害者の数は642,178.0人で、前年より28,220.0人増加(対前年比4.6%増)し、20年連続で過去最高となった。・ 雇用者のうち、身体障害者は360,157.5人(対前年比0.7%増)、知的障害者は151,722.5人(同3.6%増)、精神障害者は130,298.0人(同18.7%増)と、いずれも前年より増加し、特に精神障害者の伸び率が大きかった。
・ 実雇用率は、12年連続で過去最高の2.33%(前年は2.25%)、法定雇用率達成企業の割合は50.1%(同48.3%)であった。
・令和4年度 障害者雇用状況報告の集計結果について
正答
3(「令和元年障害者雇用状況の集計結果」によれば、民間企業における実雇用率は企業の規模が大きいほど高い。)