こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題4 次のうち、患者にみられる症状として、正しいものを1つ選びなさい。
うつ病で入院中の患者が、「私はがんにかかっていて死ぬのを待っているだけだ」と訴えている。身体的な検査をしたところ、特に異常はなく、がんの所見は認められなかった。
次のうち、患者にみられる症状として、正しいものを1つ選びなさい。
- 妄想気分
- 心気妄想
- 注察妄想
- 罪業妄想
- 関係妄想
設問について
うつ病の病態・症状についての理解が問われる問題。
妄想については、中央法規の当該科目テキスト(第2版)p47-48(妄想全般)、121(統合失調症の妄想)、138(うつ病の妄想)。
各選択肢について
選択肢1:妄想気分
×
妄想気分は、本人や他者にとって了解できる動機がなく発生する妄想である一次妄想の一つ。
「ただならぬ災害が起ころうとしていることが分かる」といったもの。主に統合失調症で見られる。
選択肢2:心気妄想
〇
うつ病で見られる思考の障害「微小妄想」の一つ。
自己評価の低下が重症で、自分に関する事柄を極端に悲観的に捉えるもの。
心気妄想では、重大な病気にかかった、もう先はない、といった妄想による訴えが訂正不能で持続する。
選択肢3:注察妄想
×
統合失調症で見られる妄想の内容で、自分が他人から見られているというもの。感覚が病的に過敏になり出現する。
選択肢4:罪業妄想
×
うつ病で見られる思考の障害「微小妄想」の一つ。
自己評価の低下が重症で、自分に関する事柄を極端に悲観的に捉えるもの。
罪業妄想では、自分は過去に重大な罪を犯したので、罰を受けている、といった妄想による訴えが訂正不能で持続する。
選択肢5:関係妄想
×
統合失調症で見られる妄想で、周囲のすべての事柄が自分と関係しているのではないかというもの。内容は自分のコンプレックスや、触れられたくないことを象徴して、被害的になる。
正答
2(心気妄想)