こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題67 精神保健参与員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 審判の合議体の構成員である。
- 生活環境調査を行う。
- 保護観察所に配置される。
- CPA会議を主催する。
- 審判期日で意見を述べる。
設問について
医療観察制度、中でも精神保健参与員についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第6版p316~。
(精神保健参与員)
第十五条 精神保健参与員は、次項に規定する名簿に記載された者のうち、地方裁判所が毎年あらかじめ選任したものの中から、処遇事件ごとに裁判所が指定する。
2 厚生労働大臣は、政令で定めるところにより、毎年、各地方裁判所ごとに、精神保健福祉士その他の精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術を有する者の名簿を作成し、当該地方裁判所に送付しなければならない。
3 精神保健参与員の員数は、各事件について一人以上とする。
4 第六条第三項の規定は、精神保健参与員について準用する。(中略)
(精神保健参与員の関与)
医療観察法
第三十六条 裁判所は、処遇の要否及びその内容につき、精神保健参与員の意見を聴くため、これを審判に関与させるものとする。ただし、特に必要がないと認めるときは、この限りでない。
各選択肢について
選択肢1:審判の合議体の構成員である。
×
合議体の構成員は、一人の裁判官及び一人の精神保健審判員。
(合議制)
医療観察法
第十一条 裁判所法(昭和二十二年法律第五十九号)第二十六条の規定にかかわらず、地方裁判所は、一人の裁判官及び一人の精神保健審判員の合議体で処遇事件を取り扱う。ただし、この法律で特別の定めをした事項については、この限りでない。
選択肢2:生活環境調査を行う。
×
精神保健参与員は、対象者の処遇決定について意見を聞かれる。
生活環境の調査を行うのは、保護観察所に配置される社会復帰調整官。
(保護観察所による生活環境の調査)
医療観察法
第三十八条 裁判所は、保護観察所の長に対し、対象者の生活環境の調査を行い、その結果を報告することを求めることができる。
選択肢3:保護観察所に配置される。
×
精神保健参与員は、毎年作られる名簿の中から、事件ごとに選ばれる。
(精神保健参与員)
医療観察法
第十五条 精神保健参与員は、次項に規定する名簿に記載された者のうち、地方裁判所が毎年あらかじめ選任したものの中から、処遇事件ごとに裁判所が指定する。
2 厚生労働大臣は、政令で定めるところにより、毎年、各地方裁判所ごとに、精神保健福祉士その他の精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術を有する者の名簿を作成し、当該地方裁判所に送付しなければならない。
3 精神保健参与員の員数は、各事件について一人以上とする。
4 第六条第三項の規定は、精神保健参与員について準用する。
選択肢4:CPA会議を主催する。
×
CPAはケア・プログラム・アプローチ(Care Programme Approach)の略。
社会復帰調整官が主催する。
入院決定を受けた法対象者に対して、入院当初より退院先を含めた地域での支援体制を考えることは重要であり、社会復帰調整官や家族を含め退院後の支援を担う関係機関の支援者と指定入院医療機関が集まり話し合いを持つことをCPA会議と呼んでいます。
医療観察法対象者における障害福祉サービスの活用状況の実態把握と受け入れを促進させるための方策に関する研究
CPA会議は、入院当初より2~3か月に1回の頻度で開催され、退院先や退院後の支援体制が具体化するにつれ、その参加者も増えていくこととなります。
報告書
選択肢5:審判期日で意見を述べる。
〇
(精神保健参与員の関与)
医療観察法
第三十六条 裁判所は、処遇の要否及びその内容につき、精神保健参与員の意見を聴くため、これを審判に関与させるものとする。ただし、特に必要がないと認めるときは、この限りでない。
正答
5(審判期日で意見を述べる。)