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問題34|第20回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題2

次の事例を読んで、問題に答えなさい。

〔 事例 〕
Hさん( 22歳、精神保健福祉士 )は大学を卒業し、4月から精神科病院に勤務している。就職後3か月間、各病棟での研修と各職種からの説明を受けることによって、病棟機能とその役割、各職種の業務を知り、病院組織についての理解が進んだ。その後、相談室主任であるJさん(42歳、精神保健福祉士)担当の病棟に配属され、分からないことがあると尋ねることができ、少しずつではあるが業務が行えるようになってきた。(問題33)

半年が経過し、相談業務を自分なりにできると感じ始めていたHさんは、ある日、担当しているKさん( 48歳、統合失調症 )と退院後の生活について面接をした。しかし、その面接でKさんを怒らせてしまい、そのことをJさんに相談した。
Jさんからは、Kさんとの面接をどのように進めてきたか尋ねられた。HさんはKさんが失敗しないために、本人に適していると考えたサービスを利用するように説得しようとしたと話した。それを聞いたJさんは、Hさんが精神保健福祉士として専門的な動きができていないと感じ、スーパービジョンへの参加を提案した。Hさんがスーパービジョンに参加すると、固定的なスーパーバイザーを置かず、数名の精神保健福祉士がスーパーバイザーとスーパーバイジーの両方の役割を行いながら、精神保健福祉士が持つべき支援の視点や、精神保健福祉士としての価値について意見を出し合い検討されていた。(問題34)

スーパービジョンの参加者が、職能団体主催の様々な研修を受講していることを知ったHさんは、それまで積極的にはなれなかった研修会への参加を考えるようになった。実際に参加してみると、様々な領域で働く精神保健福祉士の話を聞くことができ、新たな知見も広がった。その後も、開催される研修会に積極的に参加したHさんは、ある日、Kさんとの面接が終わった帰り際に、「しっかり話を聞いてもらえてよかった」と声を掛けられた。その言葉を聞き、研修に参加し、学び続けることの重要性を改めて認識した。(問題35)

目次

問題34 次のうち、Hさんが参加したスーパービジョンとして、正しいものを1つ選びなさい。

  1. ピアスーパービジョン
  2. ライブスーパービジョン
  3. 個人スーパービジョン
  4. グループスーパービジョン
  5. セルフスーパービジョン

設問について

スーパービジョンについての理解が問われる問題。

スーパービジョンについては、中央法規「援助演習」テキストp79~。

各選択肢について

選択肢1:ピアスーパービジョン

特定のスーパーバイザーを置かない、仲間(ピア)同士の相互支援形態。
相互性のある意見交換を体験できるが、参加者の能力と関係性が重要な条件となる。

選択肢2:ライブスーパービジョン

×

OJT等において、支援を展開している場面においてスーパービジョンを行うもの。

選択肢3:個人スーパービジョン

×

スーパーバイザーとスーパーバイジーが一対一で行う。
個別の課題について深く指導する際に特に有効。

選択肢4:グループスーパービジョン

×

複数のスーパーバイジーからなるグループに対して行うスーパービジョン。
グループダイナミクスにより学習効果が高まる効果はあるが、個別の課題についての深い指導は難しい。

選択肢5:セルフスーパービジョン

×

自分自身に行うスーパービジョン。
困難や動揺のあった場面・出来事を振り返り、自身の気持ちや行動を客観視して、自分に助言を行う。

正答

1(ピアスーパービジョン)

第20回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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