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問題49|第20回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題1

次の事例を読んで、問題に答えなさい。

Eさん( 24歳、男性 )は、就学前に医療機関でアスペルガー症候群( 当時 )と診断された。Eさんには、環境の変化への対応困難や相手の意図を理解できないことからくる混乱などがみられたが、高等学校までは、学級担任などの理解と丁寧な指導によって、何とか卒業できた。Eさんは、父親と同じコンピューターソフトを扱う仕事に興味を示し、志望大学に入学した。しかし、入学後1週間通ったところで、「履修計画を立てられない」、「自分が座りたい席に座れない」などの理由で、通学したくないと言い出した。以前診断を受けた医療機関が遠方であったため、母親はEさんを伴って、精神保健福祉センターに勤務するF精神保健福祉士の下を訪れた。F精神保健福祉士は二人の話を詳しく聞いた後、ある提案を行った。(問題49)

その2か月後、母親から、「お陰でEが大学に行っている」と電話があった。しかし、母親によれば、Eさんは、元々好きだったインターネットゲームに最近ますます興じるようになり、夜更かしする結果、午前中の授業に出られないことがあるという。「注意しても聞かないし、このままでは心配」との話を聞いたF精神保健福祉士は、精神保健福祉センターの事業として立ち上げた、発達障害児・者の家族サポートグループを案内し、会の内容について説明した。(問題50)

Eさん自身も、時折、F精神保健福祉士の下を訪れ、「授業で発言したら笑われた」、「レポートをどう書いたらいいか分からない」など、大学で起こったことを相談していた。他の関係者からも適宜助言が行われた結果、Eさんは4年生に進級し、何とか卒業に必要な単位を取得する見込みが立った。しかし、Eさんは、「今の状態ではどこに就職しても長く働ける自信がない」、「卒業後少し訓練や経験を積んで、障害を開示せずに働ける仕事に就くことが自分の希望」と述べた。F精神保健福祉士は、Eさんの希望に沿う形で卒業後の進路について助言を行った。(問題51)

Eさんは、F精神保健福祉士の助言を参考に進路を選択し、最終的に自分に合う仕事に就くことができた。

目次

問題49 次の記述のうち、F精神保健福祉士がEさんと母親に対して提案した内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

次の記述のうち、F精神保健福祉士がEさんと母親に対して提案した内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 「医療機関に問い合わせて、処方を検討してもらうよう依頼してみます」
  2. 「参加できそうな当事者グループを探して、Eさんに紹介します」
  3. 「市の障害福祉の担当者と相談して、受けるべき合理的配慮の内容をお伝えします」
  4. 「大学の学習支援の担当者に連絡して、学内での支援体制について確認してみます」
  5. 「父親にも声を掛け、Eさんの学習意欲を高めるための話し合いをもちましょう」

設問について

ICD-10の広汎性発達障害(アスペルガー症候群、小児自閉症を含む)、DSM-5の自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害の人に対する、適切な社会資源についての理解が問われる問題。

中央法規「課題と支援」テキストp218~等。

各選択肢について

選択肢1:「医療機関に問い合わせて、処方を検討してもらうよう依頼してみます」

×

アスペルガー症候群( 当時 )のEさんが、通学したくないと言い出した段階。
履修計画を立てられない、自分の座りたい席に座れない、といったEさんの訴えは、薬でどうにかするものではない。

選択肢2:「参加できそうな当事者グループを探して、Eさんに紹介します」

×

当事者グループに、いつかは参加するといいかもしれないけれど、大学入学から1週間で通学したくないと言い出した段階で適切とは言えない。

選択肢3:「市の障害福祉の担当者と相談して、受けるべき合理的配慮の内容をお伝えします」

×

障害のある子どもに対する支援については、法令に基づきまたは財政措置により、市町村は各市町村内で教育環境の整備=合理的配慮の基礎となる環境整備「基礎的環境整備」をそれぞれ行う必要がある。

が、大学における合理的配慮については、市町村の管轄外。

選択肢4:「大学の学習支援の担当者に連絡して、学内での支援体制について確認してみます」

最近では多くの大学が、「障害学生支援室」等の名称で、障害のある学生の支援を行う部署を設けて、事務手続きの配慮等が行っている。学生の困りごとを大学側が把握し、対処することで、学生が学業を継続できるよう計らう。

選択肢5:「父親にも声を掛け、Eさんの学習意欲を高めるための話し合いをもちましょう」

×

Eさんの通学したくないという発言は、学習意欲の低下によるものではなく、大学の環境に適応できないため。

正答

4(「大学の学習支援の担当者に連絡して、学内での支援体制について確認してみます」)

第20回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学11年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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