こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題22 A精神保健福祉士が開催した研修会のねらいとして適切なものを、次の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領に規定されている倫理基準から2つ選びなさい。
25年のキャリアを持つA精神保健福祉士は、クライエントの照会を通じて知り合った経験3年目の精神保健福祉士から、「3年目になったが、まだ適切な支援ができない」と相談を受けた。A精神保健福祉士は、以前にも他の中堅の精神保健福祉士から、「経験は増えたが、仕事の達成感を得にくい」と相談を受けていた。そこで、キャリアに応じた仕事の仕方や目標を整理するためのグループ形式の研修会を開催した。参加者からは、「経験年数に合わせた支援方法や目標が具体的となった」、「モチベーションが上がった」といった好評が得られた。
- 業務改善の推進
- 情報の共有
- 専門性の向上
- 専門職の擁護
- 専門職の啓発
設問について
「国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領」の理解が問われる問題。
選択肢の項目は2005年版なので、現行の倫理綱領にはそのままではあてはまらない。
中央法規当該科目テキストp8-9に、精神科ソーシャルワーカーの業務指針と倫理綱領の記載がある。
- 日本精神保健福祉士協会:国際組織(IFSW)への参加
- 日本精神保健福祉士協会:精神科ソーシャルワーカー業務指針
- 日本精神保健福祉士協会:精神保健福祉士の倫理綱領
- 日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW):倫理綱領
各選択肢について
選択肢1:業務改善の推進
〇
事例の「キャリアに応じた仕事の仕方や目標を整理するためのグループ形式の研修会を開催した。」は、当該倫理基準の旧版>Ⅲ 実践現場における倫理責任>4. (業務改善の推進)の「ソーシャルワーカーは、常に業務を点検し評価を行い、業務改善を推進する。」に該当する。
選択肢2:情報の共有
×
情報の共有とは、当該倫理基準の旧版>Ⅰ 利用者に対する倫理責任>「10. (情報の共有) ソーシャルワーカーは、利用者の援助のために利用者に関する情報を関係機関・関係職員と共有する場合、その秘密を保持するよう最善の方策を用いる。」
事例の内容とは無関係。
選択肢3:専門性の向上
〇
事例の内容は、当該倫理基準の旧版>Ⅳ 専門職としての倫理責任「5. (専門性の向上) ソーシャルワーカーは、最良の実践を行うために、スーパービジョン、教育・研修に参加し、援助方法の改善と専門性の向上を図る。」に該当する。
選択肢4:専門職の擁護
×
専門職の擁護は、当該倫理基準の旧版>Ⅳ 専門職としての倫理責任>「4. (専門職の擁護) ソーシャルワーカーは、不当な批判を受けることがあれば、専門職として連帯し、その立場を擁護する。」で、この事例の内容に当てはまらない。
選択肢5:専門職の啓発
×
専門職の啓発は、当該倫理基準の旧版>Ⅳ 専門職としての倫理責任>「1. (専門職の啓発) ソーシャルワーカーは、利用者・他の専門職・市民に専門職としての実践を伝え社会的信用を高める。」で、この事例の内容に当てはまらない。
正答
1(業務改善の推進)
3(専門性の向上)