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問題50|第21回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題1

次の事例を読んで,問題49から問題51までについて答えなさい。
〔事例〕
Cさん(50歳、女性)は精神科病院に入院している。Cさんは、専門学校在学中に統合失調症を発症し、退院後に中退した。その後は就職をせずに実家で家事手伝いをしながら、同居する姉夫婦の子どもの面倒を見ていた。両親は既に亡くなっている。これまでCさんは何度か入退院を繰り返しており、今回の入院は3年間となっている。現在の症状は安定している。
Cさんの病棟に新たにD精神保健福祉士が配置された。D精神保健福祉士は、早速Cさんと面接を行った。担当看護師からCさんは退院に否定的ではないと聞いていたが、面接でCさんは退院したくないと言うばかりであった。
不思議に思ったD精神保健福祉士は、姉夫婦と面談したところ、来月には姉の長男が結婚して同居することになっているとのことであった。そのことを外泊時にCさんが知り、それから外泊もしなくなったという。姉夫婦も家族構成の変化や家が狭いことを考えると、Cさんとの同居はできれば避けたいとの意向であった。翌日、D精神保健福祉士は病棟での多職種チームによるカンファレンスに臨み、Cさんへの援助内容について提案した。(問題49)
多職種チームの援助によって退院したCさんは、デイケアに週3日通い始めた。通所当初はメンバーとの交流も少なく、プログラム参加も消極的であった。ある日、就職した元メンバーがデイケアに顔を出し、働く生活について生き生きと話していた。それを聞いたCさんはとても驚き、担当のE精神保健福祉士に、「私なんかなんにもできていないし、とてもあんな人にはなれない」とポツリとつぶやいた。(問題50)
その後、Cさんは少しずつプログラムに参加するようになり、メンバーとの交流も増えていった。処理能力の低さや緩慢な動作がありながらも、6か月後にはミーティングの司会を担当するまでになった。ある時、E精神保健福祉士との面接でCさんは、「この歳だけど、私も一度でいいから会社勤めをしてみたいんです」と語り、就職の意欲を示した。(問題51)

目次

問題50 次のうち、この時点のCさんにとって必要なデイケアの役割及び機能として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 居場所
  2. 疾患の回復
  3. 生活リズムの改善
  4. 自己効力感の回復
  5. 社会的機能の回復

設問について

クライエントの状態に応じて必要となる、精神科デイケアの役割や機能についての理解が問われる問題。

各選択肢について

選択肢1:居場所

×

Cさんは既に週3で安定してデイケアに通えている状態なので、この時点で居場所としての役割・機能を提供する必要があるとは言えない。

選択肢2:疾患の回復

×

この時点で、Cさんは特に症状が悪化しているわけではないので、疾患の回復に対して役割・機能を提供する必要があるとは言えない。

選択肢3:生活リズムの改善

×

Cさんは既に週3で安定してデイケアに通えている状態で、生活リズムが不安定になったことは読み取れず、この時点で生活リズムの改善に対して役割・機能を提供する必要があるとは言えない。

選択肢4:自己効力感の回復

「私なんかなんにもできていないし、とてもあんな人にはなれない」というCさんのつぶやきからは、Cさんが自己効力感を持てていないことがうかがえる。

選択肢5:社会的機能の回復

×

この時点で、Cさんの社会的機能の回復に対して役割・機能を提供する必要があるかどうかが読み取れる記載はない。

正答

4(自己効力感の回復)

第21回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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