こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題7 次のうち、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の副作用でみられることが多いものを2つ選びなさい。
- 運動失調
- 体重減少
- 消化性潰瘍
- 眠気
- 嘔気
設問について
精神科薬剤の副作用に関する理解が問われる問題。
過去問解説本によると、標準的なレベル。
精神科薬物療法については、中央法規の当該科目テキスト(第2版)p214-224。
SSRIについては同上書p220。
各選択肢について
選択肢1:運動失調
×
精神科の薬で運動失調を疑わせる副作用が出るのは、主に抗精神病薬。
ドーパミン受容体遮断作用によって、錐体外路症状(パーキンソニズム、アカシジア、ジストニア、遅発性ジスキネジア)が発現する。
SSRIでは原則的に見られない。
選択肢2:体重減少
×
SSRIの副作用としては、服用初期に特にみられる嘔気・悪心・嘔吐などの胃腸障害が代表的。ただし、一時的なので体重減少がSSRIの副作用とまでは言えない。
選択肢3:消化性潰瘍
×
消化性潰瘍は、非ステロイド系抗炎症薬、副腎皮質ステロイド薬、骨粗鬆症治療薬などの使用時に念頭に置くべき副作用。
向精神薬においては発現頻度は高くなく、SSRIでも同様。
選択肢4:眠気
〇
SSRIの主な副作用に眠気、めまい、ふらつき、頭痛、不随意運動などの症状があらわれる場合があり、自動車の運転など危険を伴う機械の作業は控えるべきとされる。
参考 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の解説|日経メディカル処方薬事典
選択肢5:嘔気
〇
SSRIの主な副作用に消化器症状があり、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、口渇などの症状があらわれる場合があるとされる。服用初期にあらわれることが多いが、2〜3週間前後で軽減、消失する傾向にあるとされる。
参考 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の解説|日経メディカル処方薬事典
正答
4(眠気)
5(嘔気)