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問題8|第21回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題8 修正型電気けいれん療法に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 施行前の飲食の制限は不要である。
  2. てんかんの主たる治療法である。
  3. 妊娠中の女性にも行うことができる。
  4. 副作用を減らすために、サイン波電流を用いる。
  5. 麻酔科医との連携が必要である。

設問について

修正型電気けいれん療法に関する理解が問われる問題。
過去問解説本によると、やや発展的なレベル。

中央法規の当該科目テキスト(第2版)では、電気けいれん療法などの身体療法についてp225から記載がある。

電気けいれん療法についてはp226-227に記載あり。
修正型電気けいれん療法では麻酔薬と筋弛緩薬を使用することで全身のけいれんを抑えつつ脳に通電を行うものと説明がある。麻酔科医との連携を必要とするため、精神科単科の病院では導入しにくい。また誤嚥を防ぐために施行前の最低6時間は絶飲食。妊娠中の女性にも可能。

脳腫瘍などの脳内占拠性病変や、コントロール不良な脳血管疾患、心疾患は禁忌。

各選択肢について

選択肢1:施行前の飲食の制限は不要である。

×

誤嚥を防ぐため、施行前の最低6時間は絶飲食。
施行直前には排尿させてけいれん中の失禁を防ぐ。

選択肢2:てんかんの主たる治療法である。

×

電気けいれん療法はてんかんと統合失調症の関係から考え出されたが、てんかんの治療には電気けいれん療法は用いられない。

選択肢3:妊娠中の女性にも行うことができる。

意外にも。

選択肢4:副作用を減らすために、サイン波電流を用いる。

×

通電方法は、かつてはサイン交流波だったが、現在は短パルス矩形波が一般的。後者の方が通電量をコントロールしやすく、刺激中に脳波・筋電図をモニターできるため、脳波上の発作時間を正確に把握できる。さらに、交流の場合の3分の1ほどのエネルギーで発作を起こせるので、健忘や一過性の記憶力低下などの副作用を抑えられる。

選択肢5:麻酔科医との連携が必要である。

麻酔科医の管理のもと、静脈麻酔と筋弛緩薬の併用で呼吸金を麻痺させ、補助呼吸下にけいれんを起こさず通電を行う。

正答

3(妊娠中の女性にも行うことができる。)
5(麻酔科医との連携が必要である。)

第21回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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