こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題25 福祉行政・関連行政機関に勤務する職員の主たる業務に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
- 児童福祉司は、子どもや保護者からの相談に応じ、家族関係の調整等を行う。
- 障害者職業カウンセラーは、障害者の職場で支援計画に基づく直接支援を行う。
- 知的障害者福祉司は、公共職業安定所(ハローワーク)に配置され、職業紹介を行うために必要な援助について明らかにする。
- 保護観察官は、医療観察制度の対象者の精神保健観察を行う。
- 精神保健福祉相談員は、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、必要な指導を行う。
設問について
精神保健福祉士の役割と多職種との連携についての理解が問われる問題。
中央法規「理論と展開II」テキストp129~。
各選択肢について
選択肢1:児童福祉司は、子どもや保護者からの相談に応じ、家族関係の調整等を行う。
〇
児童福祉司は児童福祉法に規定される。
児童相談所長の命を受けて、児童の保護その他児童の福祉に関する事項について、相談に応じ、専門的技術に基づいて必要な指導を行う等児童の福祉増進に努める。
児童相談所の担当区域で、児童の保護・福祉に関し、保護者などからの相談に応じ、必要な調査、社会的診断などを行い、児童や家族を指導・援助する。
選択肢2:障害者職業カウンセラーは、障害者の職場で支援計画に基づく直接支援を行う。
×
障害者職業カウンセラー
障害者に対する職業リハビリテーションに従事する、高齢・障害・求職者雇用支援機構の専門職員。障害者雇用促進法に基づいて障害者職業センターに配置され、職業能力の評価、職業選択の相談、就業に向けた訓練・講習などを行う。また、障害者を雇用する事業主に対して、相談・情報提供・助言などの支援を行う。
コトバンク
障害者の職場で支援計画に基づく直接支援を行うのは、ジョブコーチ(職場適応援助者)。
選択肢3:知的障害者福祉司は、公共職業安定所(ハローワーク)に配置され、職業紹介を行うために必要な援助について明らかにする。
×
知的障害者福祉司は、知的障碍者福祉法に規定される任用資格で、福祉事務所や知的障害者更生相談所等に配置される。業務は以下のもの。(○知的障害者福祉司の職務内容等についてより)
1 企画その他の事務
2 技術的指導助言
3 専門的ケースの処理
4 その他
公共職業安定所(ハローワーク)に配置され、職業紹介を行うために必要な援助について明らかにするのは、障害者専門支援員。
選択肢4:保護観察官は、医療観察制度の対象者の精神保健観察を行う。
×
保護観察官は、地方更生保護委員会や保護観察所に勤務し、心理学、教育学、福祉及び社会学等の更生保護に関する専門的知識に基づき、社会の中において、犯罪をした人や非行のある少年の再犯・再非行を防ぎ改善更生を図るための業務に従事する。
1.地方更生保護委員会に勤務した場合
刑事施設からの仮釈放や少年院からの仮退院に関する審理のために必要な調査を行うほか,仮釈放の取消しや仮退院中の者の退院、保護観察付執行猶予者の保護観察の仮解除等に関する事務に従事します。2.保護観察所に勤務した場合
法務省ホームページ
家庭裁判所で保護観察処分を受けた少年や仮釈放者等を対象とする保護観察を実施するほか,矯正施設被収容者の出所後の住居や就業先等の生活環境の調整,犯罪予防活動等の業務に従事します。
医療観察制度の対象者の精神保健観察を行うのは、社会復帰調整官。
選択肢5:精神保健福祉相談員は、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、必要な指導を行う。
〇
精神保健福祉相談員は、保健所や精神保健福祉センター等に配置される。精神保健福祉業務に携わる専門職。業務は精神保健福祉法第48条に規定。
(精神保健福祉相談員)
精神保健福祉法
第四十八条 都道府県及び市町村は、精神保健福祉センター及び保健所その他これらに準ずる施設に、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、並びに精神障害者及びその家族等その他の関係者を訪問して必要な指導を行うための職員(次項において「精神保健福祉相談員」という。)を置くことができる。
正答
1(児童福祉司は、子どもや保護者からの相談に応じ、家族関係の調整等を行う。)
5(精神保健福祉相談員は、精神保健及び精神障害者の福祉に関する相談に応じ、必要な指導を行う。)