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問題4|第23回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題4 次のうち,うつ病でみられることがある症状として,適切なものを 2 つ選びなさい。

  1. 過眠
  2. せん妄
  3. 誇大妄想
  4. 食欲亢進
  5. 知能低下

設問について

うつ病についての理解が問われる問題。
うつ病については、中央法規当該科目テキスト第2版p136~。

各選択肢について

選択肢1:過眠

うつ病の身体の症状としては、通常、食欲低下と睡眠障害が典型的。
睡眠障害としては、熟睡感がない、中途覚醒、早朝覚醒等。

例外的な症状として、睡眠過多がある。この場合でも熟眠感の欠如は見られる。

選択肢2:せん妄

×

うつ病の場合、反応に乏しく意識障害があるように疑われるときも、実際には多くの場合意識は清明で、遅れて行われる反応は正確。

意識の障害には、
・昏睡(意識を完全に消失)
・意識混濁(意識の清明度が大部分低下している)
・意識変容(意識清明度の低下に加えて、幻覚、妄想などの清明症状が合併)
がある。
せん妄は、意識の障害に不安、錯覚、幻覚、妄想などが伴って、精神運動興奮を呈する病態。

選択肢3:誇大妄想

×

自分で何でもできるといった万能感、根拠のない自身に裏打ちされ、実現不可能なことを実現できると考え、自分は高い地位や立場にふさわしい者だと確信し、訂正が不能となる誇大妄想は、躁病エピソードで見られる状態。

うつ病の思考の障害では逆に微小妄想が見られ、自己評価が低下し、自分に関する事柄を極端に悲観的に捉え、貧困妄想・罪業妄想・心気妄想がしばしば訂正不能で持続する。

選択肢4:食欲亢進

うつ病では通常、食欲低下の方が典型的だが、例外的に食欲増進を呈する場合もある。

選択肢5:知能低下

×

知識の多寡の他、課題の分析、洞察、解決する思考能力を含む知能。
うつ病の場合、反応に乏しく知能の低下があるように疑われることもあるが、実際には多くの場合で知能は正常。

正答

1(過眠)
2(食欲亢進)

第23回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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