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問題47|第23回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題47 事例を読んで、Lさんとその母親に対するM精神保健福祉士の対応に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕
Lさん( 48歳、男性)は精神科病院に入院して1年が経過している。入院して6か月の時点で退院調整を始めた矢先に同居の母親が脳梗塞で緊急入院となり、Lさんの動揺も相まって退院が遅れていた。父親は10年前に亡くなり他に家族はいない。母親は左上下肢に多少の麻痺(まひ)が残るも1か月前に自宅退院し、訪問介護を利用している。Lさんは、「自分も早く退院して苦労をかけた母親の面倒を見て恩返しがしたい」と話し、病棟のM精神保健福祉士は相談支援専門員と連携してLさんの退院支援を進めた。退院前の自宅外泊から病棟に戻ってきたLさんは、切羽詰まった様子で、「昨日の夕食後、母親が皿を片付けようとした時によろけて尻もちをついてしまった。割れた食器が床に飛び散り、自分はパニックになって何もできなかった。同じようなことがまた起きたらどうすればいいのか」とM精神保健福祉士に訴えた。

  1. Lさんの不安が解消されるまで入院できることを伝える。
  2. Lさんと昨日の夕食後に起きたことを順序立てて、一緒に振り返る。
  3. 母親の介護医療院の利用を担当の介護支援専門員に検討してもらう。
  4. Lさん、母親、M精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員による自宅での会合を提案する。
  5. Lさんに相談支援専門員同行で生活介護事業所の見学を勧める。

設問について

家族支援、精神保健領域以外の機関や職種についての理解が問われる問題。

各選択肢について

選択肢1:Lさんの不安が解消されるまで入院できることを伝える。

×

Lさんの不安は、入院治療で解決できるものではない。

選択肢2:Lさんと昨日の夕食後に起きたことを順序立てて、一緒に振り返る。

Lさんは、一時帰宅時に食器が割れた時パニックになって何もできなかったが、昨日の夕食後に起きたことを順序立ててM精神保健福祉士と一緒に振り返ることで、同じようなことがまた起きたらどうすればいいのかが見えてくる可能性がある。

選択肢3:母親の介護医療院の利用を担当の介護支援専門員に検討してもらう。

×

介護医療院は、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。

Lさんの母親はそこまでのケアは必要としていない。

選択肢4:Lさん、母親、M精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員による自宅での会合を提案する。

関係者が一堂に会する機会を設け、Lさんとその母親の生活課題について話し合うことで、Lさんにとって先行きが見えやすくなる。

選択肢5:Lさんに相談支援専門員同行で生活介護事業所の見学を勧める。

×

Lさんに生活介護事業所の利用が必要とは考えられない。

正答

2(Lさんと昨日の夕食後に起きたことを順序立てて、一緒に振り返る。)
4(Lさん、母親、M精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員による自宅での会合を提案する。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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