こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題21 次のうち、D精神保健福祉士がカンファレンスでの説明において、情報を図示したツールとして、適切なものを1つ選びなさい。
D精神保健福祉士はカンファレンスにおいて、Eさん(30歳)の退院を検討するために、今後、利用可能な社会資源に関連する情報をホワイトボードに図示して説明した。Eさんは、自宅への退院に備えて宿泊型自立訓練の体験をしていた。その一方、父親との折り合いが悪いことから、Eさんは以前に支援を受けていた市の保健師にも相談し、グループホームの見学も行った。また、日中については、友人のいるコンビニエンスストアで働くか、就労プログラムを実施している就労移行支援事業所又は精神科デイケアの利用を考えている。
次のうち、D精神保健福祉士がカンファレンスでの説明において、情報を図示したツールとして、適切なものを1つ選びなさい。
- エコマップ
- ファミリーマップ
- ジェノグラム
- ソシオグラム
- タイムライン
設問について
社会資源を見える化するツール、マッピング技法についての理解が問われる問題。
□ Mapping「マッピング」とは
横浜市社協「マッピング技法 ~ 事例検討のための諸知識 ~」
- マッピングとは、ある状況下における重要な要素間の相互関係性をいきいきと表現するためのソシオグラム(=集団構造を把握するための手法)
- 焦点化された問題状況に対し、当該状況の改善に重要なきっかけを提供してくれる、生活環境のもろもろの要因間の関係性とその全体の相関性を地図のように表す記録法の総称。
- マッピングの作成では、一定の「記号」や「関係線」、若干の「約束事」があり、これらを上手に駆使することで文章による説明だけでは限界を伴う混乱した諸関係の全容が一目瞭然となる。
- 利用者を取り巻く人間模様や諸機関との社会関係が、マッピングにより比較的判り易く示すことが可能となる。
- マッピング技法は、社会福祉実践においても様々な場面において活用されている。
例1 多問題家族へのアクセスの一助・・・治療的要援助家族への援助において
例2 家族を一つの組織として見立てる・・・個ではなく家族の関係性に着目しての援助
例3 面接での利用・・・・当事者も自己の全体像を把握しやすくなる
例4 記録での利用・・・・家族情報を文章で煩雑な説明にせず示すことができる
例5 処遇や対応を検討する際の資料・・・家族問題に対する総合的アセスメントに活用
例6 他の技法との互換性・・・エコマップなどの技法と連動させることで、支援の方向性や内容をより具体的に考え、実践していくことができる
各選択肢について
選択肢1:エコマップ
〇
登場する社会資源は、下記の通り。
これらを網羅するマップとしては、エコマップ一択。
- D精神保健福祉士
- 病院
- 宿泊型自立訓練
- 父親
- 市の保健師
- グループホームの見学
- 友人
- 友人のいるコンビニエンスストア
- 就労移行支援事業所
- 精神科デイケア
エコマップ(ecomap)とは、要介護者を中心として、その周辺にある社会資源(家族、兄弟姉妹、友人、近隣住民、医師、各種介護関連機関など)との相関関係を、ネットワークとして表現した地図のことです。生態地図とも言われます。
平成 28 年度主任介護支援専門員研修 様式(②別紙)
エコマップの目的は、複雑な家族の人間関係をアセスメント(評価)し、そこに課題や可能性、解消したい不和などを見出すことです。家族とその外部にいる人々や組織との関わりを「見える化」するためのツールとも言えます。
選択肢2:ファミリーマップ
×
ファミリーマップ(家族図)とは、は家族構造を符号で表したもの。
選択肢3:ジェノグラム
×
ジェノグラム(世代関係図または家族関係図)とは、三世代以上の拡大家族の関係を表したもの。
選択肢4:ソシオグラム
×
(sociogram) ソシオメトリーの理論に基づいて、集団の中の人間関係や集団の様相を空間的にグラフとして表わしたもの。集団の諸特性や、各成員の集団内における親疎の関係や地位などが視覚的に明示される。
コトバンク
選択肢5:タイムライン
×
「timeline」とは、時系列に沿った出来事や活動を表現するための線や図である。 歴史的な出来事やプロジェクトの進捗状況を視覚的に示すことができる。
Weblio辞書
正答
1(エコマップ)