こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
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問題5 次のうち、Bちゃんに認められる症状として、適切なものを1つ選びなさい。
Bちゃん(3歳、男児)は、同年代の子どもと一緒に遊べないことと、言葉の遅れがあるために病院を受診し、自閉スペクトラム症と診断された。お気に入りのぬいぐるみが複数あり、どこに行くにもそのぬいぐるみを持って行かないと気が済まない。帰宅すると、ぬいぐるみを決まった順番で、壁際に並べる。
次のうち、Bちゃんに認められる症状として、適切なものを1つ選びなさい。
- こだわり
- 妄想
- 自我障害
- 分離不安
- 身体依存
設問について
自閉スペクトラム症についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第2版p198~。
各選択肢について
選択肢1:こだわり
〇
自閉スペクトラム症の子どもに特徴的な行動として、何かをするときの方法や手順、物の並べ方などにも強いこだわりがあり、いつも同じでないと気が済まない。状況に合わせて柔軟に変更することができない、ということがある。
自閉スペクトラム症の子どもは幼少期から特定のものごとやルールに強いこだわりを示し、好き嫌いが極端です。自分の関心ややり方、ペースを維持することを最優先したいという志向が強くみられます。また、一部分への興味や関心が強くなり、その領域では良い結果が出やすくなる一方で、そうでない領域は苦手になりやすいことが知られています。
すまいるナビゲーター
選択肢2:妄想
×
統合失調症やうつ病でしばしば見られる。
妄想とは、ほかの人にとってはあり得ないと思えることを確信してしまうことです。周りが違うと説得しても受け入れられません。
厚生労働省 統合失調症
選択肢3:自我障害
×
統合失調症でしばしば見られる。
自我は普通、意識の背景にぼんやりと感じられているにすぎないが、神経症や精神病ではこの自我の意識がさまざまな障害を被り、前景に現れてくる。これらの障害を自我障害と総称する。一般に、自我を構成する四つの標識(能動性、単一性、同一性、自他対立性の意識)に従って分類される。第一の能動性意識の障害には、自分のすることに自分がしているという感じのない離人症、自分でも不合理とわかる考えが浮かび上がり、どうしても払いのけられない強迫体験、自分の意志や思考が自分以外のだれかに支配されていると感じる作為体験(させられ体験)などがある。第二の単一性意識の障害には、自分が神や霊にのりうつられていると感じる憑依(ひょうい)体験(憑(つ)きもの体験)、もう1人の自分を外部に認める自己像幻視(二重身、いわゆるドッペルゲンガーDoppelgänger)などがある。第三の同一性意識の障害には、本来の自分と別の第二の自分が時間的に交代して現れる交代人格(俗にいう二重人格。交代する自我の数が多くなれば、いわゆる多重人格)などがあり、第四の自他対立性意識の障害には、自分の考えがいつのまにか周囲に伝わっていると感じる考想伝播(こうそうでんぱ)、他人の考えが自分の頭へ押し込まれると感じる思考吹入(しこうすいにゅう)、自分と神とが一つに融合していると感じる恍惚(こうこつ)(エクスタシー)などがある。
コトバンク 自我障害
選択肢4:分離不安
×
分離不安症は,愛着対象(通常は母親)からの分離に対して発達段階に不相応で持続的かつ強烈な恐怖を覚える状態である。患児はそのような分離を必死になって回避しようとする。分離を強制した場合,患児は悲痛なまでに再会することのみにとらわれ続ける。
MSDマニュアルプロフェッショナル版
選択肢5:身体依存
×
薬物の摂取をやめると、離脱症状と呼ばれる身体の症状が起こる状態のこと。
耐性や精神依存が生じた状態で、多量の依存性薬物を連用するようになると、やがて身体依存が形成されます。
もともと体は依存性薬物を摂取した状態では呼吸や脈拍などの機能に影響を受けます。ところが身体依存の状態になると、薬物を摂取した状態が普通の状態であると身体がみなすようになり、その薬物が体内にあっても身体が正常に機能するようになります。そして逆に、薬物が切れると離脱症状と呼ばれる症状が現れるようになります。
e-ヘルスネット
正答
1(こだわり)