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問題6|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題6 次の記述のうち、予後がよいと推測される統合失調症の特徴として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 解体型の病型である。
  2. 緩徐に発症する。
  3. 若年で発症する。
  4. 発症に明らかな誘因がある。
  5. 発症してから未治療の期間が短い。

設問について

統合失調症の予後についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第2版p113~、予後はp125。

各選択肢について

選択肢1:解体型の病型である。

×

解体型=破瓜型、
破瓜=16歳、思春期に発症して、月~年単位で徐々に進行していく。
幻覚や妄想はあまり目立たず、感情鈍麻や自閉といった陰性症状が比較的最初の頃から目立つ。
何回かの病状憎悪期を繰り返し、人格が徐々に解体していく。

一般的に、解体型/破瓜型の予後が最も悪い。

選択肢2:緩徐に発症する。

×

急性に発症する緊張型の予後が最も良いとされる。

緊張型は20代で多く、急性に発症し、激しい緊張病性の興奮、昏迷などの精神運動性の障害を主とし、カタレプシーや拒絶症を伴うこともある。これらの症状が一過性に経過し回復も早く、ほぼ寛解に至ることが多いが、再発がまれではない。

急性に発症した場合でも当初から思考障害、感情障害などが顕著に出現している例は予後が悪い。

選択肢3:若年で発症する。

×

発病年齢が高いほど予後がよい。
早く発症する=脳の脆弱性が推定される。

選択肢4:発症に明らかな誘因がある。

発症の誘因があるほうが、誘因がない場合に比べて予後が良い。
誘因がないのに発症=脳の脆弱性が推定される。

選択肢5:発症してから未治療の期間が短い。

未治療期間が短いほど予後が良い。
早期発見、早期治療という予防医学の視点が重要。

正答

4(発症に明らかな誘因がある。)
5(発症してから未治療の期間が短い。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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