こんにちは、ブジカエルです。
2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。
この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。
↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題
問題6 次の記述のうち、予後がよいと推測される統合失調症の特徴として、適切なものを2つ選びなさい。
- 解体型の病型である。
- 緩徐に発症する。
- 若年で発症する。
- 発症に明らかな誘因がある。
- 発症してから未治療の期間が短い。
設問について
統合失調症の予後についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第2版p113~、予後はp125。
各選択肢について
選択肢1:解体型の病型である。
×
解体型=破瓜型、
破瓜=16歳、思春期に発症して、月~年単位で徐々に進行していく。
幻覚や妄想はあまり目立たず、感情鈍麻や自閉といった陰性症状が比較的最初の頃から目立つ。
何回かの病状憎悪期を繰り返し、人格が徐々に解体していく。
一般的に、解体型/破瓜型の予後が最も悪い。
選択肢2:緩徐に発症する。
×
急性に発症する緊張型の予後が最も良いとされる。
緊張型は20代で多く、急性に発症し、激しい緊張病性の興奮、昏迷などの精神運動性の障害を主とし、カタレプシーや拒絶症を伴うこともある。これらの症状が一過性に経過し回復も早く、ほぼ寛解に至ることが多いが、再発がまれではない。
急性に発症した場合でも当初から思考障害、感情障害などが顕著に出現している例は予後が悪い。
選択肢3:若年で発症する。
×
発病年齢が高いほど予後がよい。
早く発症する=脳の脆弱性が推定される。
選択肢4:発症に明らかな誘因がある。
〇
発症の誘因があるほうが、誘因がない場合に比べて予後が良い。
誘因がないのに発症=脳の脆弱性が推定される。
選択肢5:発症してから未治療の期間が短い。
〇
未治療期間が短いほど予後が良い。
早期発見、早期治療という予防医学の視点が重要。
正答
4(発症に明らかな誘因がある。)
5(発症してから未治療の期間が短い。)