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問題8|第24回 精神保健福祉士 国家試験 ①精神疾患とその治療

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題8 次のうち、精神分析療法に最も関係の深い概念として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 自動思考
  2. 治療共同体
  3. 無意識
  4. あるがまま
  5. オペラント条件づけ

設問について

精神療法についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第2版p228~。

各選択肢について

選択肢1:自動思考

×

自動思考は、ベックによる認知療法における概念、

◎認知療法・認知行動療法とは
~出来事-自動思考-感情-行動の相互関係に注目した方法です~
「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、心のストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。

認知には、何かの出来事があった時に瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動き行動することになります。ストレスに対して強い心を育てるためには「自動思考」に気付いて、それに働きかける事が役立ちます。

厚生労働省>心の健康 うつ病の認知療法・認知行動療法

選択肢2:治療共同体

×

「治療共同体(TC: Therapeutic Community)」の基になる考え方は、19 世紀の常習飲酒者や精神病者の収容所で普及していた「道徳療法( moral treatment )に始まり、1950 年代初めのマクスウェル・ジョーンズの先駆的研究につながる。ジョーンズは精神科病院の全ての資源が治療共同体を作り上げるために、いかに組織されるかについて論じた。

(中略)

「治療共同体」とは、ある個人の直接的な環境あるいは生活環境を変えることで、その環境の圧力とそこに生活している個人の欲求との相互関係を組織的・意図的に組み合わせることにより、そこで生活している個人の行動そのものを変えることを目的とする組織をいう。

内閣府 平成23年度「アメリカにおける青少年の薬物乱用対策に関する企画分析」報告書

選択肢3:無意識

洞察的精神療法の代表格、フロイトによる精神分析療法では、人の心に意識・前意識・無意識という三つの心的領域を仮定した。特に無意識の領域が人の言動に大きな影響を与えることが強調された。

選択肢4:あるがまま

×

精神療法で「あるがまま」といえば、森田療法。

森田正馬による森田療法では、不安や恐怖を排除しようとする感情は、人が避けて通れない死に対する恐怖とその対極である生の欲望の間の葛藤に由来すると考え、そのどちらの否定しない「あるがまま」の心的態度の獲得を重視した。

「あるがまま」の心的態度を身につけるため入院当初の7日間は終日個室で臥床して過ごし、食事・洗面・排泄以外は禁じられる。この期間が「絶対臥辱期」。自己に向き合うことによって、心神の活動意欲を高める。

森田療法は、わが国の精神科医、森田正馬(もりたまさたけ)(1874~1938)によって創始された神経症に対する独自の精神療法です。
(中略)
森田療法はこのような観点から、患者さんが症状へのとらわれから脱して「あるがまま」の心の姿勢を獲得できるよう援助します。「あるがまま」の姿勢とは、不安や症状を排除しようとする行動や心のやりくり(「はからい」と呼ばれます)をやめ、そのままにしておく態度を養うことです。さらには、不安の裏にある、よりよく生きていきたいという欲望(生の欲望)を建設的な行動として発揮していくことをも意味しています。こうした行動を通して、自分を受け入れ自分らしい生き方を実現することが森田療法の最終的な目標になります。

森田療法とは | 東京慈恵会医科大学 森田療法センター

選択肢5:オペラント条件づけ

×

オペラント条件づけとは,個体が自発emitした反応(行動をなんらかの装置により計測したもの)にある事象を随伴させることにより,その反応が変化することをいう。道具的条件づけinstrumental conditioningともいう。オペラント条件づけの対象となるのは,個体の随意的な行動(オペラント行動operant behavior)である。

コトバンク オペラント条件づけ

正答

3(無意識)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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