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問題17|第25回 精神保健福祉士 国家試験 ②精神保健の課題と支援

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題17 次のうち、第2期アルコール健康障害対策推進基本計画において、わが国で増加傾向にあることが示されているものとして、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 飲酒習慣のある男性の割合
  2. 生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している女性の割合
  3. 20歳未満の者の飲酒の割合
  4. 妊娠中に飲酒している女性の割合
  5. 酒類の販売(消費)数量

設問について

アルコール問題とその対策についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第3版p224~。

厚生労働省>アルコール健康障害対策 も目を通しておきたい。
現時点では「第2期アルコール健康障害対策推進基本計画」(令和3年3月)が最新らしい。

各選択肢について

選択肢1:飲酒習慣のある男性の割合

×

(国民の飲酒の状況)
国民一人一人の飲酒の状況については、国民健康・栄養調査(厚生労働省)において、「月に1日以上の頻度で飲酒をする者」の割合は、平成22(2010)年は、男性68.4%、女性 34.5%に対し、令和元(2019)年は、男性 62.0%、女性29.8%であり、男女とも低下傾向にあり、「飲酒習慣のある者(週3日以上、1日1合以上飲酒する者)」の割合は、平成 22(2010)年は男性 35.4%、女性 6.9%、令和元(2019)年は男性 33.9%、女性 8.8%であり、男性は低下傾向、女性は上昇傾向にある。平成 27(2015)年のOECD(経済協力開発機構)の報告2において、日本では「最も飲酒が多い 20%の人々が、全てのアルコール消費量の 70%近くを消費している」と報告されている。

第2期アルコール健康障害対策推進基本計画

選択肢2:生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している女性の割合

多量に飲酒する人の状況については、平成 25(2013)年度からの「21 世紀における第2次国民健康づくり運動(健康日本 21(第二次))」(以下単に「健康日本 21」という。)では、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者3の割合を令和4(2022)年度までに男性 13.0%、女性 6.4%とすることを目標として、取組を開始しており、令和元(2019)年国民健康・栄養調査では男性 14.9%、女性 9.1%となっている。平成 22(2010)年以降の推移でみると男性で有意な増減はなく、女性では有意に増加している。

(中略)

 しかし、多量に飲酒している者の割合は男女とも改善しておらず、一部の多量飲酒者が多くのアルコールを消費している状況がある。

 特に、女性については、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合は、有意に増加しており、相対的に女性のアルコール健康障害対策の重要さが増している状況にある。

第2期アルコール健康障害対策推進基本計画

選択肢3:20歳未満の者の飲酒の割合

×

20歳未満の者について、その飲酒実態を把握するための全国調査が行われてきた。調査前30日に1回以上飲酒した者の割合は、平成22(2010)年では、中学3年男子10.5%、中学3年女子11.7%、高校3年男子21.7%、高校3年女子19.9%であったが4、平成29(2017)年には、中学3年男子3.8%、中学3年女子2.7%、高校3年男子10.7%、高校3年女子8.1%と大きく減少している。

第2期アルコール健康障害対策推進基本計画

選択肢4:妊娠中に飲酒している女性の割合

×

 基本計画(第1期)では、アルコール健康障害の予防及び支援体制の整備について、対象期間中の重点課題が設定されていた。
アルコール健康障害の予防については、20 歳未満の者や妊産婦の飲酒リスクの普及啓発や不適切な誘引防止などの取組により、20 歳未満の者及び妊娠中の飲酒の割合の低下が図られた。

第2期アルコール健康障害対策推進基本計画

選択肢5:酒類の販売(消費)数量

×

(我が国のアルコール消費量)
我が国における酒類の販売(消費)数量の動向を見ると、平成8(1996)年度の 966万キロリットルをピークとして、その後減少が続き、令和元(2019)年度の販売(消費)数量は、平成8(1996)年度の約 84%となっている。これを成人一人当たりの酒類の販売(消費)量で見た場合、平成4(1992)年度の 101.8 リットルをピークとして、その後減少が続き、令和元(2019)年度では平成4(1992)年度の約8割の 78.2リットルになっている1。中高年に比べ飲酒習慣のある者の割合が低い 70 歳以上の高
齢者の割合が上昇していることがこの一因となっている。

第2期アルコール健康障害対策推進基本計画

正答

2(生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している女性の割合)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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