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問題29|第25回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題29 次のうち、連携する機関として、適切なものを2つ選びなさい。

Dさん(43歳、女性)は、ひきこもり経験を経て、一人暮らしをしながらU精神科クリニックに通院している。U精神科クリニックのE精神保健福祉士は、Dさんの今後の生活について継続して相談に乗っていた。最近Dさんは通院しておらず、気になったE精神保健福祉士が自宅を訪問してみると、Dさんは横になっており、右足首がギプスで固定されていた。Dさんは、「骨折して入院し、退院してから歩くには松葉づえが必要で、通院だけでなく買物もおっくうになっています」と話した。食卓の上には薬が入ったままの薬袋が幾つか置かれていた。E精神保健福祉士は現在の状況を踏まえ、連携する機関を考えた。
次のうち、連携する機関として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. ひきこもり地域支援センター
  2. 地域活動支援センター
  3. 訪問看護ステーション
  4. 精神科病院
  5. 障害者相談支援事業所

設問について

精神科クリニックの精神保健福祉士の業務についての理解が問われる問題。

地域で一人暮らしをしている患者が、骨折という出来事に影響を受けているのを発見した時、通院先精神科クリニックの精神保健福祉士には何ができ、何をすべきか?

各選択肢について

選択肢1:ひきこもり地域支援センター

×

ひきこもり地域支援センターは、年齢を問わず、ひきこもり当事者やご家族等が有する、さまざまな悩みについての相談窓口。

Dさんはひきこもりを経てはいるが、現在ひきこもりについてのさまざまな悩みを抱えていることは読み取れない。

選択肢2:地域活動支援センター

×

地域活動支援センターは、地域において自立した日常生活・社会生活を営むことができるよう、創作的活動・生産活動等のサービスを提供している。

今のDさんに、そのようなサービスが必要であることは読み取れない。また、骨折で買い物すら億劫になっているDさんに勧めるタイミングではない。

選択肢3:訪問看護ステーション

訪問看護は、看護師が自宅を訪問し、健康状態の悪化防止や回復に向けて、病気や障がいに応じた看護を行う。主治医の指示を受け、病院と同じような医療処置も行う。

現状、Dさんは服薬管理には問題がありそうで、通院もできていない。精神症状の悪化や身体機能の低下の懸念があり、連携先として適切。

選択肢4:精神科病院

×

DさんはU精神科クリニックに通院する患者で、E精神保健福祉士はU精神科クリニックの業務としてDさんを訪問しており、骨折により通院が途切れた状況ではあるが、精神科病院につなげる必要性は読み取れない。

選択肢5:障害者相談支援事業所

相談支援事業所は、一人ひとりの悩みや困り事に合う障害福祉サービスの利用を支援する。骨折で身動きしにくいDさんは、入浴や家事等の支援を必要とする可能性がある。ホームヘルパーの利用等の福祉サービスにつなげる際の連携先として適切。

正答

3(訪問看護ステーション)
5(障害者相談支援事業所)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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