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問題37|第25回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題37 次の記述のうち、エンパワメントに関する説明として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 障害者が差別されず、社会の中に組み入れられていくこと。
  2. 専門家による最小限の介入で、自分の選んだ環境で落ち着き、満足できるようにすること。
  3. 逆境や困難を克服することで強化される、人間に本来備わっている復元力のこと。
  4. 人々がお互いに責任を果たすことで、個人の権利が日常レベルで実現されること。
  5. 社会的に不利な状況に置かれた人が、自己決定能力を高め主体的に行動できるようになること。

設問について

相談援助の理念や価値、特にエンパワメントについての理解が問われる問題。

中央法規当該科目テキスト第2版p73~等。
正答以外の選択肢についても理解しておきたい。

各選択肢について

選択肢1:障害者が差別されず、社会の中に組み入れられていくこと。

×

ソーシャルインクルージョンの説明。

ソーシャルインクルージョンとは

《「社会的包容力」「社会的包摂」などと訳される》障害者らを社会から隔離排除するのではなく、社会の中で共に助け合って生きていこうという考え方。

ソーシャルインクルージョンとは? 意味や使い方 – コトバンク

選択肢2:専門家による最小限の介入で、自分の選んだ環境で落ち着き、満足できるようにすること。

×

アンソニーは精神科リハビリテーションを「長期にわたり精神障害を抱える人が専門家の最小限の介入で、その機能を回復すること助け、自ら選んだ環境で落ち着き、自分の生活に満足できるようにすることである」 (アンソニー, 1993)と定義した上で、基本原則を体系立てた。

中央法規当該科目テキストI第2版p119。

選択肢3:逆境や困難を克服することで強化される、人間に本来備わっている復元力のこと。

×

レジリエンスの説明。

選択肢4:人々がお互いに責任を果たすことで、個人の権利が日常レベルで実現されること。

×

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義にある、集団的責任の説明。

集団的責任という考えは、一つには、人々がお互い同士、そして環境に対して責任をもつ限りにおいて、はじめて個人の権利が日常レベルで実現されるという現実、もう一つには、共同体の中で互恵的な関係を確立することの重要性を強調する。したがって、ソーシャルワークの主な焦点は、あらゆるレベルにおいて人々の権利を主張すること、および、人々が互いのウェルビーイングに責任をもち、人と人の間、そして人々と環境の間の相互依存を認識し尊重するように促すことにある。

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義

選択肢5:社会的に不利な状況に置かれた人が、自己決定能力を高め主体的に行動できるようになること。

エンパワメントアプローチは、クライエントが主体となり、集団的経験を通して、態度・価値・信念の変容を図り、批判的志向や問題解決行動のための知識や技能を習得し、クライエントの「強さ」を強化することを目指す。

正答

5(社会的に不利な状況に置かれた人が、自己決定能力を高め主体的に行動できるようになること。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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