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問題58|第25回 精神保健福祉士 国家試験 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題4

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
F精神保健福祉士が勤務する精神科病院に、10日前、アルコール依存症のGさん(52歳、男性)が入院となった。Gさんはこれまで2度入院し、その都度F精神保健福祉士が担当していた。離脱症状が治まったため、F精神保健福祉士は病棟の面接室でGさんと面接を行った。
Gさんは、「大学を出て今の会社に就職して、趣味もなく仕事ばかりの生活だった。3年前に管理職に昇進して、慣れない内容が増えてそのストレスを飲酒でごまかすようになり、そのうち時々早退して昼から酒を飲むようになった。その様子を見兼ねた妻が病院に連れて来た。今まで自分で酒を断とうとしたけど、うまくいかなかった。こんな僕だけど、家族のためにも酒のない生活に変わりたい気持ちはある。妻や社長からは、今回は入院してしっかり治して帰ってくるようにと言われているけど、迷惑をかけて、つくづく自分はだめな人間だと思う」とやっと本音を話した。F精神保健福祉士は、「そう思いつつも、Gさん自身はこれから酒のない生活に変わっていきたいんですね」と話を続けた。(問題58)
翌週、妻から面談の希望があり、F精神保健福祉士が対応した。「私も仕事をしているのでお金のことは心配ない。でも、また夫が酒浸りになるんじゃないかと一人で考えていると胸が苦しくなってくる。このことは、誰にでも話せることじゃないし、どうしたらいいでしょうか」と相談された。そこで、F精神保健福祉士は、「私たちも相談に乗りますし、地域にも相談できる所がありますよ」と提案した。(問題59)
入院から1か月後、Gさんを含めた病棟カンファレンスが開催された。その際、F精神保健福祉士は、Gさんが自宅へ退院しても断酒が継続できるよう、今後を見据えたGさんへの支援を提案した。(問題60)

目次

問題58 次のうち、この時にF精神保健福祉士が行った面接として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 構造化面接
  2. 指示的面接
  3. 居宅訪問面接
  4. 動機づけ面接
  5. 生活場面面接

設問について

精神保健福祉士に必要な面接についても理解が問われる問題。
相談援助活動のための面接技術については、中央法規当該科目Iテキスト第2版p306~等。

各選択肢について

選択肢1:構造化面接

×

構造化面接=指示的面接。
予め作成された質問項目に沿って進めていく。

選択肢2:指示的面接

×

指示的面接=構造化面接。
予め作成された質問項目に沿って進めていく。

選択肢3:居宅訪問面接

×

居宅訪問面接はその字の通り、居宅を訪問して行う面接。

選択肢4:動機づけ面接

動機づけ面接は、アメリカのミラーとイギリスのロルニックが開発。クライエントの変化に対する動機づけとコミットメント(約束、関与、責任)を強めるための協働的な面接法。面接を通じて、クライエントの気持ちや状況を丁寧に引き出して、クライエント自身がその変化に気づいて行動につながるプロセスを支える。

選択肢5:生活場面面接

×

生活場面面接は、クライエントの生活場面(自宅、入所施設の個室、病室、廊下など)で行う面接。クライエントにとっては慣れた場所でリラックスして自分のペースで語れる利点があるが、生活空間に立ち入られる感覚に配慮する必要がある。

正答

4(動機づけ面接)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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