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問題62|第25回 精神保健福祉士 国家試験 ⑤精神保健福祉に関する制度とサービス

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

目次

問題62 障害者基本法に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 障害者週間を設けることが規定されている。
  2. 法の制定当初から、障害を理由とする差別を禁じている。
  3. 精神障害者の長期入院の解消について規定されている。
  4. 法改正により、「障害者の家族にあつては、障害者の自立の促進に努めなければならない」という規定が削除されている。
  5. 障害者の定義から、発達障害者は除外されている。

設問について

障害者基本法とその成立の背景、改定の経緯についての理解が問われる問題。
中央法規当該科目テキスト第6版p88~等。

e-gov:障害者基本法
1993年(平成5)心身障害者対策基本法改正、障害者基本法成立。
2004年(平成16)、2011(平成23)の改正の内容について整理しておきたい。

各選択肢について

選択肢1:障害者週間を設けることが規定されている。

(障害者週間)
第九条 国民の間に広く基本原則に関する関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加することを促進するため、障害者週間を設ける。
2 障害者週間は、十二月三日から十二月九日までの一週間とする。
3 国及び地方公共団体は、障害者の自立及び社会参加の支援等に関する活動を行う民間の団体等と相互に緊密な連携協力を図りながら、障害者週間の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。

同上法

寒い時期で、外のイベントが開催しにくいという声多数。
他のなんとか週間とかぶらない日程なのかもしれないけど、寒い時期に追いやられた感を覚えてしまうのは、僻みすぎか?

選択肢2:法の制定当初から、障害を理由とする差別を禁じている。

×

差別禁止が盛り込まれたのは、2004年の改正時。

(差別の禁止)
第四条 何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。
2 社会的障壁の除去は、それを必要としている障害者が現に存し、かつ、その実施に伴う負担が過重でないときは、それを怠ることによつて前項の規定に違反することとならないよう、その実施について必要かつ合理的な配慮がされなければならない。
3 国は、第一項の規定に違反する行為の防止に関する啓発及び知識の普及を図るため、当該行為の防止を図るために必要となる情報の収集、整理及び提供を行うものとする。

同上法

選択肢3:精神障害者の長期入院の解消について規定されている。

×

障害者基本法は、障害者福祉の根幹に関する法律。
特定の障害に関する個別具体的なことなど枝葉のことは、別の法律等で定められる。

選択肢4:法改正により、「障害者の家族にあつては、障害者の自立の促進に努めなければならない」という規定が削除されている。

2004年(平成16)の改正で、この規定は削除された。
中央法規当該科目テキスト第6版p91等。

選択肢5:障害者の定義から、発達障害者は除外されている。

×

(定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一 障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
二 社会的障壁 障害がある者にとつて日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。

同上法

正答

1(障害者週間を設けることが規定されている。)
4(法改正により、「障害者の家族にあつては、障害者の自立の促進に努めなければならない」という規定が削除されている。)

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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