問題20 次のうち、精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務を行う機関として、正しいものを1つ選びなさい。
- 保健所
- 都道府県社会福祉協議会
- 市町村保健センター
- 地方厚生(支)局
- 精神保健福祉センター
設問について
精神障害者保健福祉手帳の制度に関する理解が問われる問題。
合わせて各行政機関の精神保健に関する業務についても理解しておきたい。
各選択肢について
選択肢1:保健所
×
中央法規当該科目テキスト(第3版)p120。
保健所における精神保健福祉業務は「保健所及び市町村における精神保健福祉業務について」(厚生労働省)の「保健所及び市町村における精神保健福祉業務運営要領」に示されている。曰く、
- 企画調整
- 普及啓発
- 研修
- 組織育成
- 相談
- 訪問指導
- 社会復帰及び自立と社会参加への支援
- 入院等関係事務
- ケース記録の整理及び秘密の保持等
- 市町村への協力及び連携
選択肢2:都道府県社会福祉協議会
×
論外。
都道府県社協の業務については社会福祉法に規定されている。
選択肢3:市町村保健センター
×
地域保健センターは地域保健法に規定される機関。
地域住民に身近な対人保健サービスを総合的に行う拠点として整備されてきている。幅広い健康問題に対する相談窓口。
中央法規当該科目テキスト(第3版)p66、118。
第四章 市町村保健センター
地域保健法
第十八条 市町村は、市町村保健センターを設置することができる。
② 市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うことを目的とする施設とする。
選択肢4:地方厚生(支)局
×
厚生局は、厚生労働省の地方支分部局で、国民に最も身近な医療・健康・福祉・年金などの社会保障政策を実施する、地域における国の「政策実施機関」。厚生労働省設置法第18条に規定される。精神障害者保健福祉手帳に関する業務はない。
選択肢5:精神保健福祉センター
〇
中央法規当該科目テキスト(第3版)p120-121。
厚生労働省「精神保健福祉センター運営要領について」に精神保健福祉センターの業務等記載されている。
3 センターの業務
(中略)
(9) 精神障害者通院医療費公費負担及び精神障害者保健福祉手帳の判定
センターは、法第三二条第三項の規定による精神障害者通院医療費公費負担及び同法第四五条第一項の規定による精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務を行うものとする。
精神保健福祉センター運営要領
正答
5(精神保健福祉センター)