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問題31|第20回 精神保健福祉士 国家試験 ③精神保健福祉相談援助の基盤

勉強するウサギのイラスト

こんにちは、ブジカエルです。

2023年2月、社会福祉士の試験に合格したと思われるので、精神保健福祉士国家試験に向けての学びを始めました。

この記事では、過去問題をしゃぶり尽くします。

↓過去問題はここ↓
社会福祉振興・試験センター>精神保健福祉士国家試験>過去の試験問題

事例問題

次の事例を読んで、問題に答えなさい。

〔 事例 〕
E養護教諭は、Fさん( 中学1年生、女性 )から、入学当初より自傷行為についての相談を受けていた。ある日、Fさんから、「同級生たちからひどい言葉を浴びせられる。自分の性別のせいだ」と話をされた。性別への違和感の訴えは初めてで、これまでの相談の様子と異なることに気付いたE養護教諭は、性自認に課題がある人への支援経験が豊富な、スクールソーシャルワーカーのGさん(精神保健福祉士)に会ってみることをFさんに勧めた。Fさんの了解が得られたことから、E養護教諭はGさんに相談の予約をした。約束した日に、緊張した面持ちのFさんは、Gさんの下を訪れた。自己紹介の後、世間話をして、Fさんの緊張も解けた頃、Gさんが語りかけた。(問題30)

Fさんは長い沈黙の後、「自分の性別に違和感があり、そのことをただ一人の親友に言ってみたが、それ以後、親友の態度がよそよそしくなってしまった」と話し始めた。さらに、「このままだと居場所がない」、「性別によって押しつけられた役割には納得がいかない」と続け、これからは男性として生活をしたいという願いを語った。そして、「家族は気が付いていると思うが、きちんと話をしてみたい」と述べる一方で、「学校では、一人ぼっちでつらい」と話した。肩を落とし涙ぐむFさんに、Gさんは、「親友にあなたのことを分かってもらい、今までどおり接してほしいのですね」と伝えた。(問題31)

後日、Gさんは、家族同伴面接を行い、自分の性別の違和感について理解してほしいというFさんの気持ちを家族に伝え、専門の医療機関の受診を勧めた。その後、性同一性障害( 疑い )と診断を受け、カウンセリングが開始されることになった。しばらくして、Fさんと家族から学級担任に、Fさんが自認する性で生活をしてみたいという申出があり、Gさんの協力の下、E養護教諭を中心に支援チームが作られ、修学を継続する環境調整が始まることになった。(問題32)

目次

問題31 次のうち、Gさんが用いた技法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 開かれた質問
  2. リフレーミング
  3. 自己開示
  4. 言い換え
  5. 感情の反映

設問について

面接の技法についての理解が問われる問題。
正答以外の選択肢についても理解しておきたい。

面接の技法については、中央法規「理論と相談援助の展開I」テキストp316~。

上記テキストだけでは少々足りなかったので、マイクロカウンセリング技法の書籍も読み返しました。

各選択肢について

選択肢1:開かれた質問

×

開かれた質問とは、「はい」「いいえ」で応えられない尋ね方。

選択肢2:リフレーミング

×

リフレーミングとは、ある枠組み (フレーム)で捉えられている物事を、枠組みをはずして違う枠組みで見ること。

選択肢3:自己開示

×

マイクロカウンセリングでは、積極技法の1つで、カウンセラーが自分の考えや経験などをクライエントに伝えること。

自己開示は適切に用いることで、クライエントとの関係を対等のものとし、信頼関係を深めるのに役立つ。
クライエントの自己開示を促し、行動変容のための良いモデルとなることも可能。

選択肢4:言い換え

マイクロカウンセリングでは、基本的傾聴技法の連鎖の中の1つで、共感の基礎となる技法。

言い換えは、クライエントが語ったことの本質(キーワード)をフィードバックすること。

選択肢5:感情の反映

×

マイクロカウンセリングでは、基本的傾聴技法の連鎖の中の1つ。

クライエントが抱える問題、その根底にあるクライエントの感情に、クライエントが気付き向き合っていくために、クライエントの言語化されない感情に注意を向けてフィードバックしていく。

正答

4(言い換え)

第20回 精神保健福祉士 国家試験 全問題はこちら

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この記事を書いた人

このブログを運営しているブジカエル、カエル好きですがカエルにはあまり詳しくありません。精神障害者の地域生活を支援する精神保健福祉士、社会福祉士、国家資格キャリアコンサルタント。旅好き、学び好き、放送大学12年目のマルチポテンシャライト。科学的な幸福の研究に興味津々なポジティブ心理学実践インストラクター。健康管理好き、2013年に健康管理士、食生活アドバイザー3級&2級を取得。
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